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運命の開戦

遂に開戦です

1940年12月24日深夜

イギリスやフランスなどの植民地を持つ国の日付が変わりクリスマスになった頃、日本から首相声明の全世界への放送が始まった

「世界中の皆さんメリークリスマス、欧米では今日はプレゼントを送る日だと聞いています。我々は英仏蘭に支配された植民地の皆さんにあるプレゼントを贈ります。解放という名のプレゼントを、我々は英仏蘭の植民地解放の為英仏蘭に宣戦布告を行います」

この放送の少し前に既に日本の各国の大使は各国の亡命政府を含めた全ての英仏蘭の政府に宣戦布告文書を渡していた

イギリス

「日本が我が国に宣戦布告しただと!不味いぞ亜細亜には一番大きくて巡洋艦と軽空母しか居ないぞ、インドは我々の生命線だ。なんとしても戦艦を送れ」

「しかし、送るような戦艦は有りませんよ」

「キングジョージ五世が有るじゃないか」

「あれは完成したばかりですよ?」

「大丈夫だ日本軍の戦艦は新しくても条約前の旧式しかいない心配するな」

「しかし今からで間に合いますかね?」

「シンガポール要塞が日本軍を抑えてくれるだろう心配はいらん」

「分かりました。では急いで派遣します」

その頃亜細亜では日本陸軍がドイツから譲って貰った仏領インドシナに駐留を開始すると同時に海軍護衛の元コタバルに奇襲上陸を敢行、この作戦には輸送船と同じ速度だから艦隊にも遅れをとらないとして艦隊行動がとれない為に要らない子扱いされていた扶桑級が上陸地点を36センチ砲24門で掃討しほぼ無抵抗で上陸に成功した。

海軍でも開戦時はインド洋に伊200級と名付けられた戊号潜水艦が放たれ通商破壊を開始、更には改装の済んだ伊勢級が快速を生かしてインド洋でドイツ海軍のような水上艦による通商破壊を始めた。

インド洋を行く輸送船団

「日本が宣戦布告したがこの辺も大丈夫だろうか?」

「軍が言うにはまだこの辺には来ていないそうだ、安心しろよ」

「水上機接近、此方に来ます」

「所属は何処だ」

「翼にミートボールが描かれています」

「畜生、軍を信用した俺が馬鹿だった。急いで最寄りの港に逃げるぞ日本軍が来る」

とは言え輸送船は出せて整然20ノットだった

「輸送船団を発見、位置を送る」

「了解、指揮下の潜水艦に位置を送ります」

輸送船団を発見したのは練習巡洋艦から迅鯨級に等しい潜水母艦に改装された香取級に搭載された零式水偵だった。香取指揮下の海大型潜水艦はその8門もの魚雷発射管による雷撃で輸送船団を壊滅させた。

欧州戦線

8月から始まったBoBと呼ばれる事になるバトルオブブリテンだがドイツ空軍の戦闘機が欧州戦闘機特有の航続距離の短さにより途中で爆撃機の援護が出来なくなった為、爆撃機の損害が激しくバトルオブブリテンはイギリス有利になっていたが、日本がジャンバールと引き換えに渡した零式戦闘機の設計図にドイツ風のアレンジを加えたMi―1(Miは三菱Naは中島Kaは川西のドイツの型番)が配備されドイツ製の強力なエンジンにより本家より高い性能を出していた この機体は長大な航続距離により爆撃機の護衛を務めM1投入以来ドイツ空軍の爆撃機の損害は急減していた

「ゲーリングくんイギリスは落ちそうかね」

「はっ現在熾烈な爆撃を行なっております。もう暫くお待ちください」

「まぁ良いだろう私は今とても気分が良い、日本が開戦し早くもシンガポールに迫ろうとしているそうじゃないか」

「はい、日本がインド洋で暴れまわってくれているおかげでイギリスの食糧事情は急激に悪くなっているそうです」

「レーダーくん、君の海軍にも彼等を見習って積極的に動いてもらいたい」

「了解しました、更に通商破壊を行うように命じます」

「そうだ、ビスマルクを出撃させたまえあの艦ならイギリスの戦艦も撃沈出来るだろう」

「了解しました、すぐに出撃させます」

「よろしい、それでは陸軍はギリシャからイギリスを追い払うことに専念したまえ」

この時ヒトラーの発したビスマルク出撃命令がビスマルクを追い込むことになるとは誰も知らなかった。

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