星の天敵者。
プラネタリウムな真夜中
ワインレッドが漂う静かな波間
星々を巡って唇にあてがう
月夜に照らされた二人の素顔
赤く赤く染められた手探りの感触
ありのまま飲み干したなら柔らかな君の
透き通ったグラスに溶け合う裸
シルエットの先端をくすぐるような
あどけなさを舌先に残して
薄皮のめくれた無垢なハートは
純な赤い痛みに囁いた初めての言葉
露わに映るガラス越しの水滴
サディスティックな衝動は真夜中を襲う獣
刺激的な愛の吸血鬼
マゾヒズムの信奉者が門を開ける
白い法衣を仄かに照らして燻り灯る
赤い蝋燭の芯に宿らせた炎を目に
顔を出した赤裸々な嘘からの本音
闇よりも深い眠りの彼方で目覚めた
赤い赤い流星が二つ夜空に欠けて割れた
誰よりも早く見つけて欲しかった願いの奥深くに
傍に居ても良い理由を叶えるなら
輝きを残した流星の軌跡
空よりも深く深く
口吻したまま離さないで