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■詳しい現在のオルクス獣王国の成り立ちと文化


オルクス獣王国は、太古の神々の戦争の後の時代に生まれた国家である。


その起源は三柱の神――火の神・土の神・雷の神のもとで戦った戦士たちに遡る。


まず、土の神の軍勢には元は人間であった者たちが多く存在した。

彼らは戦う力を得るために土の神の力を受け、肉体を変質させられ、やがて現在の獣人へと姿を変えたとされている。


次に、雷の神の軍勢には元来この世界に存在していた純粋な獣人種が多く集った。

彼らは生まれながらに強靭な肉体と高い戦闘能力を持ち、雷の神を戦いの神として崇めていた。


そして火の神の軍勢には、人間を中心に、戦う力を得るため部分的に獣化した戦士が多く存在していた。

彼らは完全な獣人ではないが、身体の一部を獣のように変化させることで強い力を得た。


神々の戦争が終わった後、これら三つの系統の戦士たちが集まり、一つの国として成立したのが現在の獣王国である。


■種族構成

獣王国の人口の大半は獣人で占められているが、完全に単一民族国家ではない。

火の神や土の神の軍勢には、人間やドワーフなど他種族の戦士も存在していたため、

戦後はそれらの人々が移民として獣王国に住み着く例もあった。

しかし人間は国の気風に馴染めない者も多く、現在では人間の人口は比較的少ない。

またごく少数ながらエルフも存在するが、獣王国の豪快で戦闘的な文化は彼らの気質と合わないことが多く、

長く定住する者は少ない。

移民に対する考え方は非常に単純である。

「義務を果たす者、戦士として戦う者は歓迎する。だが義務を果たさぬ者には容赦はない」

この価値観は現在も変わらず、獣王国社会の基本原則となっている。


■ギルドとの関係

獣王国は国民性としては獣王国は国民皆で国を守り他の国の戦士には絶対に自国の戦いには参加させない、という考えが根付いているのでギルドの支部は今の所ない。

獣王国出身のギルドメンバーはそれなりに人数在籍している。


■信仰

獣王国では主に三柱の神が信仰されている。


火の神

広く信仰されている神の一柱。

象徴するものは規律と勇敢。

戦士の精神を示す神として崇められている。


土の神

この国の信仰の主神。

象徴するものは守護と寛容。

国家や家族を守る存在として信仰されている。

火の神と土の神の信仰を持つ者は、わずかながら神の加護を得ることがあるとされる。


雷の神

雷の神の信仰は少数派であり、

純粋な戦いの神として奉られている。

ただし信仰による加護は確認されておらず、

あくまで戦闘の象徴的存在として崇められている。


■国民性

獣王国の社会は非常に単純な価値観で構成されている。

尊敬される職業の順序はおおむね次の通りである。

戦士

武具職人

食に関わる者(料理人・生産者)

戦う者が最も尊敬される文化であり、

次いでその武器を作る職人、そして戦士を支える食を作る者が敬われる。

だがあまり職業差別をするものも少なく様々な職業の者が尊重されている。


また獣王国の人々は裏表のない性格の者が多い。

獣人もドワーフも基本的に率直で、嘘や陰謀を嫌う。

そのため性格が悪い者はすぐに周囲から嫌われ、

自然と社会の中で居場所を失う。


一方でこの気質は弱点にもなっている。

獣王国の人々は外交や政治的駆け引きが苦手であり、

他国との交渉では不利な条件を飲まされることも多い。

結果として、その負債が長年積み重なり、

国家として苦しい状況に追い込まれることも少なくない。


■レイナス王国との戦争

現在のレイナス王国との戦争も、

突然起きたものではない。

長年にわたる外交摩擦と不満が蓄積し、

ついに武力衝突へと発展したとされている。

レイナス王国の

炎魔将自治領

闇魔将自治領

風魔将自治領

が獣王国と隣接していたが、

そのうち風魔将自治領は比較的良好な関係を築いていた。


しかし

炎魔将自治領

闇魔将自治領

は強硬な外交姿勢を取ることが多く、

これが獣王国側の強い反感を生み、

戦争の遠因になったとされている。


■周辺国家

獣王国の周辺には他に二つの主要国家が存在する。


西の宗教国家ルクスカリバー

光の神を崇める宗教国家。

信仰の違いから獣王国とは折り合いが悪く、

外交関係はほとんど存在しない。


南のミネラディア共和国

鉱石資源が豊富な国家。

獣王国はここから良質な武具素材を輸入しており、

比較的安定した外交関係を築いている。

ドワーフが多い国なので相性がいい。


■獣王国の軍階級制度

獣王国は戦士国家であり、国家の中枢は軍事組織によって支えられている。

階級は基本的に戦闘能力と功績によって決まり、血統よりも実力が重視される。

以下が獣王国軍の主な階級である。


獣王じゅうおう

獣王国の最高統治者。

軍と国家のすべてを統べる存在であり、象徴的にも最強の戦士であることが求められる。

獣王は世襲ではなく、退位時にその時代の魔獣将の中から選ばれる。

そのため獣王国では、魔獣将に至ることが事実上の王位継承候補となる。


魔獣将まじゅうしょう

獣王国軍の最高位将軍。

時代によって人数は変わるが、一名から三名存在する。

軍事・政治の両面で大きな影響力を持ち、

国家の大戦や外交判断にも深く関わる。

また魔獣将は単なる将軍ではなく、

国家最強クラスの戦士であることが前提となる。

現在の魔獣将として知られるのが、

「薙ぎ払う槍」の異名を持つ獣人戦士 アルク であった。


副獣将ふくじゅうしょう

魔獣将の補佐を務める将軍階級。

人数は魔獣将の数によって変動し、一名から三名存在する。

戦場では大軍を率いる実戦指揮官として活動することが多い。

獣王国軍の猛将として知られる

「斬り裂く獣爪」バルハ はこの階級に属する。


牙獣将がじゅうしょう

獣王国軍の主力将軍。

基本的に五名で構成される。

それぞれが軍団規模の戦力を指揮し、

戦争時には各戦線の中心戦力となる。

牙獣将は魔獣将候補として扱われることも多く、

戦士としても指揮官としても高い能力が求められる。


戦士頭せんしがしら

獣王国各地の戦士団をまとめる責任者。

人数は状況により変動するが、おおよそ八名ほど存在する。

主に地方の戦力を管理し、

戦争時には戦線ごとの部隊長として機能する。


指揮官

戦場ごとに任命される部隊指揮官。

人数は戦争の規模によって大きく変わる。

戦士としての力量だけでなく、

戦場判断力や統率力も求められる。


指揮官補佐

指揮官の補佐役。

基本的に指揮官と同数配置される。

戦術伝達、部隊管理、伝令などを担う。


上級戦士

熟練した戦士階級。

小隊長や精鋭部隊として運用される。

多くの戦士がまずこの階級を目指す。


戦士

獣王国軍の基本兵力。

国家の主力戦闘員である。


見習い戦士

戦士になる前段階の若者。

訓練と実戦経験を積みながら戦士への昇格を目指す。


民兵

戦争時に動員される一般兵。

普段は農民や職人として生活している者が多い。


軍事顧問・参謀

獣王国には

参謀

戦術顧問

軍事研究者

といった軍事知識職も存在する。

しかし獣王国では戦闘能力が尊敬の基準となるため、

戦えない参謀は下の戦士から軽んじられることもある。

逆に、強さと知略を兼ね備えた者が参謀職についた場合、

戦士たちから非常に高い尊敬を受ける。

その代表例が、

「森の賢者」と呼ばれる軍略家 リオル である。


 著者  

     獣王国歴史学者 

         マルモット ファング


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