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私と犬(アナタ)の世界で  作者: 暁理
第三章 小学生篇
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小学生篇⑤ 事件

登場人物

彩藤叶湖:小学5年(11歳)

桐原黒依:上に同じ

彩藤 直:叶湖の兄

彩藤和樹:叶湖の兄

桐原香里:黒依の母

桐原 茜:黒依の妹

『見つかった遺体から切断されていた四肢は司法解剖の結果、生前の犯行の可能性が高く、極めて無差別・猟奇的な殺人事件として、周囲の住民に注意を呼び掛けています。また、警察では今回の犯人と同一犯によるものと思われる殺人が、今月、すでに2件行われたことを公表し、連続猟奇殺人事件として捜査本部を立ち上げ……』







 リビングに入ると、直が難しい顔で見ていたテレビに視線、目が向いた。耳に飛び込んできた言葉が叶湖の興味を誘ったのもある。が、さすがに小学5年が注目すべきニュースではなかったのか、それに気付いた直がテレビを消してしまった。

「叶湖、見ていたかもしれないけど、すぐ近くで殺人事件が起こった。犯人が捕まるまでのしばらくは、寄り道せずにまっすぐ帰って来なさい。多分、集団下校等の処置がとられるだろうから、それを外れて帰って来たりしないように」

 直から告げられた言葉に叶湖は1つ頷く。彼が難しい顔をしていたのはそれが原因か、と思いながら。どうやら、事件が起こったのはすぐ近くのことらしい。







「とりあえず、登校は黒依と茜も一緒に俺が送っていく」

 心配症で、過保護なところが一向に直らない兄の決定を覆す労力を払う気になれずに、叶湖はその言葉にも酷く従順に頷くのだった。








「御苦労なことですね。いつ死ぬかなんて誰にも分からない。そんな危険がこれほど溢れかえっている世の中なのに、その危険が身の回りに具現化すると、人は一気に焦り出す」

 案の定、叶湖と黒依が通学している小学校では、1・2時間目がキャンセルされ、児童集会が行われることになった。おそらく、集団下校のことや、しばらくすぐに帰宅するように……直の言ったままのことがもう1度話されているに違いない。……もっとも、その場にいない叶湖と黒依が具体的な内容を知るはずはなかったが。





 叶湖は誰もいない図書室で可動式の椅子にゆったりと腰掛けながら、先ほどまで見つめていたパソコンの画面から視線を外した。

「随分と猟奇的な犯行だったようですね」

「まぁ、生きたままに分解されていますしね?」

 黒依の言葉に、特に興味なさそうに相槌をうつ。そんな叶湖の様子に、黒依はそうですか、と1つ頷いて顔を俯かせた。





「それにしても、このままでは私の家に行けなさそうですね。困りました」

 叶湖は軽くため息をつく。彼女が言う自分の家、というのは存在すら彼女と黒依以外に知る者のない、彼女の別邸のことである。叶湖にしてみれば、生まれた家は他人の家。自分だけの家こそ、彼女自身の家、という認識なのだろう。





「さて、そろそろ集会が終わりそうですね。おそらく、抜け出したのはバレているでしょうけれど、一応教室へ戻る列へ紛れ込みましょうか」

 パソコンから使用した痕跡を消し去り、叶湖は立ち上がる。彼女が使った情報通信機器にその足跡を残さないのは、彼女の情報屋としてのクセのようなもので、あくまで合法的である株取引に使用しただけのパソコンからも、その痕跡は嘘のように消し去られているのだろう。





「……黒依?」

 歩き始めた自分に対し、立ち止まったままの黒依に叶湖が振り返る。

「……いえ、何も」

 歯切れの悪い様子に、一瞬だけ笑みを深くした叶湖は、そのまま歩みを進めるのだった。







 黒依の様子がおかしい。そんなことは、叶湖でなくとも、今日の彼の様子を見ていたものなら気付くだろう。しかし、そのおかしさが形となって現れたのは、その夜のことだった。

「黒依が……いなくなった?」

 桐原家の2人、香里と茜がやってきたのは、今日も帰宅が遅くなるという直以外、和樹と叶湖で夕食の席についていた時だった。

 その対応に出た和樹の声が聞こえ、叶湖は誰もいない部屋の中で、す、と目を細める。





「えぇ、夕方……私はちょうど仕事の時間で家にいなくて、香里に後で聞いたんだけれど、1人で家を出たらしくて……。それきりまだ戻らないの。珍しいわけでもないし、普段はそれほど心配もしないけれど、今はあんな事件があったから、やっぱり気になって……」

「ったく、あいつは、香里さんにまた心配かけて……。近くの心当たりの場所とかは捜した?」

 和樹が呆れた声で呟きながら、整った顔を隠す長めの髪を掻きあげる。





「いいえ、これから行くつもりだけれど、その前に、叶湖ちゃんに心当たりがないか聞こうと思って……」

「あぁ……叶湖」

 和樹に呼ばれ、叶湖は廊下へ姿を現した。

「残念ながら、知りませんよ」

「……だ、そうだけど……。とりあえず、周りを探そう。茜、お前は叶湖と一緒に家にいろ。いいな?」

「……分かった」

 ついていきたそうにしていた茜に念を押すと、和樹と香里はそのまま連れだって家を出て行った。それを見送って叶湖は夕食の席へ戻ろうとする。





「ちょっと……」

「何か? ……あぁ、どうぞ、上がってください。何度か来たことがあるから不便はないでしょう? 私は夕食をとりますけど、お茶くらい出しましょうか?」

 と、茜の自分を呼びとめる声に足を止め、彼女を振り返ると、叶湖はそれだけ告げる。そして茜自身に興味はないとばかりに、さっさと扉の向こうへ消えてしまった。





「ちょっと、ちょっと待ってよ! アンタ、お兄ちゃんのことが心配じゃないの?」

「……別に?」

 声を荒げ、追いすがる茜に叶湖は扉から顔だけで振り返り、酷く冷静に返事を返す。

 叶湖からすればその返事は当然も当然で、10歳と言えども元は天才暗殺者。10歳のころにはすでにそれなりの戦力を持っていただろう黒依だ。いかにそれが前世での話であろうと、彼が叶湖に捨てられることに酷く脅え、この世でも殺人の技術を磨いているのを知っている叶湖としては、10歳児といえど、黒依がただの一般を少し踏み外した程度の殺人犯にどうにかされる、とは到底考えられないことだったのだ。





「なんで……なんで、お兄ちゃんはアンタなんか……」

 両手を強く握りしめ、俯き呟く茜に、叶湖はちらりと振り返り、面白そうにした様子を見せるが、あえて聞かなかったことにして、冷め始めた夕食を食べ始める。

 叶湖はその年齢上、過保護な兄2人に家事をさせてもらったことはなく、表向き料理ができないことになっているので、夕食は買ったものか、兄2人のどちらかが作ったものを食べる決まりであった。几帳面な直ならともかく、いい加減な和樹が料理をするのは想像し難いものがあったが、そこは過保護な兄2人のうち1人。叶湖のために料理の腕をメキメキと成長させていた。







「お兄ちゃん……最近、怪我して帰ってくるの」

 ダイニングの入り口に立ったまま、茜が呟いた。

「見えにくいところだし、隠してるつもりだけど、私見ちゃった。夜中にお兄ちゃんが1人で自分に包帯巻いてるの。お兄ちゃんは何でもないよ、って言うの。でも、お母さんも心配してる。イジメられてるのかな、て。それとも、何か危ないことしてるんじゃないかって。……そうだとしたら、全部アンタの所為よ!」

 泣きそうに顔を歪めて叶湖に噛みつく茜。





「理由だけ聞いておきましょうか、一応」

 叶湖はそんな茜にそっけなく振舞いながらゆっくりと夕飯を咀嚼していく。ザァァァと、外で激しい雨の降る音が聞こえた。

「私、知ってるの! アンタ、クラスで孤立してる。お兄ちゃんはアンタがかわいそうだから、幼馴染のよしみで付き合ってやってるだけよ! アンタの所為までお兄ちゃん、苛められてるんだ……」

 くすくすと、それはそれは可笑しそうに。抑えきれないとばかりに、叶湖が笑い声を洩らした。





「何が可笑しいの……?」

「いいえ。けれど、随分と憶測で物を言うのだと思って。口は災いのもと。私に喧嘩を売らないように、と妹想いの彼ならば、きっと念を押していると思っていましたけれど?」

 茜が叶湖のことをよく思っていないのは見るからに明らかであった。にも拘らず、今まで正面切って2人が衝突したことがないのは、一重に茜が『よく思っていなかった』だけに過ぎなかったからだ。文句を言うこともなければ、喧嘩をふっかけたこともない。

 その理由の一端としては、茜が危険回避能力に優れていたからでもあろうし、それ以前に、おそらく黒依が念を押しているのだと、叶湖はどこかで確信していた。





「お兄ちゃんはアンタを勘違いしてる。アンタなんか、お兄ちゃんのこと何も分かって無いくせに! アンタ、アンタの所為でお兄ちゃんが怪我までしてるのに、どうして何の心配もしないの!? 今だって……どうしてそんな自然に……」

「私の所為で……ね」

 叶湖はお茶をすすりつつ、頷く。と、ちら、と腕時計に視線を落としていた叶湖が立ちあがった。

「……ちょっと、どこに……」







 まっすぐ廊下、そして玄関へと向かう叶湖を茜が追いかける。

「まったく」

 叶湖が軽くぼやきながら玄関をあける。

「アナタの所為で、私までいい迷惑ですよ、黒依」

「叶湖さん……」

 扉を開いた先に、ずぶぬれの黒依が座り込んでいた。





「お兄ちゃん!?」

 黒依の姿を見つけ、そしてその様子に驚いた茜が声をあげる。

「叶湖さ……」

 しかし、当の黒依はそんな茜には視線すら向けず、呆然と叶湖へ手を伸ばし、僅かの後にずぶぬれの自分の姿を考えてためらった。

 その躊躇いが気に食わなかったのか、叶湖は笑顔を深くすると、黒依の顔を覗き込むよう、自分もしゃがんだ。





「濡れますよ……」

「えぇ、けれど、今はそれ以上に気に入らないことがあるので、構いません」

 叶湖はそれだけ告げると、黒依の頬へ手を添え、半ば強引に自分の方を向かせた。

「何か、私に言うことは?」

「特に……」

「そんなわけ、ないでしょう?」

 叶湖が茜に見えないように、僅かに黒依の頬へ爪を立てた。





「っ……。言いたく、ないです」

「へぇ? それは何故?」

 暗くてよく見えないが、頬に添えた手で、黒依が顔をゆがめたのが分かった。

「アナタに、嫌われたくない……」

「すでに面倒をかけられた上、隠し事までされて、アナタを放逐するのに十分過ぎるほどの不快感は味わいましたよ」

 まるで可笑しいことを言われたかのように、叶湖が喉を震わせる。





「だから、ですか? だから、僕のことなんて、もう必要なくなりました……?」

「何を言っているんです?」

 黒依の言葉に叶湖は眉を寄せた。どうせ、茜からは見えないだろう。

「他の人間を傷つけるくらいなら、僕を傷つけてください。アナタの感情や興味が他へ向くのに我慢なんかできません。アナタが恨むのも、憎むのも、殺すのも……どうして僕だけにしてくれないんですか……?」

 叶湖はその時に、黒依の瞳に映り込んでいるだろう、闇色が、夜の闇に塗りつぶされて見えないのをとても残念に思った。そこには、叶湖が好んだ1番の狂気が確実に揺らめいているはずであるのに。それと同時に、叶湖が激しく不快感を覚えたのも事実だった。叶湖は気付いたのだ。黒依の変調の理由に。





「そう……それで、ですか」

 酷く不快感を滲ませた声に、黒依がハッ、と顔をあげた。

「叶湖さん……?」

「アナタは私を疑っていたんですね」

「違っ……叶湖さん、待って下さ」

「結構」

 叶湖はパッ、と黒依から手を離すと、そのまま立ちあがって一定の距離を置いてしまった。それでも、黒依を置いて家の中へ入らないのは、せめて言い訳くらい聞いてやろうという心遣いなのか。





「茜さん、家の中へはいっていてくれます?」

「……っ」

 満面の笑顔で告げられた依頼に、茜はビクリと身体を震わせると、何かに操られるかのように家の中へ入って行く。






「アナタ、私が例の連続猟奇殺人の犯人だと、そう思っていたんですね」

 もはや、質問ではなく確認だった。黒依は言い訳すら許されないのを悟って静かに黙する。

「アナタの狂気は好きでしたけど、まともな思考回路まで狂わされては困りますね、黒依」

「すみません……」

「それで? 怪我をするほど無茶な訓練をしていたと?」

 黒依の身体に怪我があったのは知っていた。他人の弱点を見抜くのが特段に上手い叶湖のこと。服の下の怪我だろうが、一瞬の動きの不自然さでそれを見抜ける。

 自分のために、自分の所為で、黒依が傷を負っている。それは、叶湖にとって甘美でもあり……その傷をつくるのが自分ではないことに苛立ちも感じていた。叶湖が傷つけたいと思う反面、それをためらわせた、以前とは違い傷1つなかった黒依の身体。

 怪我の様子を伺ったことはないが、以前のような銃痕が付いていることはないだろうが、刀傷くらいなら負っているかもしれない。







 黒依の身体に一生ものの傷を負わせるその誘惑を抑え込んでいた叶湖にしてみれば、その身体を自分自身で故意ではないとはいえ傷つけ、また、叶湖が必死で我慢していた衝動の矛先を、まさか他へ向けていたと疑われていたのだ。

 ……叶湖にしてみれば、黒依の大きな裏切り行為であった。







「えぇ、えぇ。……もう結構」

「叶湖さん……?」

「もういらない、と言ったんです。私はせいぜい、アナタはアナタ自身を守れ、と言いました。その言いつけを破って、アナタは私のモノを傷つけた。これは背信行為でしょう?」

 叶湖の言葉に黒依がはっ、と目を見開く。

「そんなつもりは……!」





「アナタがどんなつもりでも関係ありませんよ。私は気分が悪い。もういいです。アナタを自由にします。いいじゃないですか。最初からそうするべきでした。前世でどう繋がっていようが、別の家に生まれ変わった、赤の他人同士。わざわざまた関係を続ける必要もないでしょう? 私は私で、他にもいろいろ面倒があるのにアナタだけの面倒でかかりっきりになっているのも嫌なんです」

「待って下さいっ! そんな、僕は嫌です……」

「アナタの意見なんて聞いてません」

 叶湖は追いすがろうと立ちあがった黒依に一方的に告げると、身を翻した。





「叶湖さっ……」

 黒依が叶湖の腕を掴む。

「痛いですっ」

 一瞬だった。その力強さに痛みを感じ、叶湖が僅かに涙を浮かべる。それを見た黒依が慌てて叶湖を解放するより前に、叶湖の武器が黒依に襲いかかる。

 ピッ、と針で引っかかれた部分が、黒依の手に赤い筋を作った。瞬間。がくりと、強烈な脱力感に襲われて黒依が再び地に膝をつく。


「今後一切、私に他人以上の関わりを持つことを禁じます、黒依」

「まって……。待って下さい……それならいっそ、このまま僕を殺してください……」

「知りませんよ。勝手に死んではいかがです? もっとも、アナタが自殺したところで私は後を追ったりしませんが。……それとも、私を殺してから死にますか? アナタに、私が殺せます?」

 叶湖が地面に蹲る黒依を見下ろす。

「ただ、生きろっていうんですか? アナタの側にいられないのに……? 一体、何のために……」

「知りませんよ。どうでもいいです。……あぁ、私はしばらくその辺りをうろついてきますから、その間に茜さんを連れて消えてくださいね。……アナタの所為で妹を殺されたくはないでしょう? ……2度も」

 最大のタブーだった。前世での、黒依の実の妹。黒依が決して忘れはしないだろう、彼の背負った罪であり、傷。そこを、容赦なくえぐった。







 呆然とする黒依に背をむけ、叶湖は家を離れる。

 その姿を黒依がどんな目で見送っているかなど、もはや興味も感心もわかなかった。







「傘くらい、持って出るべきでしたか……」

 激しい雨が叶湖の身体を濡らしていく。屋内に引きこもりがちの自分が雨にうたれることなど珍しく、何年ぶりだろうかと、水気を吸ってすっかり重くなった髪を後ろへ流す。

「いっそ、切ってしまいましょうか」

 切り刻んで、燃やしてしまえば、この気持ちに整理がつくだろうか。叶湖はそんなとりとめのないことを考えながら、夜道を宛てなく歩く。







 トンッ

 と、路地の角を曲がったところで、肩が誰かにぶつかった。

「いってーなっ!! ……んだよ、ガキかよ」

 威勢のいい声で怒鳴りつけられ、叶湖が笑顔でその主を見上げた。

「ガキが、こんな時間にうろついてんじゃねーぞ」

「……ちょうどよかった」

 叶湖が辺りをちら、と見まわし、唇の端をつりあげる。







「今ね、とってもとっても痛むんです」

「あぁ?」

「私、痛いの嫌いなんですよ」

「んだよ、怪我でもしてるってのか?」

 男の言葉に叶湖はす、と手の平を自分の左胸にあてる。


「そうかもしれませんね。とても痛い……ここが、これほど痛むものだと、知りませんでした。でもね、私を傷つけたアレは、アレが望んだ普通を手にしなければいけない。そう、思いませんか? 家族がいて、友人がいて。その平凡を誰にも害されることはない。そんな普通を手に入れるのに、どうして大きな障害を乗り越える必要がありますか? だからね、私にアレがいらないんじゃない。アレに、私が邪魔なんでしょう……。ね。あぁ……本当に痛い。だからね……私、今、とっても機嫌が悪いんですよ」

 ごめんなさいね? その呟きは暗闇に解けて、そして消えた。








「聞いたぞ、叶湖。昨日、和樹を探しに、夜に家を飛び出したんだって?」

 朝。自室から姿を現した叶湖に、明け方帰ってきたばかりの直が待ち構えていたように小言をいう。

「あー、そこまで怒るなって。確かに危ないけど、雨も降りだしたし、黒依も無事戻って来たしで、叶湖も俺を心配してくれたわけだしよー」

「はぁ……。暗くなってから外へ出るな」

 叶湖は直の言葉に静かに頷きつつ、その背後のテレビに視線をやった。








『……これで、連続猟奇殺人の被害者は5名になりました。特に、今日の明け方に発見された2名の遺体は昨夜殺害された可能性が高く、同日中に2人以上の被害者が出るのはこれが初めてということで、エスカレートする犯行に警察は更なる注意を呼び掛けています。また、この2名のうち1名については模倣犯による犯行ではないか、との見方もありましたが、その犯行の手口から同一犯によるものという見通しで捜査が進められる模様です。引き続き、新しい情報が入り次第、お伝えいたします』



読了ありがとうございました


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