54/94
甲子園~幕開け~
「陽斗!朝。起きろ」そう言われて目を開けたけど、結構気持ち悪かった。
「ん?圭?無理…気持ち悪い」
「吐きそう?」
「いや、そこまでは…」
「大丈夫か?俺ら朝ご飯食べに行くから、先生に言っておこうか?」
「あぁ」そう言って僕は目を閉じて眠りについた。
「陽斗~ただいま」
「ん?あっおかえり~」
「陽斗熱あるだろ?ゆっくり休みな、試合午後からだから…」
「あぁ、ありがとう」僕がそう言うと、圭はもらってきたらしい冷えピタを僕に貼って、
「おやすみ」って言った。
「神谷。体調どうだ」
「先生!だいぶいいです」
「今日はどうする?」
「試合ですか?行きます!」ここまで来て、ホテルで休むなんて選択したくなかった。
「分かった。行く時起こしに来るだろうから、しっかり寝とけよ」
「はい…」
「ひ~なと、おはよー」
「おはよーもう行く?」
「あぁ、でも大丈夫か?」
「うん!もう大丈夫。でもバスか…」酔いそうだな…
「乗った瞬間から寝とけばいいだろ?」それもそうか…
「おっけー」
そして甲子園に着いた。
「先輩頑張ってくださいね。応援してます!」そう言って僕らはスタンドに向かった。
ベンチには、18人しか入れない。だから、僕らはスタンドに行って応援する事になっている。
『おねがいします!!』
こうして先輩達の夏は幕を上げた。




