表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/94

深夜の散歩

「ひな君。これ乗って」そう言って差し出されたのは、車いすだった。

「えっ…」

「夜だからさ」

「うん…」ベッドから起き上がろうとしたが、体に力が入らず、咳き込むだけだった。

「ひな君!?ごめんごめん」そう言ってあーくんは僕の体をスムーズに持ち上げると、車いすに乗せた。

「ありがとう…」

「ううん。行こーか」僕らは深夜の病院の中を散歩した。

真っ暗な待合室も、真っ暗な中庭も、新鮮で楽しかった。

「あーくん。眠くなった」

「良かった。病室戻ろっか」


「ひな君ちょっと待ってね」そう言って僕を持ち上げようとしたあーくんに、僕は

「待って。ベッドにくらい行けるから」と言った。あーくんは心配そうだったが、僕は必死にベッドに這い上がった。

「ハァハァ」この位なのに息が上がってしまった。

「頑張ったな、ひな君」ってあーくんが誉めてくれて、気持ちよく眠りにつけた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ