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保健室
寝ていると、息が苦しくなってきた。発作の前兆っぽいな…
熱があるときは発作がおきやすくなるから…なんて言われていたことを思い出して怖くなった。
「ハァハァ」やべ、薬って思ってポケットに手を突っ込むと、入っていなかった。
えっ…あっ!机の上に置き忘れていたことを思い出した。
「陽斗君!?大丈夫?」そう言って保健室の先生が僕に駆け寄った。
「ハァハァ、薬が…机に…」
「分かった。頑張って!」そう言いながら、先生は電話をかけた。
「あの、2年1組ですか?」僕のクラスだった。
「はい」
「陽斗さんの机から、薬を!」
「薬?誰か~陽斗君の机から、薬とって」
<圭side>
陽斗を保健室に送ったあと、教室に戻った。
そして30分くらいだったとき、教室の電話がなった。
「誰か~陽斗君の机から、薬とって」数学の先生が呑気に言った。
薬!?陽斗発作おきたの?
俺が陽斗の机を見ると、それらしきものがあった。
「先生!保健室行きます」そう言いながら、薬を手に、保健室へ走った。




