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タイトルはまだ未定です  作者: 柚子胡椒
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タイトルはまだ未定です/


 この作品を見つけてくださいってありがとうございます

 拙い文章になっておりますが、よければ温かい目で見てもらえると嬉しいです

 それでよろしくお願いします

「おーろーして! 


 マジで降ろして、落ちる! 絶対落ちる」


 


 「やめて! 手だけって言ったじゃん


 てか、マジで暴れないで落ちるから」




 二人で宙に浮く感じなんだと思ったら


 ミカだけ飛ぶから、振り落とされないように足に必死にしがみついている


 足にしがみつかれるのが嫌なのかすごく怒っている


 ただ、私の生命の危機なのだそんなこと気にしていられない


 俺は一回しんじゃってるみたいだけど、この高さから落ちたらもう一回しんでしまう


 下を見るな、絶対に見る見てしまったら最後だ


  


 「なんで加速してんだよ!


  落ちちゃうってまじで」


 


 「早く着くに越したことはないでしょ


 てか、口開いてるけど舌嚙んでもしらないよ


 何、あんたまだ高所恐怖症なの」


 


 さらにスピードを上げて空を飛ぶ


 これ以上文句を言うと振り落とされかねないので大人しく足にしがみついておこう


 舌を噛んでしまうからしゃべらないのであってけして、高所恐怖症なのがバレたから黙るのではない


 


 かれこれ、数分空の上を飛んでいただろう


 その間の記憶は正直ない


 ただ、真っ黒だった景色は見違えるように青空広がる世界に変わっていた


 鳥が鳴いていそうな自然に溢れている場所


 ただそこには生物が住んでいる気配はしない


 その場にあるのは、少しの緑の草と石造りの門その少し奥には同じく石造りのテーブルが一つとイス二脚が置かれているだけである


 自然的と言えばそんな感じもするけど、人工的な気もする




 「おっおろしてもらってもいいですか?」


 


 そう提案すると、ドシーンとミカに投げ飛ばされてしまった


 やわらかい草がクッションになってくれたおかげで背中の痛みも少なくすんだ


 文句の一つでもいってやろうかと思ったが、ミカの自分を見る目は汚物をみるような目をしている


 これ以上のケガをしないためにも大人しくしていた方が身のためになるだろう


 


 「あんた、後で記憶が戻ったら一発殴らせなさいよ」


 


 そう一言すごんでから、門をくぐり石づくりの椅子にこしかけた


 あんたも早く来なさいと目で訴えてくるから、ぶつけた背中をさすりながらミカのむかえに側にある椅子に腰かける




 「それで俺は、ここに何をしにきたか教えてもらえるか、お嬢さん?」




 「お嬢さんじゃなくて、あたしはミカエルって名前だから!


  あんたにはミカって呼ばれてたからそのままミカでいいわよ


  そ・れ・か!、


  ミカ様って呼んでくれてもいいよ」




 「じゃあ、あたしはミカちゃんって呼ばせてもらうわねー」




 「あーはいはい


  それで、あんたをここに連れて来たのはこれから


  あんたにはあんたの過去の映像を見てもらうためだから」


 


 「いや、私は私の過去についてはそれ程関心がある訳ではないのですが、


 なぜ、ミカちゃんはそこまでして思い出させようとしてくれるのですか」


 


 いや、興味がないっていうと嘘になる


 ただ、自分が誰なのか、そもそも性別や顔なんかもわかっていない状況だ


 気にしないと言えば嘘になるが、そのために彼女がそこまでやってくれる理由はなんなのだろう




 「あんたが、興味あるとかないとかは関係ないの


  あんたがもし罪人だったら、自分の犯した罪をわからないまま罰を与えても懺悔にならないからよ


  しっかり、前世の行いを反省してもらわないと困るのよ


  それが、あたしの仕事だであって


  あたしがあんたにここまでするのは仕事以外に考えられないし」




 「なるほど理解が出来たよ


  ミカはそれ終わるまで一緒にいてくれるの?


  てか、どんな感じで過去を見ることができるのー?」


 


  鬱陶しいって顔をしながらミカは手のひらくらい小さく薄い板みたいなものを出した


  その板を指先でいじると、ミカの持っている板は大きくなってやがてテーブルくらいの大きさになった


 その板は小さい羽根がついておりそれで、板は宙に浮いている


 


 「これで見るわよ


  あたしの魔力で動いているものなの、だからあたしはここから離れらないから


  そばに居たくないけど、あんたがっ見終わるまでここにいるわよ」


  


 そこまでミカに嫌われるようなことを生前のあたしはやっていたのね


 一緒に居るのも苦痛に感じるとかよほどのことだと思うんだけど・・・


 


 「一緒に居たくないのに私とみてくれるなんて嬉しいよ


  正直、記憶が無くなって生前の自分と一人で向き合うのが怖かったから、ミカが一緒に居てくれてうれしいよ」




 「別にあんたの為、なんかじゃない


 てか、あんたの笑顔とか気持ち悪すぎて見れたもんじゃないわね」




 顔が少し赤くなっているような気もしないでもないけど、これ以上何か言うとミカに怒られそうだから黙っておくのが正解のような気がする


 それにしても、今の僕は笑っているのか


 それすら感覚がないから分からない、不便な体だ




 「それじゃあ、初めてもいいのかしら?


  あんたの覚悟が決まったら声をかけて頂戴」


 


 ミカは、テーブルに足を乗せながら腕を組んでこちらの様子を眺めている


 


 「ねぇ、ミカ一つだけ質問してもいいかな?」




 「何よ」




 「俺って生前はどんな人だった?」




 「最悪最低なやつ」




 即答ですか、てか吐き捨てるようにいいやがったな、この金髪幼女め


 


 「そんなに嫌なやつだったの?」


 


 「ええ、それはそれは嫌なやつだったわよ


  あたしはだけどね 


  人の見え方なんて人それぞれなんじゃないの?


  だからこそ、客観的見るやつが判決を下すのよ


  私怨なんてあっちゃならないことだからね」


  


  ただ、あんたがこの先行くのは地獄以外ありえないと思っているけどねー


  いやいや、めちゃくちゃ私怨的に物事見てる気がするんだけど


  ニヤニヤ笑いながらこっちのこと見てきやがって・・・


 


  大きく息を吸い込んで一呼吸を置く


  過去の自分は、どんなやつだったのだろう


  ミカは、嫌いなやつって言っていいた あまり感じのいいやつではなかったのだろう


  話し方についても、あまりいい顔はして居なかったような気がしてる


  記憶がないまま居るのも怖いが私がとても悪い悪党だった時に受け止めきれるか少し不安になってくる


 


 「気持ちが落ち着いたらって言ったけど


  ただ、止まってるだけだと何も進まないと思うけど


  それでいいなら別にあたしはいいんだけどね」


 


  ミカの手には小型の板が握られていた


  待つとは言ってみたものの本当に長時間待ってくれる気はなさそうだ




 「わかった


 わかったよ、僕も覚悟を決めましたから


 一緒に見ましょう、僕の過去の物語を」




 そうミカに告げると、満足そうな顔をして小型の板を指で押した



 

 お読みいただきありがとうございました

 誤字脱字などありましたらお声がけいただくと助かります

 お時間がありましたら、評価やコメントなどよろしくお願いします

 次回も、よろしくお願いいたします

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