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飛翔!奮進機

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1940年7月

6月にはイタリア参戦とフランスの降伏により欧州では枢軸が圧倒的有利になってきていた。

そんな中、日本に一隻の輸送船と船体が入港した

「ようこそ日本へヘルムート・ヴァルター博士や無線技師の皆さん」

この輸送船は行きはドイツに送る潜水艦の自動懸吊装置と重油漏洩防止装置、酸素魚雷に各種新型艦載機の設計図が載せられ、帰りはドイツからハインケル社の薦めにより招いたヘルムート・ヴァルター博士と博士の弟子とも言える科学者や日本無線が招いた無線技師、オランダが完成させたシュノーケル技術とドイツから新型艦載機の格安でのライセンス生産と引換に入手した船体だけ出来ている戦艦クレマンソーを日本に持ち帰ってきた

「ヴァルター博士を招いた理由は何故だ?ペーネミュンデと言う研究所から招いたから物凄い値段を要求されたんだが…」

「ハインケル社が昨年完成させた奮進機のエンジンの基礎となるアイデアを考えたのがヴァルター博士だからです。陸軍は奮進機に海軍はヴァルター機関と呼ばれる潜水艦用の非燃焼機関に興味を持ち資金を出してくれました」この日からヴァルター博士の二足のわらじを履く生活が始まった。奮進機の開発を急かす陸軍と非燃焼機関の開発を急かす海軍に板挟みにされる生活が暫くは続いたが原理を理解した弟子や隼の非採用によって暇になったため奮進機関について考えていた糸川博士が奮進機のほうの開発を行えるになった為ヴァルター博士は非燃焼機関の方に専念出来るようになり、両方の開発は加速した。

1940年11月

開戦が迫り何処の部署も開戦の準備し終え、全ての潜水艦にシュノーケルの装着が終わった頃、遂に奮進機関、ヴァルター機関の試作品が完成し公開試験が始まろうとしていた。

奮進機のベースには空技廠の鶴野大尉が研究していたエンテ形という形になっていた

「変わった形の航空機だな、

プロペラが付いていればまるで普通の航空機を逆さまにしたみたいだな」

「そうですね、エンテというのもドイツ語で鴨って意味だそうですからね変わっているのは確かですね」

「搭乗員は誰がやるんだ?」

「犬塚大尉という海軍のパイロットがやるそうです」

「陸軍は悔しがっただろうな」

「いいえ、得体の知れない試作機でベテランを殺すのは勿体無いといって逆にパイロットを出すのを拒否したそうです」

「そうなのか…それにしても海軍の見学が少ないな」

「ヴァルター機関搭載潜水艦の試験があるそうで…奮進機よりヴァルター機関のほうが海軍の期待は大きいようです」

見学者が見守る前で奮進機はエンジンを着火、独特の音を出しながらプロペラ機ではあり得ない速度で滑走路を走りそして、離陸。機首を一気に上げ急上昇していく

「なんて加速性能とスピードだ」

その後奮進機は無事に着陸しお披露目は終わった。

しかし、この奮進機関は日本の治金技術などの関係で600時間しか飛べず(Me262は800時間)また運用するにも替えのエンジンを用意できる事と奮進機関に精通した整備兵が居る環境でしか運用出来ないため採用は相当先になる予定だった。海軍がある艦を改造し奮進機専用のオールファイターキャリアーにするまでは…。

補足

横須賀ではヴァルター機関が装備された潜水艦が実験に成功し危険もあるが有用であるとしてヴァルター機関の生産命令をだし水中高速型である戊号潜水艦(伊200潜水艦)に優先装備を開始し、機関士の育成を急いだ。

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