検査入院
起きると隣に友ちゃんが座っていた。
「えっ友ちゃん?もう辛くないの?」
「うん。友は大丈夫だけど…お兄ちゃん大丈夫なの?」
「えっ僕?あーもう大丈夫だよ。検査でここにいるだけだし…」友ちゃんにまで心配かけてしまった。
「お兄ちゃん。みんな知ってるのに、友だけ知らないのやだよ」えっ友ちゃんだけ知らないってなに?あっ僕の病気のことか…
「友ちゃん。お兄ちゃんの病気のことだよね?」
「うん…お兄ちゃんどうしたの?」友ちゃんには話さないつもりだったけど、僕のことを心配して聞いてくれてるんだから、話さないとだめだよな…
「友ちゃん。あのね、お兄ちゃん心臓が悪いみたいなんだ。えっと…急に苦しくなったりするけど、他は元気だから!」わざと明るく言った。
「ごめんね、お兄ちゃん。友のせいで言い出せなかったんでしょ?」小4の子が考えた結果の謝罪なのだろうか。
「ううん。友ちゃんのせいじゃないよ!これからお兄ちゃん友ちゃんにいっぱい心配かけると思うんだ。だから…」
「うんいいよ!友今までお兄ちゃんたちにいっぱい心配かけたから、そのぶん友に心配かけていいよ」友ちゃんは最高の笑顔で僕に話した。
その笑顔は僕にとってはもったいないくらい輝いていて、僕の心を照らしてくれるようだった。
友ちゃんが病室を出てから、僕は1番の親友圭にメールを打った。