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日独技術協力

第2話です

1940年1月

12月の開戦に向けて国内のありとあらゆる工場では戦略物資の生産や新兵器の開発が進んでいた。

そんな中、戦時下であるドイツではヒトラーの耳にある情報が入り空軍大臣であるゲーリングが呼び出されていた

「ハイルヒトラー」

「ゲーリングくん、日本から我が国の全ての航空機企業に重戦闘機の設計ノウハウを教えて貰えないかと要請が来たようではないか」

「はっ確かに来ましたが我が国は現在戦時下に置かれています。そんな中どの企業も新型機の開発や生産に精一杯でいくら同盟国とはいえ遠く離れた国への指導などとてもやれません」

「何を言っているのだねゲーリングくん、我が国には薄汚いユダヤ人が経営し更にはユダヤ人を大量に雇っているハインケル社があるではないか、ハインケル社なら重戦闘機の開発ノウハウが存在するから適任ではないかね、我が国からユダヤ人を追い出せ日本は重戦闘機のノウハウを得られる。これぞまさしく相互協力ではないか」

「了解しました、今すぐハインケル社には日本への技術者の派遣命令を出します」

「何を言っているのだねハインケル社は日本にやってしまえ」

「ほ、本気ですか総統」

「私は本気だともゲーリングくん、日本からは今ドックで建造中の空母“クラーフ・ツェッペリン”と“ザイドリッツ”の設計時に優しく設計図を渡してくれたじゃないか、これはその時のお礼だとも君も空母建造を喜んでいたじゃないか」

「そ、そうですけど」

「それでは文句は無いだろう、ハインケル社を日本にやるのは決定した」

「(海軍との話し合いで艦載機の取り合いになっているなんて言えない)」

空軍と海軍の話し合いにより艦載機を空軍の管轄にしたい空軍は海軍に艦載機を空軍の管轄にしなければ航空機を出さないと言った。ドイツの航空機企業は全て空軍の管轄にあるため空軍に頼むしかないと空軍は予測していたが、海軍はなんと同盟国である日本に艦載機を売ってくれと言ったのだった。そのため海軍が日本から自力で艦載機を揃えられるようになったため空軍は空母の空軍のための海上基地計画に失敗したのだった。

1940年2月

日本にハインケル社が移転した。ヒトラーの好意によりドイツにあったハインケル社の機材は全て日本に運び出され社員も家族と共に全て日本に移住してきた

「ハインケル社は東北に会社を作るようです」

「ハインケル社から工場の隣に飛行場を作れと言ってきているが何故だ?」

「どうやら完成した機体をそのまま空輸でき、試作機の試験も工場の近くで出来るからだそうです」

「なるほど、確かに他の工場では水上機は工場から空輸できるがそれ以外の航空機はバラしてから最寄りの飛行場まで馬が運んでいるからな、よし他の工場の隣にも飛行場を建設しろ」

「分かりました、後ハインケル社が規格統一をしてほしいと言ってきています」

「規格統一とは何を統一すれば良いのだ?」

「ネジの太さや長さから砲の口径までの全ての工業製品の規格をまとめるようです」

「意味はあるのか?」

「統一することにより今までそれぞれの会社で使用するネジのサイズが違ったためある会社のネジが尽きたら他の会社のネジをヤスリで削っていたのがサイズが同じになるため、どこかの会社のネジが尽きても他の会社のネジを使えますし陸軍と海軍でも同じサイズの弾なら共有出来るので生産効率が上がりますし、治金技術も上がるようです」

「良いことづくめではないか今すぐ規格を統一するぞ」

1940年3月

規格が統一され砲も7.8、12.7、20、25、37、47、57、75、105、127、155、208、360、410となった(単位は全てmm)。今後も増えるかも知れないとして大本営に規格統一の部署が作られた。

また、ハインケル社の日本移転のお返しとして陸や空の技術ではドイツに負けていたため、ドイツが前々から頼んできていた96式飛行挺のライセンスと増槽の技術、95式水上偵察機の設計図を提供しドイツからはお返しとして3号突撃砲の設計図と88mm対空砲のライセンス、成型弾の技術が提供された。

これによりノモンハンでT34に勝てなかったチハ車の改造が始まりチハ車のシャーシに75mmを固定式で載せ成型弾の技術を生かした徹鋼弾を使えばどんな戦車でも破壊出来るという砲戦車が完成した。

“百式砲戦車”

全長 6m

全幅 3m

武装

75mm固定式砲、7.8機関銃×2

「固定式の砲で勝てるのか?」

「参考にした3号突撃砲は活躍している。それにチハ車は元々機動性を重視しているから自慢の足回りでなんとかなるさ、これも世界基準の戦車が完成するまでの繋ぎだからな早く世界基準の戦車を完成させねば」

陸軍が必死になり新型戦車を開発しているなか、ハインケル社を招き入れた日本の航空機産業では新たな機体が産まれようとしていた。

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