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序文

お試し投稿です

 ――昔々あるところに、1人の魔法使いがいました。


 ――その魔法使いは老いることのない身体、圧倒的な力、その世界の誰もが欲しがるモノを持っていました。


 ――世界を巡り、思いつく限りのことをし尽して、暇を持て余した魔法使いは……


 ――1つの魔法を、使いました。


 ――魔法使いは、自分の記憶を消してしまったのです。






 ……目が覚めて、やけにぼんやりとした頭を掻きつつ辺りを見渡した俺が見つけた紙には、そんなことが書いてあった。


 『……と、いうわけだから、頑張ってね! グッドラック!! オレ!!』


 「な……な……」


 『追記:魔力とかもほとんど封印したからそこんとこよろしく♡』


 「なんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ!!」

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