91/94
お見舞い
今日は圭が、僕のお見舞いに来てくれた。
今から部活らしくて、あんまりゆっくり出来ないみたいだけど…
「圭、来てくれたの!?」
「陽斗、体調は大丈夫か?」
「うん!大丈夫なんだけど念のためって退院させてくれなくて…」
「そりゃそうだろ?かなり心配したって朝日さんが言ってたぜ」
「う…まぁ甲子園までには戻ってくるから…絶対優勝しような!」
「そうだな。絶対元気になって戻ってこいよ!」
「はーい。でも僕が居ないからって負けたら許さないからな」
「負けるかって…俺らの強さ知らないわけないだろ?」
「そうでしたね。でも応援してるから」
「ありがとっ」そう言って圭は病室を出て部活に行った。
僕の居ない嵐山学院は、順調に勝ち進んで甲子園まで残り一勝となった。
それは菊池の活躍のおかげでもあり、圭たちのおかげでもある…
僕は誰も居ない病室で、静かに泣いた。




