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近くて遠い。  作者: 芽以
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恋愛に興味がない?


 『恋愛なんて興味ない』


 私は、今までずっと、そう言い続けてきた。



「えぇーっ!嘘でしょ?なんで?」


 授業が終わり静かになった学校の教室に、実希の声が響いた。


「なんでって言われても、恋愛しようっていう気になったことないんだもん。」

「いやぁー、もったいねーなぁ。」

「もったいない?」


 実希と真菜実は大学で知り合った。実希は真菜実より少し背が低く、明るい茶色に染めたセミロングの髪がいかにも女子大生らしい。対する真菜実は、身長は平均ぐらい。肩上くらいのショートの黒髪は、少しクセ毛でふわふわしている。まだ入学して間もないが、以前から仲がよかったかのように気の合う友達だ。


「だって真菜、あんた可愛いのに。あと、おとなしそうなのに意外と元気っ娘なのもポイント高いよねー。ギャップってやつ?」

「ギャップって…。みんなが勝手に私のことおとなしい子って見るからだもん。」

「それに、周りの男どもがあんたを放っておかなかったでしょうに。」

「え?」

「今までに何度かは知らないけど、告白されたことくらいあるでしょ?」

「うっ、ま、まぁ、何度かはあるけど…。」

「だろうねぇ。それ全部、断っちゃったの?」

「う、うん…。」

「うわー、まぁ真菜が好きじゃないならしょうがないけども。本気だったら、少しくらい検討してあげたってよかったんじゃないのー?」

「だ、だって!そりゃあ私なんかのこと好きって言ってくれるのは嬉しいし、ありがたいって思うけどっ。」

「なんだ、嫌いってわけじゃないんじゃん。」

「でもね、恋愛感情で好きかって言われると『うーん』ってなるし、そんな曖昧な感じで付き合うなんて逆に失礼だし、それに…。」

「それに?」

「ううん!とにかく、好きでもないのに付き合うっていうのはダメでしょ?」

「そりゃあそうだけどねー。」



ごめんね、実希。ちょっとだけ嘘ついちゃった。ホントは、恋愛に興味がないっていうわけじゃないんだ。むしろ今までたくさん片想いしてきたよ。でもね、相手は男の子じゃなくて―――女の子なの。





はじめまして、芽以と申します。

ここまで読んでくださってありがとうございます。

実は、小説を書くのは初めてです。

急に女の子同士の純粋な恋愛ものを書きたくなって、思い切って形にしてみることにしました。

つたない部分が多いかもしれませんが、マイペースに頑張っていこうと思いますので、よろしくお願いします。

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