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体育館倉庫~圭side~

家に帰ってゆっくりしていたら、朝日さんから電話があった。

「ねぇひな君そこに居る?」

「えっ居ませんけど…」

「まだひな君から連絡無いんだけど…」えっまだ帰ってないの?

「陽斗の居そうな所当たってみます!」多分体育館倉庫だろう。

「ごめん。ありがとう」朝日さんはとても焦っていた。

「朝日さん大丈夫です。必ず見つけますから!」

「ごめん。居たら、お兄ちゃん怒ってないからって言っといて」

「はい!」朝日さんとの電話を切ると、すぐに家を飛び出して、学校に向かった。

「陽斗!」そう言いながら体育館倉庫に入ると、陽斗の荒い息が聞こえた。

「ハァハァ圭…?」

「陽斗!大丈夫か!?」そう言って、すぐに救急車を呼んだ。

倉庫の外に出ると、ちょうど野球部顧問の大宮先生が通りかかった。

「先生!陽斗が!」

「神谷?救急車は?」

「呼びました!俺だけじゃ何も出来なくて…」

5分くらいで、救急車が到着した。俺と先生も一緒に乗り込んで、病院に向かった。

「陽斗!今病院に向かっているから…」と陽斗に向かって言ったけど、陽斗は荒い息を繰り返しているだけで、返事はしなかった。

「あっ朝日さんに連絡しますね」そう言って僕は朝日さんに電話をした。

「朝日さん!今病院に向かっています!!」

「病院!?ひな君が?」

「だから朝日さんも…」

「分かった。今行く」朝日さんがそう言った後、電話は切れた。


「ひな君は?」僕らが病院に着いてすぐに、朝日さんが病院に駆けつけた。

「俺も分かりません。僕が見つけたときには、胸辺りを掴んで、凄く苦しそうでした。だから…」

「圭君。ありがとう」そう言ったあと朝日さんは、救急隊員の人の所に向かった。

「先生。陽斗が…」僕は先に帰ってしまった罪悪感で、その場に泣き崩れた。

「お前は悪くない。でも神谷はなんであんな所にいたんだ?」

「えっと、高野先輩に呼び出されたみたいで…」

「高野?なんで…」

「分かりません…」何が起こっているのか分からなくて、俺は呆然と陽斗が行った先を見つめていた。

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