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エピソード9 転移ミスった

 殺しちゃったよ魔族。まいっか、こいつ悪役っぽいし遅かれ早かれ討伐されてただろ。

 思ったより弱かったコイツが仕方ない。殺す気はなかったんだよ、いやほんとに。


「とりあえず死体は消しとこう」

「証拠隠滅は基本」


 魔法でパパっと焼却処分、実に手際のよいことで。


「さて戻るか」

「そうえば勇者君たち置いてきたままだな」

「今頃大騒ぎだろうな」

「密会を襲撃されてるからな、そうとう焦ってるだろうさ」


 俺達は帝がいる会議室へと転移した。










「あ、やべ」

「っ!? なんだお前は!!! ……まさかさっきの魔族の仲間かっ!」


 

 しまった。俺達さっきまで結界で隠密してたの忘れてた。

 マオはというと、ちゃんと結界貼り直しててそこに転移している。


「皆さん来てくださいっ!!! 新しい襲撃者です、おそらく先程の奴の仲間かと」


 おいまだ何も言ってないぞ勇者君、早とちりは良くない。


「くそっ! 今度は何だっ!」

「やばいですね……連戦ですか」

「見た目は人族だが油断するな、なにをしてくるかわからんぞ……」

「全帝を呼びやがれ! 俺達だけで勝てるとは限らん!」


 なんか色とりどりの帝の皆さんが続々と集まってきてるんですが。

 弁解の余地は無いと。


「貴様……何者だ」

「俺か? 俺の名は……ジョーカーだ」

「ジョーカー……」


 転移してからコンマ数秒でたまたま持っていたお面をかぶったので、おそらく顔バレはしていない。

 異世界の文化「はろうぃん」なる祭りの時に使用した変な仮面が、絶妙な気味悪さを与えていた。


「全帝、やっときたか」

「あぁ、状況は分かった」


 おっ、全帝が来た。これで皆揃ったな、

 いやー全員並ぶと壮観だね。


「ジョーカー、お前は……敵か?」

「ふむ、貴様はどう思う?」

「……」


 全帝君が難しそうな顔をしている。

 そりゃそうか、ここで安易に敵だと明言すれば戦闘になる恐れもある。慎重に対応した方が良いとか考えているのだろう。さすが帝のトップ、なかなか優秀じゃないか。










「全帝さん! こいつは敵ですよ! 騙されないでください!!!」


 さすが勇者(笑) お頼もしいことで笑

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