82.弟アンド真実・オア・地獄
ユリエルがミエハリスの弟を捕えたのは、どうするためだったのでしょう。
そして弟は、ユリエルからどんな攻撃を食らっていましたか。
どうしても信じてくれないミエハリスと世の中に、ユリエルはついに脅しても分からせる手段に出ます。
立場も手段も持っている貴族様から、身代金代わりに引き出すものは……。
カッツ先生がダンジョンで終了した頃、ようやくリストリアにファットバーラ家からの聖騎士が到着した。
「おお、よく来た!
おまえたちの力があれば、他の支援頼りの小娘など一捻りだ」
「さあ、今こそ聖なる刃の力を見せる時じゃ!
身の程知らずの魔女から、聖王母の桃を奪ってこーい!!」
胸に聖印章がまばゆく輝き、白に金の縁取りの鎧は何者にも汚されぬ強さの証。数は少ないが、紛れもなく神の加護を受けた屈強なる戦士たち。
そのたのもしい姿に、インボウズとゴウヨックは早くも勝利の予感に酔いしれた。
(ふおおぉ~!!これで、ようやく忌々しいユリエルに引導を渡せる!
聖呪の苦しみの中で、この僕に逆らったことを悔いるがいい!!)
(ふおおぉ~!!ついに、あの伝説の桃が食べられる!
世界中の極上の食い物は、全てワシのもんじゃあ~!)
インボウズもゴウヨックも心中は我欲で汚れ切っているが、世の中としてはこいつらが正義なのだ。
だから、ユリエル討伐に必要な支援も方々から引き出せる。
インボウズは、同時にリストリアに届いた違法殺虫剤を聖騎士たちに渡し、状況を説明してやった。
「我が学園の誇る大兵法家、カッツ君が先行してダンジョンに潜っておる。
だが、殺虫剤が少ないから、途中で立ち往生しておるかもしれん。その場合は、合流して共に挑め。
おまえたちの武勇とカッツの知略があれば、魔女など恐るるに足らん!」
「は、お任せあれ!」
これでようやく矛と頭脳が揃ったと、インボウズは安堵した。
(グフフ……これで、カッツの作戦に従ってこいつらが攻めれば勝利は間違いない!
もしかしたら、カッツが先に桃を手にするやもしれんが……その場合でも呼んだのはゴウヨックだから僕の懐は痛まない。
ついでに、もっと深く潜ってユリエル以外の敵も潰せたら一番だがのう……)
インボウズは、もうユリエルを倒した後のことに思いをはせる。
その大前提であるカッツ先生が今どうなっているか、その後始末がどんな事になるのか、知らぬが仏だった。
虫けらのダンジョンでも、次に向けた動きが始まっていた。
「ユリエルよ、聖騎士が来たぞ。
明日には侵入してくるだろう」
「へえ、思ったより早かったわね。
でも、もうカッツ先生は片付いたし、問題ないわ。こっちも、やることにそんなに時間はかからないし」
そう、ユリエルにはまだやる事がある。
ユリエルは、縛られているセッセイン家の者たちに目をやった。
「大丈夫よ、聖騎士がある程度深くまで来たら、あんたたちは解放するわ。
ただし……助かるかどうかは、ミエハリスと実家次第だけどね」
その言葉に、ミエハリスは目をむいた。
「ど、どういう意味ですの!?
弟たちに、一体何をするつもりなのです!!弟たちは、何も悪いことなど……」
うろたえるミエハリスを、ユリエルは氷のような目で見つめた。本人のつもりはどうあれ、ここまでしておいて何を言うのか。
「してるじゃん。
私の純潔を、どんなに訴えても信じないで、無実の罪で殺しに来てる。これを悪いって言わないで、何だっていうのよ!」
「だから、それはあなたの嘘でしょう!
真実は、教会の審問は決して揺るぎません!」
ミエハリスは相変わらず聞く耳持たないが、ユリエルはもういちいち言い返すのをやめた。
言ったって、どうせ分からない。自分が傷つくだけ。
それでも、分かってもらう努力をやめるつもりはない。むしろどこまでやったら分かってくれるか、試してやる。
ユリエルは暗く残虐な決意をもって、ミエハリスに告げた。
「……うん、認めないなら、それでもいいよ。
でもそうやって真実から目を背けるほど、あなたは大切なものをどんどん失っていく。気づいた時の自己嫌悪が、どんどん大きくなっていくの。
あなたと実家を、そうすることに決めた」
「なっ……!?
いくら力で脅しても、わたくしは屈しません!」
「うん、屈しなかったら、この子が死ぬだけだから」
ユリエルは、あっさりとそう言ってミエハリスの弟、プライドンの頭を撫でた。
途端に、ミエハリスの顔に動揺が走った。信念と貴族の使命に自分は投げ打つ覚悟でも、家族となると話が違う。
ミエハリスがプライドンを大切にしているのは、カッツ先生に操られるのを見た時の反応で分かっていた。
だから、プライドンを生け捕りにしたのだ。
ユリエルは、ミエハリスと騎士や兵士たちに口元だけ優しく笑って告げた。
「大丈夫、今認めなければ殺すとか、そういうんじゃないから。ちゃんとミエハリス以外は、ダンジョンから帰すわ。
そして、弟君に私の血を持ち帰ってもらって、ご両親の前で鑑定してもらうの。
それを確認出来たら、弟君は助かるようにしてあげる!」
それを聞くと、ミエハリスはよく分からない顔をした。
「ん……ん?鑑定するだけでいいんですの?
まあまあ、本当は己の罪を認める理由が欲しいだけなんじゃなくて。
そこまで良心があるなら、早く認めて楽におなりなさい。嘘で人を苦しめるほど、自分が苦しいだけって気づいてるんでしょう」
清々しい程に頑なで傲慢なミエハリスの言葉に、ユリエルの冷静に努めていた心は一瞬で爆発しそうになった。
だが、それを遮る声が響いた。
「ンンンーッ!!ンムーッ!!」
くぐもった叫びと、ガシャガシャと固いものがぶつかり合う音。
見れば、岩ムカデに縛り付けられた騎士が血相を変えて暴れていた。強い力で暴れるので、岩ムカデの体が少しずつ砕けている。
「ああっムカデちゃんが痛そう!!」
何の罪もない岩ムカデがこれ以上傷つかないように、ユリエルは騎士とついでにプライドンたちも岩ムカデから下ろした。
騎士とプライドンがあまりに何か言いたそうだったので、ユリエルは一応二人に噛ませた糸束を外してやることにした。
「ぷはっ……はぁ、僕たちは助かったの?」
「少なくとも、あの洗脳教師からは助かりました。たとえ我々がここで果てようと、家と国は助かります。
それだけは、この魔女に感謝すべきでしょう」
騎士とプライドンも、どうやら最低でもミエハリスくらいは話が通じるらしい。
きちんと救われた民のことを考えて、そこだけはユリエルに礼を言った。
プライドンが大人しいのは、生殺与奪を握られていると分かって怯えているせいもある。カッツの最期に留飲を下げながら、自分も同じようになるのではと恐れている。
「それで、その……僕は、生きて帰れるんですか?」
初めて人間につままれた小動物のような目で問うプライドンに、ユリエルは諭すように説明してやった。
「うん、帰っていいよ。
でも、帰ってから長生きできるかは別問題だからね。
あなたに、保存ビンに入れた私の血とミツメルの目玉をつけて帰すわ。家に着いたら、ご両親の前で私の血を鑑定して、その映像をミツメルの目玉を通してこっちに見せてね」
「……しなかったら?」
「まあ、そんなにすぐには死なないと思うけど……苦しんで死ぬわ。
死ぬ前にご両親が鑑定を手配してくれるように、一生懸命お願いしてね」
プライドンの目が見開かれ、喉がヒュッと鳴った。
生きて帰れる、しかし生殺与奪まで解放される訳ではない。むしろ、命は質に取られたまま帰されるのだ。
しかも、条件を果たさなければ、両親のもとで徐々に衰弱して死ぬ。これは、遠い地であっさり死ぬよりよほど残酷ではなかろうか。
ユリエルは、プライドンが苦しむのを間近で見せた方が両親が折れるだろうことまで計算しているのだ。
それで魔女の言いなりになる屈辱と、それでも帰って生きたい本能の板挟みになり、プライドンは涙目で過呼吸になった。
それを見て、ミエハリスも悲憤に暮れる。
「ああっ何て残酷な!あなたには、人の心がないの!?
きっとその鑑定結果には、偽装がかけられているに違いないわ。プライドンを苦しめて、それを通そうっていうのね!
折れてはだめよ、プライドン!あなたの心に、家と国の未来が……!」
「黙って!!
この国の法治も、冤罪を晴らすことすら許さないって訳!?」
ミエハリスの取り付く島もない決めつけに、ユリエルがとうとうその頬を打った。その光景に、プライドンはびくりと震えて身を固くする。
「ひいっ……わ、分かりました姉上!
あ、姉上を……ハァッ……こんなにする、魔女なんかに……ハァッ……屈しないぞ!ぼ、僕は……オェッ……この身を捨てても、民を……ゴホッ!」
プライドンの余計な決意に、ユリエルの顔が修羅のそれへと変わる。
せっかく、真実を手にすれば助かるチャンスを与えたのに、この頑固貴族共はそれでもだめなのか。
慈悲と試練と正義と全て詰め込んでも、こいつらは信じようともしないのか。
じゃあ、もうできることなんて……。
「そう……か、じゃあ無駄死にしてちょうだい。
その代わり、あんたたちのことは忘れないわ。あんたちのせいで民がどうなっても、いいってことよね。
分かってもらえるまで、私はやるわよ!」
「屈しませんわああぁ!!!」
人が安心して生きられる世のため、ユリエルもミエハリスもそれぞれの立場で絶対に譲ろうとしない。
せっかくの作戦が、あわや実行前に崩れかけた時……。
「待たれよ、それを決めるのはミエハリス様ではない!
立場をわきまえ、ここはご当主の判断に委ねられよ」
プライドンの護衛騎士が、毅然と声を張り上げた。
騎士はすっかりヒロイン気取りのミエハリスと流されているプライドンを制し、あくまで筋を通して言う。
「魔女ユリエルは、ご当主に何らかの交渉をしようとしている。
鑑定の結果を、ご当主に見てもらいたいのだったな。ならば、それを見るか判断し、場合によっては見て判断するのはご当主です。
お嬢様方に、その機会まで潰す資格はございません!」
「そ、それは……そうですけども……」
グゥの音も出ない正論に、ミエハリスはしおらしくなった。貴族の立場と秩序に従うなら、騎士の言う通りだ。
こうして姉弟を黙らせて、騎士は今度はユリエルに問う。
「それで、おまえの言う条件を果たせば、プライドン様は助かるのだな?
おまえは今まで、そこをはっきり言っていない。そこの確約がなければ、受ける訳にはいかんな。
やましいことがなければ、明らかにせよ!」
それを聞くと、ユリエルもしまったという顔で軽く頭を下げた。
「そっか、ごめんなさい……あまりにも聞いてくれなかったものだから。
そこは、確かにお約束いたします。条件を果たして映像が確認できれば、プライドンの呪いを解きます。
その後は、そちらから攻めてこなければ手は出しません」
「その、プライドンにかける呪いとは?」
「病気の症状を固定する……具体的には、上がった熱がそこから下がらなくなる呪いです。癒しでも薬でも、下がりません。
タネを明かしますと、プライドンには6階層で熱病持ちの蚊を差し向けました。
今、おそらく感染して発症待ちの状態かと……」
「何っ!?」
騎士は、目をむいた。
6階層で、自分は確かに蚊を叩いた。だがカッツは毒沼に蚊がいるはずないと言い張り、何の対策もしなかった。
その結果、むざむざと仕込まれてしまった。
追い打ちをかけるように、ミツメルがプライドンと兵士たちを見回して言う。
「うむ、間違いない。騎士以外は、皆マラリアの潜伏期だ」
マラリアと聞いて、セッセイン家の者たちは青くなった。
マラリアは高熱と解熱を定期的に繰り返す病気で、熱は高いが持続する訳ではないため、特効薬がなくても体力を回復していれば大多数は治る。
このため特効薬がこの地方で採れなくても、通常は何とかなる。
……が、熱が下がらない呪いと組み合わせたら話は別だ。プライドンは燃えるような高熱に苦しみ続け、早晩死ぬだろう。
ユリエルの課した条件を、果たさない限りは。
「呪いを解こうなんて考えないでね。
呪いは、このわたくしが丹念にかけるんだから。
騎士さんくらいなら、わたくしの強さが分かるかしら?」
そう言って入って来た女の圧力に、セッセイン家の者たちは皆震え上がった。
美しい着物におぞましい顔のフランケン仙女、桃仙娘娘。敵わないなんてものじゃない。この一人でここにいる全員を軽く潰せるレベルだ。
こんな奴の呪いを解ける者など、世界に何人いるかのレベルだ。
つまりユリエルの言う通りにしないと、プライドンは助からない。
ここから出さえすればと思っていたプライドンと兵士たちは、絶望に突き落とされた。騎士も、敵わぬ悔しさに歯噛みした。
ミツメルも、釘を刺して言う。
「僕の目玉が壊れても、約束を果たせなかったものとして扱う。
あれだけ離れたところから通信するからな……僕も、この中心の目玉を使わなきゃいけない。おまえたちに、そこまで払うのだ。
下手に抵抗せず、誠意を見せることだ。
……もし僕の目を害したら、ダラク様の報復も覚悟するんだな。僕の……ミツメルの名は知っているだろう」
最後の一言に、セッセイン家の者たちはさらに地獄に落とされた。
ダラクといえば、今年は聖騎士30人もの侵攻を防ぎ切った大物吸血鬼だ。そいつが本気になったら、セッセイン家はひとたまりもない。
もう、言うことを聞くかプライドンを見捨てる以外の選択肢はないのだ。
詳しい話を聞いて、騎士は内心戸惑っていた。
ユリエルは自分の血を鑑定させるために、ここまで策を弄し大物の力まで借りている。それが、騎士に一つの可能性を見せた。
(偽りのために、ここまでするものか……?鑑定は、真実を映すものなのに?
だとすると、まさか……!)
捕まってプライドンが助かったと分かった時から、疑問に思っていた。人の道を外れた外道が、なぜこんなことをするのだろうかと。
先に潜ったミエハリスや神官たちが生きていると分かった時、その疑念はさらに強くなった。
力で脅して言うことを聞かせたいだけなら、そんな事をする意味が分からない。
自分の言うことを聞かない者などさっさと殺すか見せしめにして、従順な魔物だけで周りを固めればいいのだ。
だがユリエルはそれをせず、ひたすら反抗するミエハリスを生かし、途方に暮れてそれでも諦められない顔で血を鑑定してくれと訴える。
(……本当にユリエルが教会の言う通りなら、そんな事をするか?
隠したい悪い事があるなら、鑑定や審問を避けるはず。
結果を偽るのはあり得るが……今もうこの立場で、それに何の意味がある?こんな強い奴らに身を削って、血を捧げるほどの……?)
騎士の脳内に、はっきりと違和感が湧き上がる。
それでも信仰から踏み出せない騎士に、魔物学の教師が声をかけた。
「何かおかしい、という感覚は、大事にするべきだ。
君が心から人と世を思うなら、向き合いたまえよ。
……だいたい、死肉祭と同時に起こったいくつもの魔族の反攻、ユリエルの血が原因でない明確な証拠と他の原因はあったのかね?
君の判断一つで、より多くの人を救えるかもしれない」
魔物学の教師ははっきり言わなかったが、考えてみれば、今の教会の発表に反する状況証拠はそこここにある。
(そうだ、ユリエルが邪淫に汚れているとしたら……なぜこんな大駒の支援を引き出せる!?
処女でない元聖女の血では、考えられん)
騎士は歴戦の猛者であり、魔族の性質や欲するものもよく知っている。それに照らすと、ますますおかしい。
「あっれー、先生は私の純潔を認めないんじゃなかったんですか?」
ユリエルの投げやりな問いに、魔物学の教師は切なげに笑って答えた。
「ああ、私には私以外に守るものなどないからね。納得できる証拠がないうちは、取り返しのつかない判断はしないのさ。
私が癒してもらえなくても、私は納得している。
しかし騎士殿や貴族様は、そういう訳にもいかんだろう。守るものがあるなら、見られるものは見るべきだ。
……それに正直、私もそろそろ目に見える証拠が欲しい」
そう言う魔物学の教師は心なしか顔色が悪く、手に巻かれた包帯には嫌な臭いの膿がにじんでいた。
彼もまた、自己責任の限界が近づいているのだ。
その姿がプライドンと重なった時、騎士の心は決まった。
「……分かった、取り次ごう。
ただし、結果を偽らない契約魔法はかけてもらう」
「あらあら、お安い御用よ。こっちは痛くも痒くもないどころか、その方がユリエルちゃんのためになるんだから」
桃仙娘娘は嬉しそうに笑い、女とは思えない力でプライドンを抱き上げてどこかへ連れて行った。
騎士も、主神ではない何かに祈るような気持ちで後に続いた。
どうかこの道の先が、良い未来につながってくれと。
それから一日も経たないうちに、聖騎士たちは4階層の峡谷を越えて折り返しのアスレチック難路に入った。
さすがに少数精鋭でカッツ先生や調査隊の残した道しるべを辿り、殺虫剤も潤沢にあると、驚異的な踏破力である。
それと入れ替わるように、プライドンとセッセイン家の護衛たちは鉄砲水で峡谷に押し出された。
「よし、急ぐぞ皆の者!
プライドン様が弱る前に、何としても領地に帰るのだ!」
騎士が、プライドンをおぶって、数名になってしまった兵に号令をとばす。
プライドンは鎧を脱がされ、青い顔をして騎士の背中にしがみついていた。その首にはユリエルの血入りの保存瓶がぶら下がり、胸元には握りこぶし大の不気味な目玉が触手を食いこませている。
プライドンは、生きながら地獄を見たようだった。
だが、まだ死後の本物の地獄を避けられる目はある。
領地にいる両親がユリエルの言う通りにし、ユリエルが約束通り解放してくれれば、自分は助かる。
騎士の背で揺られながら、プライドンは何度もダンジョンの奥を振り返った。
(もし……これで、姉上も助けられるのなら……)
ダンジョンと信仰に囚われたままの、哀れなミエハリス。
大切な姉をも解き放てるならと、プライドンは首から下げた瓶を握りしめた。
マラリアは三日熱などの致命率が低いやつをイメージしてください。
決して、五日放置すると致命率が50%になる熱帯熱ではない。
湿地の熱病は本来教会の癒しが身近であれば、そんなに恐ろしいものではありませんでした。なので、信仰促進も兼ねて放置されていたのです。
でも、熱が上がる時は高いので、症状固定の呪いと組み合わせると恐ろしいことに……!
次回からは、しばらくセッセイン家はお休みです。
代わりに、ダンジョンで救われる奴と学園都市で生き地獄に落ちる奴が……。