表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7日間−7days−  作者: ミノル虫
2/3

キャンプチーム

優と冬夜は、急な階段を上った。

するとキャンプ場が見えた。木に囲まれた平野、体育館ぐらいの木でできた家が1軒、そして200人はいると思われる人々。それを見た優は言う

「うわっ!結構いるねー。」

「そーだな。まぁ多い方が楽しめそうじゃん⁉︎」

「そーだね。」

と優は言うと、冬夜はすぐに優の服を見て言った。

「そういやさ、お前の服暑くない?」

そう言われても仕方ない。優の服装は夏服ではなく、秋から冬にかけての、寒くなってきた時期に着る服だからだ。でも、優はそれを言わないで、

「これ?結構薄いから暑くないよー」と言った。

「そうなんだー」と冬夜は言う。

すると優の後ろの方で、声が聞こえた。優はそちらの方を見てみると、男2人が女子の前にいて、馬鹿にしていた。

「おい三島。なんだその服?お前だけ冬ですか?ははは〜〜‼︎」

「お前なんで、ここにいるの?プクプクのブタちゃんは、早く食用にされなよー」と男2人が言って笑っていた。女子の服は明らかに変だ。長袖のパーカーに、膝まであるスカート、完璧な冬服だった。

しかし、優はその男2人と女子を知らないが、それを見て苛立ち、そいつらのもとへ向かった。

笑っている男2人に向かって、優は大きな声を上げた。

「おい‼︎お前ら、いい加減にしろ‼︎‼︎‼︎いじめてる奴ほど、惨めなものはないぞ‼︎」

それを聞いた男2人は優に切れた。

「誰だよ。カンケーないだろ?」

「カンケーなくても、いじめは許さない‼︎」と優は言った。

すると男2人は、ブチギレした。

「ハァ‼︎?」

「てめぇ、やんのか。オラ?」

それを聞いた優は笑った。

「ここで問題起こしたら、お前ら今日でキャンプ終わりかもな」

男2人は驚いた顔をした。それを見た優は、追い打ちをかける。

「どうする?静かにして、キャンプを最後までやるか、それとも騒いでもう帰るか...」

男2人は、静かになり遠くへ消えた。

優は、緊張感から開放され、ため息を吐く。

「フゥ。よかった。」

「ありがとうございました。」女子が優に、お礼をした。優は、女子の顔を見ながら、言った。

「いいって。僕もこんな服だし、イジメは許せないし、気にしなくていいんだからね?」

女子は黙ったまま、一礼した。

優も一礼して、冬夜のところに戻る。冬夜は優に質問した。

「誰?あのひとたちは。ユウの学校の奴か?」

「え?違うよ...まったく、知らない人達だよ」

「...............まじか」

すると、メガホンを持った人が来て「みなさーん、おはようございまーす‼︎今からチームを決めまーす‼︎こちらで一列になって下さ〜い‼︎」と、叫んでいる。冬夜は言う。

「一緒だといいな」

その言葉に優も答える。

「そうだね」

だが、優は考えていた。1チーム何人なのかを。すると、その疑問は、すぐ晴れた。

「あ、言うの忘れてましたー。1チーム5人でーす。今ここにいるのは、185人ですので、37チーム作りまーす。」とメガホンを持った人が言った。

優たちは、チームを決める列に並んだ。

「引いて下さ〜い」スタッフの人が言う。優は紙を一枚引く。23と書かれていた。冬夜も、同じらしい。優は一安心した。スタッフが23チームの場所へ誘導してくれた。

「ここが、23チームの場所です」

そこは木々に囲まれ、木漏れ日が差し、暑くないとても良い場所だ。

誘導してくれたスタッフが手を上げて呼んでいる。

「早くこっちに来てー」

優と冬夜は疑問に思いながら、走っていく。するとスタッフが

「あ!止まって‼︎そこで後ろ向いて‼︎そのまま、待っててね!」と言って、何かに登る音が聞こえた。優と冬夜は、後ろを向いて待っている。するとズダダーン‼︎‼︎と音が鳴り、

「さぁみなさん、23チームの完成です‼︎私は坂下持地です‼︎よろしく」優は何が起こったのか、把握できていない。

「みんな〜‼︎振り向いていいよー‼︎」と坂下持地が言う。

その言葉に冬夜は、振り向いた。それにつられて、優も振り向いた。振り向いた先には、3人の女子がいた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ