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星の天敵者。

作者: すみ いちろ








プラネタリウムな真夜中


ワインレッドが漂う静かな波間


星々を巡って唇にあてがう


月夜に照らされた二人の素顔


赤く赤く染められた手探りの感触


ありのまま飲み干したなら柔らかな君の


透き通ったグラスに溶け合う裸


シルエットの先端をくすぐるような


あどけなさを舌先に残して


薄皮のめくれた無垢なハートは


純な赤い痛みに囁いた初めての言葉


露わに映るガラス越しの水滴


サディスティックな衝動は真夜中を襲う獣


刺激的な愛の吸血鬼


マゾヒズムの信奉者が門を開ける


白い法衣(ローブ)を仄かに照らして(くすぶ)り灯る


赤い蝋燭の芯に宿らせた炎を目に


顔を出した赤裸々な嘘からの本音    


闇よりも深い眠りの彼方で目覚めた


赤い赤い流星が二つ夜空に欠けて割れた


誰よりも早く見つけて欲しかった願いの奥深くに


傍に居ても良い理由を叶えるなら


輝きを残した流星の軌跡


空よりも深く深く


口吻したまま離さないで



















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― 新着の感想 ―
[良い点] 確かに、だいぶ雰囲気が変わりましたね。前回より前半がエロみを増した気がします(笑) 前半はエロスな雰囲気ですが、後半はなんだかまたちょっと違った雰囲気を感じますね。うまく言葉にできませんが…
[良い点] >サディスティックな真夜中が襲う >マゾヒズムの信奉者が門を開ける なんかこの辺、すごくエロスを感じて好きです! そーですねぇ、いちさんくらいかっこいい吸血鬼になら、ちー吸われたいですね…
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