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中2の夏~朝日side~
「ひな君?って寝てるし…」
「寝顔も可愛いなぁ」
「出たよ兄バカ」
「じいちゃん//」まぁ合ってるけど…
どうしよっかな、ひな君…部屋に運ぶか。
「ちょっとひな君を部屋まで運んでくる」
「分かった。そう言えば今日、陽斗戻したよ。トイレのとこで…」
「戻しちゃったのか…熱も高いし、きつそうだなぁ」
「陽斗大丈夫か?」
「多分な。明日もこの調子だったら、病院まで連れて来てくれない?」
「あぁ分かった。おやすみ」
「うん。おやすみ」
ひな君を見ると、さっきは気づかなかったけど、結構ひな君の息は荒くて苦しそうだ。ひな君をベッドに寝かせて、頭をなでてあげた。
すると、ひな君がほんの少し笑ったような気がした。




