52.空いた将軍席=愚か者ホイホイ
ユリエルが魔王軍で大変な目に遭っていた頃、インボウズたちはお祭り騒ぎに浮かれていました。
死肉祭という、アンデッド掃討祭りですよ!
今年は諸事情でさらににぎやかになり、インボウズは大手柄の予感に酔いしれますが……高い地位を褒美にぶら下げて集まって来る連中なんてのは……。
そして、インボウズを陥れたい政敵も本格的に登場してきます。
だが、裏を知らないまま下手に首を突っ込んだ者の末路は……後ろ暗いと、悲鳴も上げられないんだよなあ。
学園都市リストリアは、例年にも増してにぎわいを見せていた。
都市内の宿屋はほぼ埋まり、住人が提供する空き部屋まで埋まり、集会用のホールまで宿として使われている。
さらに城壁の外には、テントの群れができていた。
しかもその中には、明らかに統率が取れている小規模な軍隊が混じっている。
そこに集まる人を相手に、都市につながる街道や郊外の農村にまで、露店がひしめき合っている。
秋晴れの空には、出陣を祝う花火がポンポンと上がる。
リストリアは、物々しいお祭り騒ぎのまっただ中にあった。
その喧騒が届かない大聖堂の一室で、インボウズは報告を受けていた。
「今年は、例年のおよそ二倍の兵力が集まっております。
特に、教会軍の中で他の名家が多くの私兵を派遣してきております。中には、聖騎士が来ているところも。
そして国の貴族の私兵も、多数見られます。この学園に通う貴族令嬢たちの縁者が、続々とかけつけております」
そこまで言って、オニデスは一つため息をついた。
「おそらく、皆空いた将軍の席が目当てかと」
「だろうね。僕がそうなるように呼び掛けたし」
インボウズは、上機嫌で笑った。
少し前のユリエル討伐とその敗戦責任の押し付けで、学園都市リストリアを守る将軍の席が一つ空いた。
インボウズは、今年の死肉祭で最も手柄を立てた者をその将軍位につけると喧伝し、これだけ人を集めたのだ。
「いやー、すごい効果だね。
この由緒ある聖地、リストリアの将軍職なんだから当然かぁ。
ま、いくら他家が兵を送り込んで来ようと、指揮権は僕たちにあるからね。せいぜい使い潰して美味しい所を持っていかせてもらうよ。
どうせ勝った最終的な手柄は、僕のものになる訳だし」
「それこそ、生かした人の使い方です!」
インボウズとオニデスは、腹黒い笑みを交わした。
前の戦いでユリエルに手痛い反撃を食らった教会軍だが、インボウズはそれすら死肉祭のために使っていた。
欲深い他の腐敗勢力や貴族、冒険者たちに、将軍職と衛兵職という餌をぶら下げる。
するとそれに群がって、失った兵力の何倍もの戦力が集まってくる。
転んでもただでは起きない、悪徳坊主共である。たとえ損をしても、転じて儲けに変える政治力は本物だ。
そして、それを支える財力も。
「ふう、少し金がかかったが、食糧を買い占めておいて良かったのう。
これも集まった兵どもに売れば、だいぶ儲かりそうだの」
ゴウヨックが、口の周りをクリームだらけにしてケーキをホールで貪りながら言う。
これだけ人が集まれば、当然それを支える大量の食糧が要る。インボウズたちはそれを見越して、食糧を買い集めておいた。
こういう儲けになりそうなときだけは自腹で、である。
おかげで今、学園都市では食糧が値上がりして人々の生活が苦しくなっているが、死肉祭という大義名分があれば文句は出ない。
その食糧を集まった軍に売ることで、他家の兵や貴族家からさらに金をむしることができる。
まさに濡れ手に粟、笑いが止まらない。
さらにインボウズには、目論見がある。
「グフフッこれだけの戦力があれば……もしかしたら、攻略できちゃうかもよ!
これまで誰も落としたことのない、聖者落としのダンジョンを!」
この威風堂々たる大軍を手にして、インボウズはわくわくしていた。
学園都市が聖者落としのダンジョンを抑えるためにできたことは、皆知っている。
これまでは信仰心を保つため脅威を残しておくという名目で、本気の攻略がされなかったが、当初の目的は攻略してこの地を安んじることだ。
「最近あのダンジョン、勢いがないからね。
そこを潰しても、もっと飼いやすい虫けらのダンジョンが残るし。
聖者落としのダンジョンコアは、ずいぶんと力を溜め込んでるだろう。あれを手に入れれば、糸の損失などすぐ取り戻せる!
そして、残った戦力で虫けらのダンジョンを取り戻し、今度は蜘蛛女郎の糸を採れるようにすれば……!」
インボウズの頭の中には、バラ色の未来が描かれていた。
「それだけの功績があれば、僕の評価もV字回復、いや天をも突き抜ける。
そしてこの僕が、教皇に……!!」
そう思うと、所詮ユリエルの反逆など自分の手の上で踊っているだけに思えた。
「フン、あの小娘が何をしようと、全ては僕のためにしてやるさ!
何たって僕は、選ばれし人間だからねぇ。ゴミがいくら足掻こうと、運命が味方する僕には勝てっこないよ!」
インボウズは、脂ぎった笑みで拳を握りしめた。
「ユリエルめ、せいぜい首と股を洗って待っていろ!」
窓から見下ろす大通りには、何も知らない便利な駒がひしめいていた。
将軍の座を狙って集まった者の間では、早くもさや当てが始まっていた。
それを、余裕の表情で眺めている若者たちもいる。
「おお醜い、何と欲に塗れた者たちだ。
あのような輩と同僚には、なりたくないものだね」
マウント合戦を鼻で笑い、ひたすら傲慢にふんぞり返っている身なりのいい若者たち。こいつらは、リストリア現将軍たちの縁者だ。
こいつらは、既に輝かしい未来を約束された気でいる。
現将軍たちに、その座を譲ると持ち掛けられたからだ。
さすがに何の軍功もないのにという訳にはいかないから、このいつもより圧倒的に有利な死肉祭を無難に乗り切ったらと。
(いやぁ、楽な仕事だ!
僕たちは後ろに座ってるだけで、将軍になれるもんな!)
こいつらは、なぜ自分たちがこんな美味しい仕事をもらえたか、本当のところを知らない。
実はリストリアの現将軍たちは、ユリエルの反撃で一人が理不尽に陥れられたのを見て、そろそろ逃げ出そうと決めた。
ただ何もしないで手放すのは惜しいので、縁者の中で他の場所で将軍になりそうにない奴に売り渡して、退職金の足しにすることにした。
その結果、次の将軍としてここにいるのは、名誉と安楽につられてきた鳴かず飛ばずの無能ばかりである。
……いつ理不尽に潰されるか分からないため、本当に才ある者など据える訳がない。
そんな将軍たちの思惑も分からないインボウズは、若くて御しやすそうな奴らが来たと喜んでいる。
この戦いに勝っても、リストリア軍の劣化は待ったなしであった。
そんな愚かな若者たちを、教会の他派閥から派遣されてきた者たちは陰で笑っている。
「おいおい……何だ、あのうすら馬鹿丸出しの奴らは?」
「軍のスパイからの情報だと、次の将軍候補だと」
「あんなのがか、もったいねえ!」
リストリアを手中に収めるために他家から派遣されてきた者たちは、そいつらを獲物のように見ていた。
「これはチャンスだぜ。
奴らを誘導して殺せば、さらに将軍の席が空くかもしれねえ。そこで手柄を立てれば、俺たちがそこに座れる!」
「そりゃいい!
オトシイレール卿が指揮権を握っていたって、あいつは戦は素人だ。あの若者共だって、ちょっと餌ぶら下げりゃ上の命令何て聞かねえだろ」
「戦は現場でやるもんだしな。
いくら上が喚いたって、現場じゃいくらでもやりようがあるんだよ!」
他家からの刺客たちは、野心に満ちてゲラゲラと笑う。
こんなに戦力がいる負けるはずのない戦ならば、いくらでも自分たちの派閥のための工作を仕掛けてやれと。
しかもそういう刺客が、いくつもの派閥からきている。
これでまともに統率が取れる訳がない。
「……最近、うちの領土のダンジョンは大人しくて攻めてこないし。
あんまり手柄立てられんのだよな」
「ああ、うちも昨年、ダンジョンを一つ潰したぞ。けど、力を使い果たしたみたいであんまり儲けがなくてよ」
「魔王軍が弱ってるらしくて、地方にいても稼げる戦がないんだ。
だから今回は、楽して大物を狙えるここに余計に人が集まってるんだと」
そう、ここにこれだけ戦力が集まるのは、多方面での魔族との戦いが落ち着いているせいもある。
その原因……魔王軍で何が起こっているか、人間たちは知らない。
ただ、これなら他に戦力を回しても問題ないと判断し、教会での地位上重要なここに地方の防衛戦力を回してきたのだ。
「何はともあれ、働ける場所に来られたのはありがたいね!」
「死肉祭の後にゃ、大金がもらえる魔女退治が控えてるって話だしな」
「実りの多い秋だねぇ!」
もはや人以外の敵は眼中になく、死肉祭は教会の腐敗勢力の戦争になろうとしていた。
正規の軍ですらこの始末なので……冒険者たちはもっとひどい。
安楽で命の危険が少ないこの都市の衛兵になれるかもしれないと、リストリアには大量の冒険者が押し寄せた。
これは、失った分を補いたい冒険者ギルドの思惑通りだ。
しかし、質が問題だった。
実力的には、それなりにできる戦力が集まっている。彼らも軍と同じで、地方で仕事が減ったせいで稼ぎを求めて来たのだ。
しかしその中には、地元で最強で好き放題してきた奴らが多くいる。
そんな気分のまま学園都市を闊歩し、同じような奴らと喧嘩になったり街の人に横暴を働いたりしてトラブルを起こす。
冒険者ギルドには毎日のように苦情が押し寄せ、ギルドマスターは胃が破れそうだった。
「くそっ人が増えるのはいいが、これはかなわん!
しかもあいつら……事前の準備講座に来ないじゃないか!」
例年は事情を知らないお上りさんがたくさんいても、元からこの街にいる冒険者たちが必要な情報を伝えてくれるので良かった。
だが、今年は地元の冒険者がだいぶ減った。
このままでは、聖者落としのダンジョンのことをよく知らない冒険者たちが手柄にはやって突っ込むことになる。
(まずいぞ……聖者落としのダンジョンは、殺した人間をアンデッドに変える。
対策を知らん奴がめいめい勝手に戦えば、敵を増やすことになりかねん)
それに気づいたギルドマスターは、必要な対策を伝える準備講座を開くことにした。
……が、お山の大将で広い世界を知らない奴ほど、聞きに来ない。地元じゃ最強がどこででも通じると思っている。
おまけにアンデッド化を防ぐには教会との連携が不可欠なのに、坊主共など必要ないと豪語する輩までいる。
(分からず屋どもめ……虫けらのダンジョンで使い捨てる分にはいいが、聖者落としのダンジョンで突出して死なれてはシャレにならん。
しかし、オトシイレール卿は死肉祭が終わるまで虫けらのダンジョンを封鎖してしまったしのう。
……いや、あいつらのことだ。虫けらのダンジョンに行けたとしても、将軍職目当てに危険な方に行くだろうな)
結局、ギルドマスターにできるのは、これだけ対策したと報告を上げて、後は教会軍を頼むのみだった。
皆が、将軍の椅子を奪い合うことに夢中になっていた。
人との戦いに没頭し、魔の脅威を侮っていた。
そのうえ彼らは知らない……インボウズがどんな愚かな過ちを犯し、どんな重大なものを敵に渡したかを。
人々は、宗教のように信じていた。
魔族たちはきっと今年も何もしてこない、奴らはもう脅威ではないと。
名目上は共通の敵を前にしてこんなにたくさん集まっても、彼らはもう団結していられない。
褒美しか目に入らない、烏合の衆と化していた。
その中でも、とんでもない行動を起こす一団があった。
彼らは学園都市に入る前に、虫けらのダンジョンに向かった。インボウズが立ち入り禁止にしていると知っているのに、だ。
なぜなら、彼らはインボウズの配下ではないからだ。
彼らはむしろ、インボウズを失墜させる密命を帯びて来ていた。
「フッ……虫けらのダンジョンか。
ただの糸工場と身内に手を噛まれるなど、オトシイレール卿も情けない!」
リーダーの騎士は、嘲るように呟く。
「ブリブリアント卿の言う通り、この要所を奴に任せてはおけんのだ。こんなものを放置しては教会の名折れ!
ゆえに、オトシイレール卿が動く前に、我らで片づける!」
彼らは、インボウズと対立するブリブリアント枢機卿の配下だ。
インボウズが死肉祭に追われている間に、ブリブリアント卿の命を受けて虫けらのダンジョンを制圧しに来た。
インボウズの命令に反するが、これでここのトップがブリブリアント卿に変われば問題はない。
だが死肉祭中に露見すると混乱を招くので、少数精鋭でやって来た。
もちろんそんなものを、一般の警備兵が阻めるはずもない。
「大丈夫だ、君たちはただ、何も見なかったことにしてくれればいい。
私はこの任務に成功したら聖騎士になる予定でね、その暁には君たちを取り立ててあげよう。
そうすれば、君たちはもう後ろからダンジョンに襲われずに済むんだ」
さらに、そのパーティーにいる高位の鑑定官も言う。
「ねえ、気づいてる?
このダンジョン、7階層って聞いてるけど……10階層になってるよ。君たち、よくこんなのを背にしていられるね」
そこまで言われたら、警備兵たちはもうだめだ。
インボウズを信じられなくなり、ダンジョンから強い魔物が飛び出してくる恐怖に負け、政敵の手下を通してしまった。
……この時知ったダンジョンの変化を他に知らせた者は、誰もいなかった。
ブリブリアント配下のパーティーは、順調にダンジョンを攻略していった。
「ふむ、毒と時間稼ぎが面倒だが、大したことはないな」
「解毒さえちゃんとしてれば、もっとレベルの低いパーティーでもいけそうだ。
幸い、解毒剤ならいくらでもあるしね!」
このパーティーは、大容量のマジックバッグに大量の解毒剤を詰めて持って来ていた。
表向きの任務は、死肉祭の前線でアンデッドの毒に対抗するため、解毒アイテムを大量に補給することだ。
これはインボウズとの間で話がついている。
「……それにしても、時間がかかるな。
もう出陣の閲兵式の日を過ぎている。あまり遅くなると、怪しまれるかもな」
「ハハハッ大丈夫さ!ヒーローは遅れてくるものだ!その方が美味しい所をかっさらえるだろう。
それに、大事な解毒剤を持ってくる私たちを責めることなどできまいよ」
高位の鑑定官がいるので階層とエリア数は分かったものの、内部の詳細を聞いていなかったため、予想以上に時間は食っている。
しかしマジックバッグに詰まった補給用の物資を使い、着実に攻略していく。
元々死肉祭の前線で手柄を強奪するためのパーティーであるため、虫けらのダンジョンの戦力では歯が立たない。
この横取りパーティーを前に、虫けらのダンジョンもここまでかと思われた。
だが7階層に入ったところで、奇妙な敵が立ち塞がった。
花が咲き乱れる森の広場で、琴を弾いている艶やかな長い黒髪の女。この辺りの服装ではないゆったりとした着物に、長い羽衣を巻き付けている。
「……あれが、反逆した元聖女か?」
「いや、生み出した魔物かもしれん。
どちらにせよ、倒すだけだ!」
横取りパーティーが踏み入ると、途端に広場を結界が覆った。ボスを倒さないと出られない、ボス部屋だ。
落ち着いて構える横取りパーティーに、女はゆっくりと立ち上がった。
「あらあら、姫様の心配が当たってしまったのね。
でも、こんなきれいなところで戦えるのは楽しいわ」
振り向いたその顔に、横取りパーティーはぎょっとした。
青白い肌に走る無数の赤黒い傷、黄ばんで充血した異様に見開かれた目、裂けて無理矢理縫い付けられた口。
服装と体のギャップが恐ろしい、フランケン仙女だ。
だがそれよりもっと恐ろしいものを、高位の鑑定官は見てしまった。
名前:杏仙娘娘
種族:堕天仙 所属:灼熱大砂漠 職業:舞闘士、ガーディアン(灼熱大砂漠)
レベル:89 体力:1150 魔力:1530 状態:呪い(強)……
「な、何でこんな奴がこんな所にいるんだよおおぉ!!?」
死肉祭の前線に投入されるパーティーだけあって、皆レベルは50を超えている。聖騎士予定の騎士は、65に達する。
虫けらのダンジョンに、敵う敵などいないはずだった。
なのに、この敵は……。
「運が悪かったわね。
こことここの主は、わたくしの主、魃姫様の傘下に入られたわ。だからわたくしが傘となって、ここを守って差し上げるの」
「は、魃姫だと……四天王、最強のか!?」
魃姫といえば、魔王軍と戦う指揮官はだいたい知っている。
四天王最強の力を持つが、いつもは大陸中央の砂漠に引きこもっており、その周辺国以外にとっては脅威にならない。
……と教わったのに、一体何が起こっているのか。
そして魃姫本人ではないが、この強さである。騎士たちはこんなものを相手にする実力も準備もない。
愕然とする横取りパーティーの前で、杏仙娘娘が羽衣と刃のついた扇を広げた。
「さあ、花のように舞い散ってね!」
こうして、誰も見ていないところで、聖騎士候補と大事な補給物資は失われた。
ユリエルの時間稼ぎは、大成功だ。
たとえユリエル自身は戻らなくとも、ひたすら時間を稼いだおかげで、魃姫からの援軍が間に合った。
……もし横取りパーティーが先に死肉祭に合流し、自分の派閥だけでもダンジョンの変化を知らせていたら、結果は変わったかもしれない。
彼らは功を焦るあまり、他の多くの人の命をも定めてしまった。
「……出てこないな」
帰ってこない横取りパーティーを思い、警備兵は何もできなかった。
だってインボウズに報告したら、政敵を通したと知られてしまう。ブリブリアント派閥に知らせたら、インボウズの命で罠にはめたと疑われてしまう。
同じ理由で、ダンジョンの変化も、誰にも言えない。
(……見なかったことにしよう)
警備兵は、騎士に言われた通りにした。
そして、ここから逃げる言い訳と引っ越し先に考えを巡らせるのだった。
フランケン仙女はこれまでの敵とは一線を画す強さです。そして今回は高位の鑑定官さんがいたので、ちょっと多めに情報をのぞけました。
こんなに強い彼女の呪いは、何を意味するのか……。
その主である四天王は、もちろん全員レベル100超えの猛者ばっかりです。今のユリエルでは戦ったらプチッと潰されてしまうよ!
なお、ヒュドレアが今回出てきた聖騎士候補の騎士(聖騎士になった場合の強さ)とだいたい互角です。
質の良くない変化を軽視して大軍で攻め込む人間たち……聖者落としのダンジョンを相手に、どうなってしまうのか。