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わんこシリーズ

わんダフルオンライン 短編3匹目

作者: 犬塚ぽち

ゲームにインすると愛着が湧いてきた犬小屋の中で目がさめる、鏡の前で今日の毛並を確認、うん、今日もポメラニアンだ。

今日は狩りにでも行こうかと考え小屋の入り口をあける。

…鍵がかかってる、しかもなんで外鍵なんだよ。


体当りを扉に繰り返しているとふいに扉が開き、勢いそのままで鍵をあけた対象へとぶつかる。

柔らかい物へとぶつかり、頭の中で通報、逮捕、裁判とよぎり、加害者をよく知る人物が目線を付けて「そんな事する犬には見えなかった」とか言い出した辺りでぶつかった相手に声をかけられる。

「今日も元気っすね…」

膨らんだ腹を押さえてうずくまるアフロ。

うん、知ってた。


小屋前に置かれたご飯ボックスから適当に取り出し食べながらアフロさんに鍵を掛けた経緯を聞く事に。

誰だ、なんか凄い肉入れたの、マジうまい、ありがとう。


アフロさん曰く、最近イベントが始まったのだが、迷子になったペットを探して欲しいというイベントらしく、ゲーム系の掲示板に公園の片隅へ置かれた犬小屋へ出入りしている犬がいる、小屋前に置かれたご飯ボックスが怪しい、と書き込みがあり調べる奴が多く、用心のために鍵を掛けたとの事、なんかいい人っぽいぞ、アフロさん。

話を聞いたお礼にご飯ボックスからミルクを取り出しアフロさんへ渡す、喜んでくれた。



そろそろレベル上がりそうなのでアフロさんと別れて狩りへ行くことに、イベントは基本的に全スルーな方向、一度参加したのだが対象NPCが「犬じゃなぁ…」的な視線を向けて来たので脛に噛み付いたらGMさんに怒られ、周りのプレイヤーからあらあらまぁまぁ的な生暖かい視線に晒されるという羞恥を受けたために軽いトラウマが。


---------------ー----


いたぞ、こっちだ!

噛み付くぞ、気を付けろ!

向こうに逃げたぞ!


なんだこのデジャブは。



公園から街を抜けて門へ向かう途中で、突然始まった鬼ごっこ、逃げるのはわ•た•し

うふふ、捕まえてごらんなさっおっふ!?

街中で炎の矢はやり過ぎだろ、なんなの捜索なのに生死問わずなの!?

逃げ回りながらたまに反撃を行い、何人かの脛にダメージを与える、小回りきいてるから逃げていられるけど、そろそろきついぞ。


「こっちっす、早く!」

おぉ、そこに見えるはアフロさん、ナイスタイミングで助けを…「おっし、捕まえた!」アフロ、貴様。



---------------ー----


「違うし、私のペットは犬じゃないし」

網をかけられて猛獣扱いでイベントNPCの前に引き立てられる犬、しかも違うとか言われる。

「すみません、勘違いだったみたいっす」

笑顔で網から出してくれるアフロさん。

膨らんだ腹に体当り(本日2回目)を行い、うずくまったところでアフロに噛み付き蹂躙を行う、慈悲はない。


なにやら泣き叫ぶアフロさんに構わず伐採し続けると突然抱き上げられる。

「また君なのか」

またとか言われた。


GMさん曰く、イベントの見廻りをしており、泣き声と犬の唸り声が聞こえ、またなにかやったのかと見に来たらアフロを噛み千切るポメラニアンを発見、確保に至る。

と、説明された、今回はプレイヤー同士のために罰則は無し。

ただ個人的に「お嫁に行けない…」と言いながらしくしくと泣き続けているアフロさんが気になる、とりあえずアフロは嫁入り道具には含まれないから安心しとけ。


悩んでいるとGMさんが相談を受け入れてくれ、どうしようかと筆談で話す、すると周りに集まっていたプレイヤーさんの1人が育毛剤を置いてくれる、見上げるといつぞやの歴史を刻んだエルフさん。

尻尾を振りながらぺこぺこと頭を下げると撫でてもらえた、役得。


早速育毛剤とご飯ボックスに入っていた虹色の実をアフロにねじ込む、エルフさんとGMさんがなにやってんの!?みたいな顔をしているが問題はない、はず。


次の瞬間、7色の光がアフロから溢れ出しイベント広場を虹色に染めていく、やばい、問題あったわ。

何か降臨して来そうな雰囲気の中で光が収まるとそこには7色に光るアフロとなったアフロさんが。


周りに目を向けると集まっていたプレイヤーさん達は目線を合わせてくれない上に肩を震わせている、やってしまった当事者としては気が気ではない。

どさくさでエルフさんは姿を消し、GMさんはお腹を押さえてうずくまっている、なんだこのカオスな雰囲気。

結果的にアフロさんの眼が覚める前に全員で撤収しました。

7色アフロ

書きたいこと多いし連載のがいいのかな

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