羊がx匹の場合たけしの睡眠時間はyとすると...?
俺の名前はたけし、最近睡眠薬でも安眠枕でも何故か寝付けないから最終手段として羊を数えようと思う!先ずは栄えある一匹目、「羊が一匹」おぉ俺頭の中で一匹目の羊は凛々しい顔で飛んで行ったぞ。
羊が二匹、羊が三匹、おや四匹目はどうやら体の大きいフレンズの様だ、おっと、痺れを切らした後続達は巨大羊の横を通り抜けている...。その様子をつぶらな瞳に一筋の涙が、くっそ分かったよほら、フェンスを下げてやったぞ、仲間に追いつけてよかったな、さて何匹通ったんだこいつら?まぁいいや仕切り直しだ。
「羊が一匹」
「と、そこに若き頃のお父さん追加」
!?、母ちゃん勘弁してくれよ、息子の安眠妨害した上に羊の群れに将来大工志望の若き父さん追加して何になるの?おや?木を切り倒して竪穴住居を建造し始めたぞ?それに柵を立てて羊たちを囲い始めた?おぉ原始的ながらもうちの父さんは元気にやっていけるみたいだ!
「そこに狼が3匹」
かーーさん、なんてもの召喚してくれたんだ!!ああぁ羊たちが!羊たちが!あぁ父さんの奮闘空しく羊が死んでしまった、ぐぅ、狼は満足そうにどこかへ行ってしまった。あっ!デブ羊!どこにいたんだ君は?なるほど竪穴住居に隠れていたのか。
「ぐぬぅ、そこに流れ者たちが到来」
これ以上母の好き勝手させるものか!おぉ早速流れ者が早速役割分担して作業を開始し始めた、流れ者じゃなくて一つの集落として機能し始めたぞ、おや?父が神官に祭り上げられてる、石器時代の神官ってほぼ王様なのでは?お!?父の隣にデブ羊が寄り添っている、信仰対象になったのか!偉くなったもんだなお前も。
「そこに青銅器時代の文明が襲撃、青銅器時代は12人の青銅武装の兵士が送られる」
「かーさん!?そっちがそうなら神の雷!相手は死ぬ」
「いいえ駄目よ、あなたは彼らの神様なんでしょ?なぜ彼らを信用しないの?あなたの采配で彼らを奮い立たせてみなさい」
「かーーちゃん!!!???」
だが...だがたしかにそのとおりだ!俺が信じなくて誰が信じる?さぁ者ども、武器をとれ!敵の頭を俺に捧げろ!ふむ女子供を抜いて男は20人前後か、数で優っているが武器が石斧しかないのが痛いな、ならば野郎どもは神殿の手前まで引き付けろ!それまでに女子供は石を集めて神殿の階段の上に集めろ!俺の指揮は父の指揮となって皆に伝わる、流石神官だ!おぉ神殿の前に敵兵がやってきたぞ、子供たちの投石によって頭を防いでない敵兵に次々命中してる!だけど神殿の道を防ぐ男たちは次々と集落の存命のために落命&階段を転げ落ちてしてしまった、あぁどうなる我が集落は?
「21*3=63、12*12*2=288、288/4=72、12*5=60、207-60=147、被害0..子供たちの投石が完全に近い勝利へ導いたようね」
「なにそれ!!!???」
「なにって、ランチェスターの法則を使って私なりに計算したものよ?子供だから割ったけど必要なかったみたいね、あなたの集落はだれも死傷者はいないみたいよ」
「うそだ!俺は彼らが果敢に死ぬのを見たんだ!!」
「幻覚じゃないかしら?」
「そんなっ!?」
ばかなと言おうとして神殿の下を見てみると血濡れとなった野郎どもがむくりと立ち上がったではないか!?お前たちよく生きていた!
「ランチェスターの法則ぐらい男なら覚えておきなさい....、集落を見くびった青銅器時代の勢力の王が謁見してきた、時代は狼羊伝説から数年後、」
「えっ!?えっ!?」
「何してるの?あなたのターンよ?」
この世界ターン性だったのか!?まぁいいまぁいい、考えろ...。そうだ!文明には進化が必要ではないか!ならば。
「鉄器時代との和平交渉を締結、終わり次第鉄製造技術を研究!!!」
「だめよたけし。まだあなた採鉱のテクノロジーをとってないじゃない」
「そうだったのか!!くっそ!」
「でも安心して、陶器と畜産は手に入れてあるうえに指導者ボーナスで世界遺産の建造時に30%ハンマーが寄付されるからアルテミス神殿は弓術をとればまだ間に合うわ」
「俺のとおちゃんSUGEEE!!」
20%のエジプトと比べ物にならんじゃん!!本当に建築士志望だったのかよ!?
「でも残念なことにあなたの首都の2タイル先には羊タイルと草原しかないわ、初期ハンマーが足りないわね」
「ど...どうしたら!?」
「神様がうろたえない!!しっかりして、あなたの采配に彼らの未来があるのよ!」
くっそどうしたら?そういやとおちゃんのボーナスのもう一つは?
「気付いてしまったようね、たけし」
「いいい一体!どんなとおちゃんSUGEEEが!?」
「羊タイル一つに付き信仰が2つよ!」
「なんと!?おぉ本当だパルテオンの信仰が取れる!」
これでハンマー増えた!やったぜ!!
「しかしここで残念なお知らせ!たけしの集落に核ミサイルが落とされた!!!」
「なんですと!?」
集落の神殿の上にもう一つの太陽が生成された!あああぁぁ親父いいいいいぃぃぃ!!!羊いいいぃぃぃ!!!みんなあああぁぁ!!!!なんてことしてくれたんだ母ちゃん!母ちゃんは低い笑い声をもらす
「くくく、しかし偶然にも生き残った羊と一人の少年が!」
「あれ?もしかして父ちゃん完全消滅した?」
「7-運4....。たけしこれを振りなさい!」
「かぁちゃんなにそのサイコロ!?」
「ただのサイコロじゃないわ!D6よ!「えっ!?」D6よ!」
母ちゃんが俺の手に二つのサイコロを握らせる、しぶしぶ振ると5と6の目が出た。
「えぇそうねとおちゃんは完全消滅したわ!!!」
「母ちゃん!高らかになにも宣言しなくても....。」
神殿跡地から羊と少年は立ち上がる、核ミサイルから生き残るデブ羊ってもう神格化されても不思議じゃないぜ。
「なんと羊に異変が!?」
「えっ!?えっ!?」
「いまよたけし!2D6を振るのよ!」
俺はサイコロをもって振りかぶる、気分は甲子園の野球児だ!(コロコロコロ!)
結果は 1 と 1 !!母ちゃんの口角が上がる!!!どんな意味があるんだ!?
「たけし、ファンブルよ!羊はシュブ=ニグラスの下僕と化した!!下僕の笑顔が少年に微笑む!!」
俺は慌てて少年といびつな変化を辿る羊を見守る、あれこの少年よく見ると...。少年の顔を見てみるとなんと俺だった!!うそだ!...ハッ!目の前には仲間に置いてけぼりにされて涙を流したあの頃の羊ではなく触手と謎の液体を巻き散らす化け物がいた!!くっそ思い出せ俺だ!!
「あの頃涙を流したヤツはどこにいるんだあああぁぁぁーーーーー!!!」
どういう事か「たけし!」と自分の名前を呼ぶ母ちゃんの声が遥か天空から聞こえてくるじゃないか!?次に轟く母の声!
「いまよ!サイコロを振るのよ!!」
思い出せええええええ!!!!!化け物にぶつける勢いで俺はそれを投げる、俺は恐怖で重く閉じてしまった目を開ける....。結果は....。
6 と 6
「うっしゃあああああああああああああああぁぁぁ!!!!」
絶叫絶叫!!化け物はドロドロに溶け腐った砂と化した肉のなかからデブの羊がその白く絹のような羊毛をのぞかせる、あぁいますぐに砂のなかから助けてやるぞ。
「おめでとうたけし、あなたの唯一無二の親友はあなたの声によって助けられたわ。」
「ふぅー!こいつも俺も助かったぜ、いやぁー最初は核ミサイルの放射能で死ぬのかと...。」
「...。たけし2D6を振りなさい。大丈夫、あなたのCONは12よ、マイナスは15したけど1でも残れば生き残れるわ。」
「..........。(コロコロ)」
1 と 2
「死んだわね、たけし」
その声を皮切りに視界がゆがむ、そんなああああぁぁぁあんまりだああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!
◇
カフェの中で友と相対する。
俺「という夢を見たのさ!!」
友達「眠れてよかったな。」
~完~
こんな夢はいやだ!