6日目 その4
気がついたら、俺は柔らかいものの上に頭を載せていた。俺は御門先輩とふたりっきりだったはず!!
つ〜ま〜り?膝枕だっ!! キターーーーーーーーー!!!!!
「起きたか、新人?」御門先輩の声だ、、、、頭上から聞こえる。俺の想像は確信に変わった。膝枕なう♪
「はい♥とても気持ちのいい朝です!!」
朝かどうかは別として。
「朝じゃないぞ、お前はあれから1時間気を失っていたんだからな。アホか」
やっぱり朝じゃなかったみたいだ。自分で予防線張るなんて俺はチキンかよ!?
俺は上半身を起こす。あれ?御門先輩の顔がまだ頭上にある。
「やはり新人には優しくしないとなと思って、水枕を用意してやったぞ。感謝するんだな」
み、、、み、、、、み、、水枕??ミズマクラ?みずまくら?
なんで??そこは膝枕でしょ〜。え、ちょっと、え〜
チクショー!! 俺は後頭部を思いっきり水枕に打ち付ける。
四散する水枕。からの俺は水枕の残骸をゲシゲシ踏みつける。親の仇!!親の仇!!
だが今は急いでいるんだった。首を洗って待ってな、みずまくらぁっ!!
「じゃあ行きましょうか、御門先輩」
「よし、その意気だ!キリキリ働けよ?」
俺たちは歩き出した。俺の一歩後ろに御門先輩がいる。こんな安心する事は無い。
戦いはまだ始まってはいない!!
「逆だよ!!行ってる方向!!」
ごん!殴られた。なんか流れが大事かな?と思って適当な方向に歩き出してごめんなさい。
数分後、
なんか、もう普通に怪しい雰囲気なところに来た。ここらへんに入り口があるのだろうか
「もう完璧に創造世界にはいったな」
もう入ってるらしい。どうりでなんか違和感を感じる訳だ。
「でも、この感じじゃ大して変わらないですね〜普通の世界と」
「ああ、そうだろ?それだと困るんだよー。何を壊せばいいか分からないから」
そうか、普通の世界と違うところを見つけないといけない訳だ。
そんな迷い気味の俺たちは、すぐに異変を見つけた。
それはもう、とても分かりやすいものだった。オタクの聖地、秋葉原。
そんな感じの町がずっと続いていた。町を見渡しても、オタクやメイドばかり。
「なんだ、この軟派な町は!!イライラすんなここ!!」
俺も同意見だ。男は肉食系でないといかん!!
「こんな有様な場合は、このオタクども消し去ればいいんですか?
でもなんか昔あったニュースみたいで、ちょっと節度0な感じがするんですけど?」
正直言ってあのニュース再臨みたいなのは勘弁していただきたい。
それに俺は人一人殺せぬ善良な高校生だからだ。
「こんな感じで考えられるすべき事は、ひたすらオタクを消し去るorオタク街をひたすら壊す
orメイドをひたすら顔面事故にしてから埋めるorもう全て破壊してみる、だ」
なんか破壊する気しかなさそうだな
「ところで、この創造世界をつくった創造主はこの世界にいるんですか?」
そいつを締め上げて、この世界を壊せ!!って言えば俺はこの手を汚さずにすむ。
人殺しなんてしたくない。
「もちろんいるが、こんなオタクがたくさんを望むような奴はきっとオタクだ。
このオタクの中の創造主を見つけられるか??」
確かにこのおびただしい数のオタクの中から想像主を見つけるのは至難の業だろう。
俺は途方に暮れて、空を見上げた。
そしたら、なんか巨大なフィギアが建っていた。家らしきものを手で持って
「コレってオタク王に俺はなる的な事を思ったんじゃないですか?」
アハハハハ、俺今日はギャグが冴えてるな♪ もうあの建物はオタク王の住処だろ(爆)
「そうだな。よし、あの建物に突入するか!新人お前冴えてるな!!」
え?なんかマジで受け取られたぁ!!!!
え、そんな訳無いじゃん!!冗談だってば〜
てなわけで、俺たち二人はその建物の入り口にいるのであった。
はあ、グロ描写はなんとか避けたな
別に作者は秋葉原になんの恨みもありませんよ?
上野行く途中に通っただけです。