家2
起きると、僕の隣であーくんが寝ていた。
起こさないようにもう一回寝ようかな?と思っていると、耐え難い吐き気が襲ってきた。
ベッドの近くに吐けそうな所はなく、ベッドの上に吐いてしまった。
「ひな君?ごめん吐いちゃった?」そう言いながら僕のそばにきた。
「ごめんね、あーくん」
「ううん、まだ出そう?」そう言われて僕が首を縦に振ると、洗面器を持ってきてくれた。
30日分くらいして、やっと吐き気が収まった。
「口ゆすごうな」そう言われて口をゆすいだあと、あーくんに抱かれてリビングにきた。
「ごめんな、ちょっとここで寝てて」そう言ってあーくんは僕をソファーに乗せて、僕の部屋に入っていった。
いつの間に運ばれたのか、起きると自分の部屋で寝ていた。
リビングに行くと、あーくんと友ちゃんがご飯を食べている所だった。
「おはよー僕今日学校行くからね…」
「おはよう。熱なかったらね」
「はーい」
「朝ご飯食べる?」はっきり言って食欲はなかったけど、昨日友ちゃんが作ってくれたお粥が食べたかったから、
「うん!友ちゃんが作ってくれたやつで…」そう言って食べ進めた。
「友ちゃんありがとう。美味しかったよ」完食…とまではいかなかったけど、美味しく食べられた。
「えへっありがとう」友ちゃんがとっても嬉しそうだった。
「ひな君、熱測って!」
「ふーい…」いやいやながらも測ると、表示は37,1度を示していた。
「うーん…微熱だな…」
「えーー」
「どうせこの熱じゃ部活出来ないしさ、今日休んで明日から部活も参加しよう?」
「うん…」いやだったけど、またあーくんに心配をかけたくないし、休むことにした。
「じゃあもう一回寝る?お兄ちゃんお昼まで仕事だけど…」
「うん。おやすみ」
「おやすみ~」
僕は自分の部屋に行って、ベッドに入った。




