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検査~朝日side~

「ひ~な君。起きて」そう言って僕はひな君を起こした。

ひな君は不安そうな顔をしていたけど、無事に検査は進んで、残り1つになった。

残った1つは、出来ればしたくない検査で、ひな君に人為的に発作をおこすのだ。

段階的に発作を誘発する薬を流して、どこで発作が起きるかの検査で、薬の量を決める大事な検査だ。 

だからしなくてはいけないんだけど…

「ひな君ごめんね。すぐ終わるから」そう言って僕は機械のスイッチを押した。


1~3段階目までは、ひな君に何も起きなかった。4段階目でひな君の息がきれはじめた。

「あーくん…怖い」今にも消えそうな声で、ひな君はつぶやいた。

「ひな君。お兄ちゃんここにいるから安心して」こんな事しか言えなかった。

5段階目でひな君の息がかなり荒くなって、苦しそうだった。うわごとのように

「あーくん…あーくん…あーくん」とつぶやいていて、楽にする薬を流したい衝動に駆られたが、必死に耐えて、6段階目を流した。

6段階目で発作がおき、ひな君が胸を掴んで、必死に耐えていた。

呼吸もままならなくなったから、すぐに楽にする薬を流した。

その薬には睡眠の作用もあるから、呼吸が安定すると同時に、ひな君は眠りについた。

「ひな君よく頑張ったね」そう言ってひな君に付いていたマスクを酸素マスクに替えて、病室まで運んだ。

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