自己紹介
女子3人、男子2人、よくある普通のチームだと優は、思っていた。優はふと冬夜を見ると、冬夜はガッツポーズをとっている様に見えた。
持地は大きな声で言った。
「よーし、これが23チームだ‼︎これからやる事を教えるぞー‼︎まずは自己紹介だ‼︎もう一度言う、私の名は坂下持地だ。よろしくな。」
「自己紹介...」と優は言うと、一番近くの女子が
「当たり前ですね。」と言った。
どこかで見たことある子だ。
持地が問いかける。
「さて、誰から言う?」
1人の女子が手をあげる。
「はーいはいはい‼︎ウチが言うー‼︎」
運動系の女子だ。元気なのもよくわかる。
「ウチの名前は、成海柑菜でーす。運動大好き!よろしくね。」と言うと、優は思い出した。彼女は、中学の時に優、冬夜とよく遊んでいた仲だった。
「ウエーーーーー‼︎ミカンやん‼︎」と冬夜が言う。柑菜はそれに応える
「よっ!久しぶり」
「なんだ、知り合いか?」と持地は聞く。だが、優は久しぶりに会った友達のことでいっぱいで、持地の声が聞こえていない。
「中学ぶり?」優は聞く。
「そうだね」と柑菜は言う。
話が終わったと思い、持地喋りだす。
「じゃあ、次は男だ。」
冬夜が一歩前に出る。
「オレいくわー。...霧崎冬夜です。バスケ部、部長。運動はすき、勉強はこの世から、なくなればいいのにと思うわ。まぁ、よろしくー。」
すると、見たことある女子が言う。
「きりさき、とうや...」
「うん。何?」
......いや、ごめんなさい。なんでもない。」
「そう。」と冬夜は言いながら、一歩下がる。
持地は言う。
「よし。じゃあ次は...」
「私が行きます。」さっきの子が一歩前に出る。
「私は、菊地凛子。運動は...嫌いです。」と言い、すぐに下がる。
「おし、次は君だ。」と持地はゆうを指名する。
「はい!僕は、東山優です。サッカー部です。よろしくです。」と優は、元気に言った。
すると、さっきまで顔を下ろしていた女子が顔を上げる。
「あ!」と大きな声をだす。
優はその声の方に振り向く。
「ん?...あっ!君、さっきの...」
いじめられていた女子だった。
その女子は急いだのか、お礼を言おうとした。
「あ、ありごとぅ」女子は噛んだ。
「うん、大丈夫だった?別に、お礼はいらないよ。」と優は言うが、心の中では、
【ありがとうで噛むのか。なんか、かわいいな...】と思っていた。
女子は言う。
持地がその女子にむかって喋りだす。
「最後よろしく。」
「はい。わたの名前は、三島福です。運動らしいこと、したことありません。すいません。よろしくお願いします。」
持地がまた喋りだす。
「よし、これで自己紹介終わり‼︎次はは、ニックネームだ!キャンプなんだし、ニックネームで呼び合おう‼︎」
数分間みんなが考える。
優も、考えたがやっぱり一番言われ慣れているのがいいと思った。
持地は喋りだす。
「みんなできたかな?私から行くよ‼︎私はモッチーと呼んでねー‼︎」
「はーい!うちはミカンでいいよ」と柑菜が言う。続いて凛子、福の順に言いだす。
「リンコでいいです。」
「フクがいいです。」
続いて冬夜が言う。
「トーヤでいいぜ。」
優も言う。
「ユウって呼んでね。」
これが23チーム。優は楽しいことを考えていると、持地から大事な話があるみたいだ。