心配
起きると、隣に凉矢先生が座っていた。
「ゴホゴホ先生!あーくん…ハァハァ」
「陽斗君。発作おきたばっかりだから大きな声出さないの」
「あーくんに教えた?」
「教えてないよ。だけど…」
「感づいてる?」
「うん。だからもう教えてあげよう?朝日に…」
「分かりました。でも、あーくんに心配かけたくない。だから…」
「大丈夫だよ、陽斗君。心配かけるだけかけたらいいじゃん?朝日の弟なんだから」
「あーくんに心配かけていいの?」
「僕は分からないから、ちゃんと朝日に言おう?」
「うん…」
「朝日呼ぶね」
「ひな君!?ごめんな、お兄ちゃん気付いてやれなくて」
「あーくんに心配かけると思って…」
「心配くらいさせてくれよ。ひな君のお兄ちゃんなんだからさ」
「あーくん…」僕は泣き出してしまった。そんな僕を、
「大丈夫だよ?」そう言ってあーくんは優しく抱きしめてくれた。
「あのね、僕、心臓が悪いみたいで、だから…」
「うん…教えてくれてありがとな。ひな君はもう我慢しなくていいから」
「ごめんね、あーくん」
「ひな君が謝ることじゃないよ。これから2人で乗り越えて行こうな」
「あーくん…」
「それでひな君の主治医僕に交代な、凉矢」
「あぁそうだな」
「ひな君ごめん。今日検査したいからさ、病院に泊まってくれない?」
「分かった。あーくんと友ちゃんは?」
「お兄ちゃんはひな君のそばにいるよ。友ちゃんは体調が本調子じゃなさそうだから、寝かせとく」
「あーくん野球していいの?」
「検査の結果しだいだな。少しならさせてあげられると思うけど…」
「分かった。眠たくなったから寝てていい?」
「うん。検査になったら起こすから。寝られるときに寝ときな」
「ありがとう」そう言って僕は眠りに着いた。




