第二章「その人との出会いは私の変化を薫る」
四月が始まり校庭には桜の花弁がひらひらと踊っていて窓から見えるその景色は正に春を連想させる景色だ。私、藍川 沙月は隣にいる恩人こと親友の相田 咲良と世間話をしながら二階のフロアにある二年教室へと向かっている
「にしても沙月、この後自己紹介する時失敗しないようにね?今度は慰めたりしないかんね」
「だ、だから古傷えぐらないでって!」
「ごめごめ冗談だってば、てか同じクラスの人たち良い人だといいね」
「あ、誤魔化した...まぁそだね、正直クラス運にめっちゃかけてる」
そんな変哲の無い会話をしていたら目的地である自教室に辿り着いた。閉まっている扉を開けようと手をかけたところで急に扉が開いて反射的に手を引いたと同時に教室の中から人が出てきた
「きゃっ」
「あ、ごめん大丈夫?」
と開いたドアの方向から気遣うような声と同時に出てきたのは背の高い落ち着いた雰囲気の男子だった。整った目鼻口とふわりとかすかに香る珈琲の匂いが印象的でつい見つめてしまい恥ずかしくなって目を逸らした
「す、すいません」
「いえ、こちらの不注意ですから気にしないでください」
「ありがとうございます...」
そう言うとその男子は歩いてどこかへ去っていった
「沙月大丈夫?」
「うん大丈夫、ちょっとびっくりしたけどね」
「にしてもあんな爽やか好青年な感じの男子いたっけな...?」
「まぁうちの高校、人多いし出会わなかっただけなんじゃないのかな」
「まぁそっか。さっ、教室いこ」
と言われて考えるのをやめて教室に入った。教室の中は新クラスということもあって多くの話し声であふれていた。黒板を見るとそれぞれ座る席が書かれていてそれに従って荷物を置きにいく。
(うわ...隣の人は名前からして多分男子だよな...。ちゃんと話せるかな...)
少し不安になりながらもすぐに近くにいた去年も同じクラスだった人たちが何人かいたので軽い挨拶を済ませて咲良の席に向かう、と数人の女子に囲まれていた。
「相田さんってかっこいいよね!なんか相田さんなら女子でもいっかって感じ!」
「あはは...それはありがとうでいいのかな」
「うん褒めてる褒めてる!」
傍から聞いている限り彼女たちには悪いがダル絡みなるものをされているのだろう。だがまぁ彼女たちの言ってることも分からなくは無い。咲良はキリッとした中性的な顔つきで雰囲気もどこかかっこいいと思うところがあったりと一年の頃から男女問わずひっそりと人気だったのだ。
「あは...あ、ごめんね、友達が待ってるから」
こちらに気付いた咲良が彼女たちに断りを入れてこちらに近づいてくる
「もぅ、見てたなら助けてくれてもいいじゃん...」
「変に邪魔しちゃ悪いかなって思って、ごめんね」
「まぁわざとじゃないなら良いけど」
「今度からは助けるかもしれないからさ」
「かもって、助ける気ないよね!?」
「あ、バレた?」
「このやろぅっ」
こめかみあたりをグリグリされては逆らえないのでおとなしく誤っておいたほうがよさそうだ
「ごめんごめん、助けるから」
「分かればよろしい」
すると教室の前方のドアが開いて担任が教室に入ってきたので席に着く
「はいホームルームはじめるぞー、とりあえず連絡事項だ。私は今日からお前らの担任になる希川だよろしくなー、そんで早速だが明日と明後日で一年の振り返りを兼ねてテストするからなー。しっかりと勉強しとくように。んじゃ遅れずに体育館いけよー、以上。」
その後の全校集会はぼんやりと聞いていたらすぐに終わった。どうやら校長先生の話が長いというのは嘘なのかもしれない。今日は全校集会が終わったらもう解散なので教室へと向かい荷物を取りに行く
「あ、さっきの...」
「ふぇっ!?」
向かっている途中で急に声をかけられてつい情けない声を出してしまった。恥ずかしい
「あ、ごめん。驚かすつもりは無かったんだけど。」
振り返るとそこには先ほど教室の前でぶつかりそうになった彼が立っていた
「さっきぶつかりそうになった人...ですよね」
少し不躾な質問をしてしまったかと不安になりながら待っていると少し困ったような感じの顔で笑っていて確実にやってしまったと後悔した
「あ、はい、そうです。」
「それで、何か用ですか?」
「いや、そのぶつかりそうになったから何かお返しとかしたほうがいいのかなって思いまして」
「いやいや!そんな大丈夫ですよ!!」
ぶつかりそうになっただけでお返しとかしてくれる人この世の中にいるんだと初めて思った。
「まぁこのことを境に関係持とうとかそんなことするつもりなんかないから是非お返しさせてよ」
そう言われどうしようとたっぷり10秒ほど考えた上で答えを出すことにした
「まぁ、そういうことなら....」
「よかった。あ、自己紹介遅れました希川 拓海って言います。それで、学校のすぐ近くに喫茶店があるの知ってる?」
「あ、はい知ってます」
「俺そこで働いてるから珈琲一杯奢らせてよ。俺いなくてもてんちょに俺が奢るって言ったって言えば分かってくれるから。ちなみにあそこの珈琲すっごい美味しいから楽しみにしてて」
(へぇ、あそこで働いてるんだ...)
「あ、私も遅れましたが藍川 沙月といいます」
「おけ藍川さんね。てんちょにも伝えとくから。それじゃ」
そういうと彼は去っていった、と同時に悩みが押し寄せてきた
「どうしよ、咲良と行く前に行っちゃっていいのかな...」
もし今日咲良がいっしょにいけるのであれば一緒に行こうそうしよう。そう思って急いで教室へと向かう
「ん、遅かったね沙月」
「ごめん、ちょっと話しかけられてさ」
「あー、なる」
「それでさ咲良」
「ん?何?」
「明日からテストあるじゃん?だから勉強も兼ねて朝話してた喫茶店寄ってみない?もちろん用事があるなら全然パスしてくれていいから」
「あ、確かに私も気になってたから行きたいかも。」
「ほんとっ?」
「うん、んじゃ早速いきますかぁ」
「うん、行こ!」
内心ほっとしながら咲良の横に並んで早速向かうことにする。わくわくしながらも少し緊張していて顔が強張っていたのか途中咲良に笑われたけれど気にしない。いや誰が勝負顔決めてるヤツだ、誰が。
そしてふと思った
いや、なんか展開急すぎじゃない??
ということでどうだったでしょうか「月出でる夜に薫る珈琲が」第二章!
今回のお話は沙月たちの新しい学校生活が始まりそして謎の学校の近くにある喫茶店で働いている男の子と出会いました。ここからお話がどう発展していくのか皆さんお気になりませんか?なりますよね!そうですよね!!(あれ、これ前回もやった気g(((((((((((()改めまして、今回第二投稿なわけですが思ったこととしてはアイデアが足りん!だれかオラに脳みそを分けてくれェー!と叫びたくなる感じです。
私小説を書いているときは音楽を聴きながら書いているのですがついそっちに意識がいって何も考えられなくなるんですよね...。ん?じゃあ聴くのやめろって?そしたら寂しいじゃん、なにいってんのもー...引いてないよね??
てことでここまで読んでくれた方には感謝感激飴あられです!(何言ってんだ?)見事月一投稿宣言を守りましたが失踪してしまったらその時はもうめちゃくちゃ罵ってください。本人が許します。
それでは、また次回のあとがきで会いましょう!




