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初めての退職届

人生49歳にして初めて退職届を書いた。

提出は…まだしていない。

だが退職希望は社長に伝えてある。理由も聞かれず「そうなの?」とだけ発言した社長。理由を聞かれたら泣いていただろう。あっけないが結果として良かった。


今まで何人もの後輩が入社して退職していった。

自分が退職届を書くために初めて知ったこと。

辞表と退職願と退職届の違い。何事も奥が深い。


退職願をいきなり出すか迷ったが結局、口頭で退職の意思を伝えて退職日を決めてから退職届を出す方法を取った。私としては退職はいつでも良いからだ。社長に「いつ?」と聞かれて2ヶ月後の9月20日と答えた。もちろん有休消化を含めた上での退職日である。25日以上は残っているであろう有給休暇を消化するには1ヶ月後の退職日は無謀であると考えたのだ。まず社長に退職の意思を伝え、受けてもらえたら次は常務に報告、更に経理部長に報告をしなければならない。


社長に「わかった」と言っていただけたので明けて翌週の月曜の朝1番に常務に報告。意外にも社長から聞いていなかったようで驚いた顔をしていたが、やはり社長同様に「わかりました」と言ってくれた。後は経理部長だが。これは社長に任せよう。


そしてその翌日、予想通り社長からコトの次第を聞いた経理部長は私に話し合いの時間が欲しいと言って来た。

だが経理部長との話し合いなんかで退職の気持ちがゆらぐなら今まで悩んだりしないのだ。話し合いの結果、引き継ぎを終了してから退職する約束はしたが私の予想は引き継ぎは簡単なのである。


経理部長から何をどう聞いたのか社長が出張先から電話をかけてきて「頼むわな」と言ってきた。私は何を頼まれたのだろうか。とにかく後任を募集する求人票が公開された。


後任が入社したら退職日を決めて人生初めての退職届を出すことにしよう。

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