検査入院2
起きるともう朝で、隣には親友の圭がいた。
「圭!?何でこんな朝早くから…」
「陽斗からメール来てから、居てもたってもいられなくて。でも今来たよ!」
「ありがとう」
「でも何で入院?朝日さんは?」
「あーくんにはばれた!だから検査入院」
「まーいずれはばれると思ってたけどね」噂をすれば、あーくんが病室に入って来た。
コンコン
「ひ~な君、入るよ。体温計らせて」
「って圭君!?」
「おはよーございます」
「ひな君これ脇に挟んで」そう言われて挟んだけど、今日ちょっとだるいから熱がありそうで恐いな…
体温を計っている間に、あーくんが僕に話しかけた。そして
「ひ~な君。お兄ちゃんに教えてなかったのに圭君には教えてたんだ…」ってすねた。
「だって学校でもし発作がおきたらって凉矢先生に言われたから…」
「はいはい」その時、僕の体温計が鳴った。
「ひな君。何度だった?」
「……」僕が黙っていると、あーくんから体温計を奪われた。
「は?ひな君結構あるじゃん。37.8度だよ」
「そんなないって」
「ひな君今きついだろ?」そう言ってあーくんは僕のおでこに手をあてた。
「陽斗。僕のことはいいからさ、寝な?」
「嫌だ。ゴホゴホ」
「ひな君、熱上がったら退院出来ないよ」
「うん…」
「おやすみひな君」そう言ってあーくんは僕の頭をポンポンした。
それが心地よくて、僕はすぐに夢の世界へ入っていった。
「圭君ごめんね、せっかく来てくれたのに…」
「いえいえ、陽斗の顔見に来ただけですから。体調良くなったら教えてください」
「うん。ありがとね」
「ひな君。もっとお兄ちゃんを頼ってよ…」




