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聴こえて  作者: 浴衣
1/1

エピソード1

※注意事項※

暗い話が苦手な方❌ (主人公が悲しい目に会うかも...)

リアル身がないものが嫌な方❌ (リアル身は一切無いかも...)

ドキドキしたい方❌ (ドキドキはないかも...)

話の内容がわかりやすいのを読みたい方❌ (誤字とか多くて読みづらいかも...)


俺は今すごく幸せだ。

彼女はいるし、友達はたくさんいる。これが勝ち組というものだろう。

クラスの中でもそこそこの人気者だと思う。

きっと今日も楽しい1日になるに違いない。

キーンコーンカーンコーン


「おはようござい...ます...?」


予鈴と共に入った教室、何故か今日はみな席に付き静かだった。


冴木(さえき)、遅刻だぞ早く席に着け」


「はい、」


俺らの担任では無い体育教師ゴリ(ごり)先生が教卓の前で立っていた。

俺は、今日何かあったかと考える。そんなことを考えているとゴリ先は教卓の下から何かを漁り出し、紙切れらしきものを取り出した。そして俺らに向けて


「お前らの担任、水野(みずの)先生の車が昨日の帰り誰かによって破損された。」


と言いボコボコになっている車の写真を俺らに見せつけた。もちろん俺はそんなこと知らない。なんなら昨日は委員活動の残りを、1人残ってやっていた。


「怒るけど、怒らないかもだけど、見覚えがある人はいないか。」


絶対怒るやつやん。 誰だよこんなにボコボコにしたやつ。先生が可哀想じゃんか、、

ざわざわ...ざわざわ...ざわざわ...

教室がざわざわしだした。


「なんだ。なんかあるやつは言え。」


そんなこと言ったって言うやつ居ねぇだろ。てかこのまま1限目の数学無くなってくれたら嬉しいんだけどなぁ。

トントン

俺は前の席の高菜(たかな)の肩を軽く叩いた

「なぁ、このまま数学潰れたらいいよな。」

高菜は俺の方を振り返り「な!」っと返事をした。






「冴木くんが怪しいと思います。」







......は?






俺は呆然とした。話したことの無い佐野(さの)が俺の名前を出し、怪しいと言ってきた。もちろんやっていない、なんならそんなことをする勇気すらない。なのに、何故、話したことの無い佐野に犯人扱いされなきゃいけない。


「冴木くん遅くまで学校にいたし、、」


「...冴木、昨日の帰りは何してた」


ゴリ先生が俺に話を降った。


「昨日は、委員活動の残りがあったので図書室に少し寄ってから、いつも通り家に帰っただけです。」


これで俺の無罪は確実だ。ちゃんとアリバイがあるんだから。


「.....そうか、ちなみに何時ぐらいに校門を出たんだ?」







.......は?








俺は少しイラッときた。そんなこといちいち気にしてるわけないだろ。

..ふと...俺は周りの視線を感じた。

ヒソヒソ...ヒソヒソ...ヒソヒソ...

周りの視線に恐怖を感じた。なんなら周りが俺を疑い始めたのか、とも感じてきた。


「先生...待ってくださいよっ!疑ってるんですか!?俺やってないですよぉ!?なんなら、い!ま!その事を知りましたよ?」


俺は悲劇のヒロイン振りながら訴えた。後、今知ったことを思いっきり強調した。佐野のやろうふざけんなよ、俺の楽しい学校生活を潰すつもりかよ。


「.....ちなみに、佐野!なんで冴木なんだ?」


よ!ナイスゴリ!いい質問だ!そうだよ。俺やってないし、しかもなんで喋ったことのないやつに犯人扱いされんだよ。


「だって、、昨日1番遅くまで学校にいたのは冴―」



「待てよ!俺が1番遅くまでいたかなんてなんでお前がわかんだよ!」


つい口を突っ込んでしまった、でも佐野は何も知ら......。







なんで佐野は俺が学校に残ってた前提で話してんだ?

...もしかしてこいつ!






「せんせ―!」

キーンコーンカーンコーン


「予鈴なったな。佐野、冴木。昼休み職員室に来い。あ、そうだそうだ。水野先生は車の修理で遅れるらしい。じゃ。」


先生は何事もなかったかのように、教室のスライド式ドアをガラガラと、音を出し去っていった。

「.......」

俺は机に突っ伏した。それに対し佐野は数学の準備をし始めた。

トントン

誰かが俺の机を叩いた。顔を少しだけ上げて、机を見ると四角くてピンク色の大きめの付箋が机の端っこに貼られてあった。付箋を取ろうとすると、粘着力が無いせいか、指一本でスーと自分の方へ寄せることができた。

『私はうたがってないからね‼ さより』

彼女からの励ましの付箋だった。少し気が楽になった気がする。


「おい!佐野!なんで渚乃(なの)のこと犯人扱いしたんだ!?本当はお前なんだろ!」


後ろの方で言い争いが起きていた。俺の友達の蒼亜(そあ)が佐野と言い争っている。二人の周りにはクラスメイトたちが群がり、「そうだそうだ!」「もっと言え!」など言って騒ぎ合っていた。女子たちはそれを見て結構引いている様子。もちろん俺の彼女も言い争いを見向きもせず友達とおしゃべりしていた。


「冴木くんだよ!絶対そうだ!」


「お前!まだ言うか!」


蒼亜が俺を庇って佐野の肩に手を置き言ってくれている。が、俺は別に気にしない。だって本当にやっていないし。本当にやっていないから犯人扱いした佐野が罰を受けることになるし。


「冴木くんの彼女さん!冴木くんがほかの女と会ってこそこそしてましたよ!!!」








...............は?








ガタン!

俺は椅子から勢いよく立ち、とっさに佐野の肩を掴んでしまった。

...掴んだのはいいが、こっから何するかを考えていなかったので気まずい。

喧嘩とか怖くて出来ないから余計気まずい...。蒼亜は俺の行動に驚いたのかこちらをじっと見つめていた。


「冴木くん。殴ったら退学になるよ。君ただでさえ単位取れてないんだから」


「ゎ...かってるよ...」


俺は手を下ろした。少しホッとした。


「渚乃くん...嘘だよね...。今の話。」


さっきまで友達と喋っていたさよりが後ろから泣きそうな顔で訴えてきた。


「...うん。デタラメだよ。」


そう言い、俺は彼女の頭を軽く撫でた。彼女は少し心配性なので、あまり俺の事を気にしないで欲しい。...そろそろ別れ時かな...。


「蒼亜、佐野のことはもういいよ。何言っても通じないし。」


「......そうだな。」


俺らはそのまま佐野から離れた。それと同時に周りでガヤガヤしていた連中も佐野から離れた。なんなら今佐野は1人の状況になった。ざまぁw、


「.........。」




~昼休み~

トントントン、ガラガラ


「失礼します。ゴリ...小池(こいけ)先生に用があってきましたー。」


危うくゴリ先生って言うとこだった。もし言っていたら、やたらと話が長くなってただろう。俺は周りを見回した。佐野はまだ来ていないみたいだ。


「おぉ。こっちだ冴木」


ゴリ先はパソコンをいじりながらコーヒーを飲んでいた。そんな姿、生徒に見せていいのだろうか。俺は「コーヒー飲むのやめろ。」と言ってるかのようにコーヒーが臭いですアピールをしながら変な顔をした。しかし、ゴリ先はお構い無しにコーヒーを淡々と飲みながら話し始めた。


「冴木...やったのなら今のうちに言った方があとが楽だぞ...。」


ため息混じりでゴリ先が言う。ゴリ先も俺を疑っているみたいだ。


「ほんとに俺はやってないですって。俺的には佐野が怪しいと思いますけど。」


今思うと今日の佐野は、少し変だな。いつもは物静かでお決まりの端っこ席で小説?か何かの本を1人で読んでいるだけだったのに。それにあんなに反撃する性格だとは思ってもいなかったな。俺の彼女までも手をつけようだなんて...。最低だな...。

あとはよ来いよ。

佐野待ちでゴリ先との沈黙が始まった。俺はずっと立っているのに、目の前で姿勢を崩しながらコーヒーを美味しそうに飲んでいる姿を見るとイラついてくる。


トントン、ガラガラ


佐野。やっと来たか。と、思ったが、

「失礼します。山岡先生に用があってきました。」

山岡先に、理科のプリントを届けに来ただけの1年生だった。佐野が来るのが遅いのと、目の前でリラックスしてるゴリ先を見ていると余計イラついてきた。早く帰りたいというか早く佐野来て欲しい。

キーンコーンカーンコーン


「......。」


「あ、予鈴なったな。...冴木戻っていいぞ。また今度呼ぶな。」


結局佐野は来なかった。俺はただ昼休みの時間体育教師の前で立たされただけだった。

俺は「失礼しました」と言い、職員室を出た。

ん?

長すぎだったよね(>< ゜

次からはできるだけ短く書いていくから。よろしく

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