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発作
朝になって多少は楽になっていたけど、息の苦しさや、頭の痛さは解消されていなかった。
リビングに行くと、あーくんたちは居なくて、あーくんの部屋に2人ともいた。案の定体調を崩した友ちゃんを病院に連れて行く所だった。
「ハァハァあーくん」
「あっひな君。今から友ちゃん病院に連れて行くから、朝ご飯テーブルの上のを食べてて」
「ハァハァ。今日僕試合だから‥」
「ごめんな、今度見に行くから」
「あっいや…」
「じゃあ気をつけて行けよ」
「あっうん」あーくんが出て行った後、入れ違いに圭がきた。
「陽斗~リビングいる?」圭のいる玄関に行こうとしたら、視界が歪んで、僕は床にたたきつけられた。
「陽斗!?大丈夫か?」圭はそう言って僕に駆け寄って来てくれたけど、僕は全然たてなくて、胸も苦しくなってきた。僕は
「圭!ここ…」そう言って主治医の先生の電話番号を渡した後、僕は意識を手放した。




