表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/94

学校

学校に着くと、朝練終わりの圭が僕を待っていてくれていた。

「圭!おはよう」僕はわざと明るく振る舞ったが、圭は、

「陽斗?お前結構顔色悪いぜ」そう言って僕の荷物を奪いとるように持った。

「えっありがとう…」

正直結構きつくて、荷物を持ってもらって本当に助かった。


<3時間目>

3時間目は国語で、野球部の顧問だ。

僕の体調は悪化していて、頭痛と悪寒までしていた。

初めの方は、ちゃんと黒板の板書をしていたが、吐き気もしてきたので、机にうつ伏せていた。

「じゃあここ読め。うーん、神谷!」って僕?いや、マジで無理…僕の様子に気づいたのか、先生は、

「いや嘘。きつかったら保健室行けよ」って言ってくれた。

斜め前の圭も気づいて、

「おい、陽斗!マジで保健室行けよ。俺ついて行くから…」って小声で言ってくれた。

でも、僕は動いたら吐くかもってとこまできていて、うつ伏せの状態のまま、1時間耐えた。

「陽斗!保健室行くぞ」と、休憩時間になってすぐに圭が来てくれた。

「いや、動いたら吐くかも…」って言うと、

「ちょっと我慢な、トイレまで」そう言って僕を教室の隣のトイレまで連れて行った。

僕はトイレで一通り吐いてから、保健室に向かった。

「圭…ごめんな」って言うと、圭は、

「こんくらい謝る事でもないだろ?」そう言ってくれた。

僕はそれが嬉しかった。恥ずかしいから言わないけど…


「どうしたの?」僕らが保健室に入ると、先生は僕らに聞いた。

「あの、陽斗が気持ち悪いみたいで…」と、僕の代わりに圭が答えてくれた。

「大丈夫?ベッドおいで」そう言われたので、僕はベッドに倒れ込むように入った。

「あなたはもう授業が始まるから教室戻りなさい」圭に言っているみたいだった。

僕は圭にいてほしかったけど、圭の邪魔をするわけには行かないので、

「僕はいいから、戻っていいよ」と圭に言った。

「分かった」そう言って圭は教室に戻って行った。

「えっと陽斗君かな?朝は熱あった?」

「いえ、37,1度だったんで…」

「それは微熱って言わないのかな?」そう言われ、素直に

「はい…」って言うしかなかった。

「熱測って」そう言われたので、僕は脇に体温計を挟んで、ぼーっとしていた。

測り終わったので、表示をみると、38,9を示していた。

そら辛いはずだよな…

「何度だった?」そう言われたので、体温計を渡すと、

「早退してね。誰か迎えに来れる?」そう聞かれた。

(あーくんに迷惑かけちゃうな…)そう思ったから、

「居ません」って答えた。

「じゃあ1時間様子見るから、寝ときな」そう言われて、僕はすぐに夢の世界に入った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ