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脂肪肥り

岡田茂吉師論文です

脂肪肥り  


 世間よく脂肪肥りという言葉があるが、これは間違いである。何よりももし脂肪で肥るものならば、肉食者は肥り、菜食者は肥らない訳だが、事実はその反対の事の方が多いのである。では肥る原因は何かというと真の健康で肥る人はまことに少なく、ほとんど腎臓萎縮と薬毒のためであって、そういう人に限って身体が重く、充分働けないものである。そうして漢方薬中毒の人に肥っちょが多いもので、よく青んぶくれというのがそれである。また前者は萎縮腎で、尿の処理が悪いから浮腫むくみが出るためであり、近来女学生などに肥っちょの多いのも、授業中などの場合男子とちがって、便所へ行くのを億劫おっくうがるから、尿が腎臓の周囲に溢れて固まり腎臓を圧迫するので、そのまた余剰尿が身体中へ廻って、段々肥って来るので、これを吾々は小便太りと云っている。何よりもそういう人は丈夫そうに見えても案外弱く、病気に罹り易いものである。後者は薬毒が少しずつ溶けては全身的に溜るので、この肥り方は局部的、変則的が多いからよく分るのである。





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