60.崩壊の兆しは足下から
ついに今まで安全圏にいたクズ女に、ざまぁが襲い掛かる!
父の失敗で教会内での力関係が変わり、それが娘にのしかかってくる。
そして今まで安全だった世界は、もう安全とは限らない。
久しぶりにアイーダも出てきます。
前回、次回正体が分かるといっていた人物については、申し訳ないが次になってしまった。ざまぁを楽しみつつ、お待ちくだされ。
秋の収穫が終わる前に、インボウズとゴウヨックは買い占めていた食糧を売り抜けた。食糧の値下がりとともに街の不満は下火になり、リストリアはようやく元の豊かな街に戻りつつあった。
ティエンヌたちもようやく元のように暇になり、また行きつけのレストランで秋の恵みに舌鼓を打っていた。
「んふぅ~美味しい~!
やっぱ、こういうものを当たり前に楽しめてこそ上に立つ者、ですわ~!」
テーブル一杯の料理を遠慮なく食い散らかすミザリーの胸には、金色の聖印章が輝いている。
今日の会食は、このお祝いだ。
そのうえミザリーには、さらに嬉しい事があった。
「んも~、これからは全部ティエンヌの奢りだなんて、最高ですわ~!
でも当然よね、ワタクチのものになるはずのもので、あなたのお父様のピンチを救って差し上げたんですもの。
食べ物だけで済ますんだから、感謝すべきですわ~」
「え、ええ……そうね」
ティエンヌは青ざめながら、テーブルの上を見回した。
所せましどころか隣のテーブルまで置かれた、数えるのもおぞましい皿、皿、皿……全てミザリーが注文したものだ。
これが全て、ティエンヌの財布から出ている。
本来ミザリーの魔力タンクになるはずだったアノンを召し上げるのと引き換えに、インボウズはゴウヨック、ミザリーの提示した条件を飲んだ。
すなわち、この父子がインボウズと共にリストリアにいる間は、この二人の食費をインボウズが出すこと。
食費と言うと、ずいぶん軽い条件に思える。
だがことこの親子に関しては、そんな常識など通用しない。
暴食で知られるファットバーラ家の一員である二人は、食へのこだわりとぜいたくが尋常ではない。
今もこの高級店においても高額な料理を次々と注文し、美味しいところだけつまんで食い散らかしている。
そのうえ食欲自体もすさまじいので、今やティエンヌの前には悪夢のような数の皿が並んでいる。
「あ、ティエンヌも食べていいのよ~!」
(食えるかこんな量!!
つーか、見てるだけで食欲が失せるわ!)
ティエンヌは財布と生理的な意味での気分の悪さで、全く楽しめていない。
だが、耐えねばならない。インボウズとティエンヌは、かつてのようにファットバーラ親子にふんぞり返れる立場ではなくなってしまった。
一応地位としてはインボウズが上だが、ファットバーラ家の当主もまた枢機卿である。
ユリエルの一件により、インボウズの枢機卿としての権勢はファットバーラ当主より下になってしまった。
そのうえ借りまで作ってしまっては、もうファットバーラ親子に強く出られない。
ティエンヌは、全身に見えない重石がくっついたような緊張と不快感を覚えていた。
(くっ……な、何であたしが、こんな豚女の言う事聞かなきゃいけないの!?
あたしの方が、ずっと高貴なはずなのに……!)
ティエンヌにとって、自分が私事で他人の横暴に屈しなければならないのは、初めての経験だった。
(あーもう、あそこでユリエルを逃がしさえしなければ!
ユリエルぅ……よくも、あたしをこんな目に!
お友達の呪いで、さっさと死になさいよ!!)
ティエンヌは、血の涙がにじむほどにユリエルを恨んだ。自分をこんな目に遭わせるなんて、人の心がない鬼だと。
せめてもの救いは、ユリエルが聖呪でもうすぐ報いを受けるくらいか。
それにしたって、自分をこんなにした奴をこの手で痛めつけてやれないのが腹が立つのに。
そのうえ、その提案をしてきた奴との取引も、しなければならない。
「ねえ、ティエンヌ……次は私に、協力してくださるのよね?」
ワーサが、悪賢い笑みでささやく。
オニデスの娘であり、ティエンヌのかばん持ちであるワーサ・ラ・シュッセ。オニデスの策の功績で、こいつも聖女になることになった。
インボウズとティエンヌの権力で、他の聖女を排除して、である。
ファットバーラ家同様にラ・シュッセ家も当主は枢機卿であるため、インボウズの落ち度により一蹴できなくなった。
ティエンヌは、のしかかってくる不自由をひしひしと感じていた。
だが、自分たちはまだまだ偉いのだ。好き放題できる相手は、まだまだたくさんいる。
「……そうね。まずは、潰す奴の選定からよ」
不穏な圧力から目を背けるように、ティエンヌは新しいおもちゃを探し始めた。それで遊んでいる間は、優越感で気分を紛らわせるから。
そうしている間に、きっとすぐ元に戻ると、何の根拠もなく信じていた。
だが、その日の夜、インボウズはしかめ面でティエンヌに言った。
「おまえがここにいては、おまえの身も僕の財布も危険だ。しばらく総本山に行って、大人しくしていなさい」
ティエンヌは、足下が抜けたようだった。
ずっと頼りにしていた、いつでも自分を守ってくれた父と、引き離される。父のおかげで何でも許された学園を出る。
内心、ここにいる限り自分は安泰だと思っていただけに……青天の霹靂だ。
ただし、インボウズから見れば当然の保身だ。
ティエンヌのことはかわいいが、最近はティエンヌの振る舞いに足を引っ張られることが多いとインボウズは感じていた。
下手に力を見せようとして軍での評判を落としたり、独断でカリヨンを捕えてしまったり。
それにファットバーラ親子への奢りも、自分はあの手この手でゴウヨックを少しでも誘導して被害を抑えられるが、ティエンヌにまだそこまでの駆け引きはできない。
逆に見栄を張ろうとして、ミザリーにむしられっ放しになるだろう。
この局面でそれを続けられると、非常にまずい。
なのでせめて自分が態勢を立て直すまでは、ここほど好き勝手にできない総本山で大人しくしていてほしかった。
……が、真面目にそれを説明して素直に従う娘ではない。
インボウズは、他の理由を告げた。
「カナリアに反応があった。
あれだけ取り締まったが、まだ不穏分子の根が残っておるようだ」
カナリアとは、鉱山などで人に一早く危険を知らせる生贄となる動物である。
インボウズにとってのカナリアは、ユリエルが追放される邪淫の原因を作ったように見せかけている女冒険者、アイーダである。
インボウズがユリエル追放時にそれを匂わせる発言をしたため、ユリエルはうまくはまってアイーダが自分を陥れたと恨んでいる。
冒険者ギルドのマスターはさらにそれを利用し、インボウズの権限でアイーダを学園で優遇し、アイーダがインボウズと取引をしたように見せかけた。
そのためアイーダは今、ユリエルに邪淫を犯させインボウズに気に入られた陰謀の実行犯と噂されている。
そのアイーダが、他の冒険者に無理矢理犯されそうになったのだ。
「いつもいつも金をせびりやがって!
本当はたんまり持ってるんだろ?だったら体くらい恵めや!」
「いや!ほ、本当にお金はないの!どこにそんな余裕があるのよ!?」
元々体を売っていた冒険者がごっそり死んでいなくなったせいで、アイーダはそちらの稼ぎが落ちて生活が苦しくなっていた。
だからいつもよりちょっとしつこく声をかけていたら、これだ。
襲った方はアイーダがユリエルの件でインボウズと取引したと信じており、たんまり報酬をもらったのに何て強欲なんだと憤った。
それに、仲間がたくさん死んだのはユリエルが追放されて抵抗しているからだ。その元凶のくせに何とも思わないのかと、恨みを爆発させた。
幸い、アイーダは相手の股間を蹴り上げて逃げ、無事だった。
そして相手は衛兵に捕らえられ、奴隷にされて鉱山送りにされた。
「ああ、怖かった……一体どうして、あたしがお金を持ってるように見えるのよ?
訳分かんない……!」
アイーダ本人は、自分がそう見られていると気づいていない。
なぜなら、アイーダの誘いに屈したとはいえユリエルを陥れたのがインボウズの意志ならば、決して表立って言う訳にいかないから。
死肉祭でユリエルが魔族と手を組み口実を与えたことも、その信憑性を高めた。
ユリエルが邪淫の罪を犯したのは事実でも、本人の意志ではなかったのではないか。それであんなに恨んでいるのではないか。
そんな憶測が、冒険者の間に広まった。
しかし、インボウズに目を付けられるのを恐れて、誰もアイーダに直接言わない。
いつの間にか、知らぬは本人ばかりなり、という状態になっていた。
アイーダが身の危険を相談すると、ギルドマスターは親身になってアイーダを守るふりをして、周りがもっとそう見るよう仕向けた。
「そうか、それは大変だったのう。
用心のため、おまえの家の周りを衛兵がよく巡回するようにしてやろう」
「うわっマジか!衛兵まで動かしてんぞ」
「やっぱあの女、枢機卿の愛人に……」
遠巻きに声を潜める冒険者たちを睨み返し、アイーダはただ家族のことを考えていた。
(どんな悪い噂か知らないけど、あの子たちに手は出させないわ。大丈夫、神様は私を助けてくれてる。
ユリエルの逆恨みにも不良冒険者にも、負けないんだから!)
自分が得たような恵みを他の仲間は受け取っているのか、なぜ意図的に自分だけ与えられているのか、考えられないアイーダであった。
問題はそのアイーダが、インボウズの愛人かもしれないと思われているのに、襲われたことだ。
これは、インボウズの権勢を恐れぬ者が出始めたことを意味する。
インボウズ自身は、警護が手厚いのでまず大丈夫だろう。だが、その縁者を隙あらば害そうとする者がいる。
これはティエンヌにとって、脅威だ。
ただでさえティエンヌはユリエル討伐戦後の横暴で評判が落ち、ユリエルの訴えるいじめもこいつならやりかねんと思われ始めているのに。
最近アノンを断罪させて少し持ち直したが、逆にティエンヌが調子に乗ってさらにやらかし、不穏分子に目をつけられたら……。
「だから、おまえはしばらくここを離れろ。
おまえが傷つくところなど、僕は見たくない」
父に本当に心配されてそう言われると、ティエンヌも嫌とは言えない。
他ならぬ自分を守るため、ティエンヌはリストリアを発つことになった。
だが、その道中でとんでもないことが起こった。
ティエンヌが総本山に向かって馬車で移動していると、薄暗い森の道で、いきなり吸血鬼が襲ってきたのだ。
「きゃああっ!何!?
え、吸血鬼……今、昼間よね!?」
しかもティエンヌの乗る馬車には、聖なる祝福がかかっているのに。
だがいくら疑問を持っても、現実は待ってくれない。中にいるティエンヌが吹っ飛ぶような衝撃が何度も襲い、馬車は横倒しになった。
その拍子に、ティエンヌが持ってきた宝石箱がティエンヌの額にぶつかる。
「痛ああぁっ!!」
悲鳴を上げるティエンヌに、宝石がバラバラとぶちまけられた。
寂しさを紛らわし優越感に浸るために持ってきた宝石だが、高価で美しいばかりのそれはこれっぽっちの守りにもならない。
ガタガタと震えるティエンヌの上で、ギシリと扉が開いた。
差し込んでくる薄い陽光とともに、襲撃者の顔が明らかになる。
「え……女?」
見下ろしてきたのは、皆が美女や美少女だ。
血の気はないが磨き上げられた、玉のように滑らかな肌。鮮やかに赤い唇。アンデッドなのに生き生きとした、艶やかな髪。
ティエンヌが思わず我を忘れて見惚れるほどの美貌だ。
そんな彼女らはティエンヌをまじまじと見つめ、一言。
「へえ、こいつが……ブッサ!」
「何ですってええぇ!!?」
いきなりけなされて、ティエンヌは頭に血が上った。
確かにこいつらは美人だが、ティエンヌだって周りからチヤホヤされて容姿もほめられてばかりだった。
……もちろん、ティエンヌの美貌ではなく父の権力のおかげである。
インボウズが正妻は実利を重視して選んだため、ティエンヌの容姿は、平均よりはかわいいかな程度だ。
が、これまでティエンヌにそれを正直にいう者はいなかった。
そうして天狗になっていたティエンヌに、この一言は衝撃だ。
「ふざけんなよこの化け物ぉ!!」
ティエンヌは怒りのままに、最大火力の光魔法を放った。
ティエンヌだって、一応箔をつけるために高位の魔法を覚えている。その威力を上げる装備を、身に着けている。
だから、こんな吸血鬼なんかに負けるはずがない。
大丈夫だ、吸血鬼を倒したことはある。レベルを上げるためと実績作りに、捕らえられて運ばれてきたのを何度も。
その時と同じようにやれば、怖くなんてない。
……訳がなかった。
「ちょっと……いったいわね!」
吸血鬼たちは、その時のように一撃で灰になったりしなかった。ちょっと火傷で肌が赤くなっているが、皆変わらず覗き込んできている。
「え、な、何で……もう一回……!」
「させるかぁ!!」
戦い慣れていないティエンヌは、とっさに攻撃し続ける判断が遅れた。
その隙に吸血鬼たちは大量のコウモリになって入ってきて、ティエンヌの体中に噛みついて吸血する。
「ひいいいっ!!や……あ……!」
一気に失血し、ティエンヌは目まいを起こして倒れ込んだ。実戦に出たこともないティエンヌに、自分を癒して耐える根性はない。
その間に、すぐ目の前で人の姿になった吸血鬼たちがティエンヌに掴みかかり、服の袖と裾をまくり上げる。
「フンッあんまり美味しくない!
でもそういう奴に限って……ご大層なもの、持ってんじゃーん」
ティエンヌの服の下には、ゴテゴテと大量のアクセサリーが隠れていた。大半は、魔力を補充したり魔法の効果を上げたりする装備だ。
吸血鬼たちは、乱暴にそれらをはぎ取った。
「あっやっやめてよ!泥棒!
あたしを誰だと思ってんの!?」
この状況でこんな事を言えるのは、さすがの世間知らずである。
だが、当然の結果はすぐその身に返ってくる。吸血鬼の一人が強烈なビンタをかまし、ティエンヌを張り倒した。
「言われなくても知ってんだよガキ!
オトシイレール卿の娘、ティエンヌでしょ」
「そ、そうよ!分かってるなら、やめて謝れ!
私にこんな事したら、すぐに強い護衛が……」
名前が知られていただけで強気になり、キャンキャン喚くティエンヌを、吸血鬼たちは呆れた目で見つめた。
「来るわけないでしょ、さっき殺したもの」
「え……えええっ!?」
今まさにティエンヌが馬車でひどい目に遭っているのに、すぐ側にいたはずの護衛が誰も来ない。そういうことだ。
「ななな何で!?あいつらだって、結構腕利きの……!」
他ならぬティエンヌの護衛なのだから、もちろん信頼できる腕利き揃いだ。こんな上位種でもない吸血鬼に、あっさり負ける訳が……。
訳が分からず怯えるティエンヌに、吸血鬼たちは血生臭い吐息とともに告げた。
「ねえ、どうして私たち、こんなに強くなれたと思う?
今噂になってる、さぁ……破門された純潔な聖女の血だよ」
「あなたがいじめ抜いて追放した、ユリエルって子の、ねぇ」
「あんたがくれたようなもんよ、ありがとねー!アハハハハ!!」
その言葉に、ティエンヌは目の前が真っ暗になった。
そうだ、聖者落としのダンジョンで魔族たちが言っていたじゃないか。他にも多くの地で反抗している魔族たちが、叫んでいるじゃないか。
教会は全力で否定しているが、事実は変えられない。
弄んだティエンヌはよく知っている。ユリエルが、男の求めるツボを全く知らないかわいそうな非モテ処女だと。
「あ、あああっそんなぁ……!」
ティエンヌの顔が真っ青になり、純白のローブの裾にじわっと黄色いシミが広がる。
分かってしまった。今、自分が誰のせいでどうしてこうなっているのかを。自分が、ユリエルを逃がしてしまったせいだ。
悪いのが誰かは別として、自分のやったことが、この結果を引き起こした。
愕然とするティエンヌに、吸血鬼たちは嗜虐的な笑みで迫る。
「力をくれたお礼に、一つお勉強させてあげるわ。
そんないいものはね……あんたに、ふさわしくないのよ!!」
吸血鬼たちはティエンヌに言い放ち、高価で美しいだけの宝石や宝物まで奪い始めた。
「何の努力もなく、家柄でふんぞり返ってるだけで手に入れたぁ?ふざけんな!!」
「苦労もなく着飾りやがって、ムカつくんだよ!!てめえみたいなずるい女からは、何もかも没収してやる!!」
この吸血鬼たちは、美王の下で先輩のいびりと搾取に耐えて成り上がった者たちだ。
ゆえに今は搾取する側だが、幸せは努力と苦労の報いとして与えられるもの、という考えがある。
「ねえ……ユリエルは、もっと血も美味しかったわよ。きちんと体に気を遣って、自分で努力してきたのね。
でも、あんたは何?」
「身体に悪いものばっか食べてそうな血の味なのに、楽して魔法や施術で美しくなろうとしてるわね」
「そんなの、何の価値もない。……ズタズタにしてあげる!
そうだ、不死の奴隷にして持っていったら、ユリエルが高値で買うかしら?」
ここでようやく、ティエンヌは自分の命が彼女らの手の中にあると気づいた。
自分は今から、こいつらに何もかも……命と尊厳まで奪われるのだ。気づいたら、恐ろしくてみじめでたまらなかった。
だがティエンヌに抗う術はなく、吸血鬼たちの爪がティエンヌの顔を八つ裂きに……。
する前に、すさまじい揺れが馬車を襲った。吸血鬼たちも立っていられない衝撃とともに、馬車そのものが砕け散る。
「おい、無事か!?」
「魔族め、闇の中に帰れ!!」
勇ましい声とともに、強力な火や光の魔法が矢継ぎ早に飛んでくる。それに怯んだ吸血鬼の一人を、白銀の槍が貫いた。
「チッ、こいつら強い!逃げるわよ!!」
突然の乱入者に、吸血鬼たちは泡を食って逃げ出した。聖なる槍を食らった一人は、そのまま滅された。
「ティエンヌか……大丈夫?」
あからさまに嫌そうな顔をしたユノが、聖なる槍を携えて佇んでいた。
憎きユリエルの友で、国軍とつながった邪魔者。それでも、今のティエンヌには救世主。
ティエンヌは恥も外聞もなく、ユノにすがって泣き崩れた。
この吸血鬼ども、ユリエルが魔王軍集会で出会ったモテ搾取派閥の尖兵どもです。
こいつらもカルメーラと同じように、自分たちにもムカつく相手で自分に儲けがありそうなら、一応便乗(協力かは微妙)してくれます。
学園都市を離れられなかったティエンヌとは逆に、ユノが帰ってきました。
ユノ一人で強化された吸血鬼を数体相手どれる訳がありません。ユノは一体、どんな目的で誰を連れて戻って来たのか。