表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/94

予選大会~朝日side~

ひな君は朝からかなり具合悪そうだった。

「ひな君、熱測るよ?」そう言いながら僕はひな君の脇に体温計を突っ込んだ。

案の定熱は結構あって、38,5度を示していた。

「ひな君、今日は家でゆっくりしような?」僕はそう言ってひな君の頭をなでたけど、ひな君は熱のせいでうるうるしている瞳を僕に向けて、

「嫌だ」って言った。

「ひな君、だめだって…」って僕が言うと、ひな君は

「嫌。行くの」って子供っぽく言って立ち上がった。

僕は絶対に無理しないって約束でひな君に解熱剤を飲ませて、試合会場に向かった。

ひな君は何か後輩に伝えたいことがあるみたいで、少し早めに着いた。


そして、1時間くらいしたとき、圭君から電話があった。

内容はやっぱりひな君のことで、僕は車を降りてひな君の元に急いだ。


ひな君を無理やりおんぶして車に向かっていると、ひな君が徐々に苦しみだした。

「ひな君?どうした?」

「はぁはぁ…」ひな君は軽く発作をおこしたみたいで、息を荒げながら僕の洋服をぎゅっと握っている。

「ごめんね、もう少しで着くからな…」そう言いながら僕は車がある駐車場に急いだ。

僕は車の後部座席にひな君を寝かせて、薬を飲ませた。

しばらくして、少し落ち着いたらしく、ひな君は夢の世界に入っていった。

僕は

「無理するなよ…」そう言いながらひな君の頭をなでた。


ひな君のおでこはかなり熱くて、ここに行かせた僕を少し後悔させた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ