32.堕ちたなら、落ちて
前のアラクネちゃんのを投稿してから、ポイントの上がり方がエグい!
そんなにみんなアラクネちゃんが好きなのか!?やっぱり色気がないとダメなのか!?
だったら今度はソフトなエログロを用意してみたよ。敵のやられざまを考えるのも、楽しいですね!(影牢プレイヤー思考)
前の章の終わりにちょろっと出て来た、4階層での戦いが始まる。
一斉に撤退したユリエルたちを、騎士と冒険者たちが慌てて追いかける。
ダンジョンが3階層まででなかったことは、多くの者にとって寝耳に水だ。終わりが見えたと思ったのに、騙されたと言っても過言ではない。
だが、今はそれどころではない。
「魔女を逃がすな!
今見失ったら、どこまで逃げられるか分からんぞ!」
審問官が、血眼になって声を張り上げる。
そう、3階層で終わらなかったということは、この先がどれだけ長くてどれだけ悪質か分からないということ。
そんな中でユリエルを見失ったら、また見つけるのにどれだけ苦労するか。
インボウズから必殺の命令を受けている騎士たちと、何としてもユリエルを殺して終わらせたい審問官には、たまったものではない。
だから、冒険者の一部を力で黙らせてでも即座にユリエルたちを追った。
冒険者にとっても、また命懸けのかくれんぼはごめんだ。ユリエルの姿が見えていれば、まだ終わりを信じられる。
「何があろうとっ!正義の槌で砕くのみ!!」
勇ましい騎士の口上に鼓舞され、討伐部隊は暗い洞窟を駆け下りる。
その先に、まばゆい光が開けた。
「ここは……!」
真っ先に飛び込んだ腕利きの冒険者たちは、開けた光景に驚いた。
そこは、これまでの岩壁の迷路とは全く違う広い空間。いくつもの木がまばらな丘陵が連なり、その間には川が流れている。
しかし、行けるところが広いとは言い難い。
道は多くが細く、山と谷の崖に挟まれていたり、谷に沿って曲がりくねっていたりする。お世辞にも、進みやすいとは言い難い。
そのうえ、道のところどころは心細い作りの吊り橋になっている。
下をのぞきこんだ魔法使いが、震える声で呟いた。
「高い……こんな所から落ちたら……!」
「ああ、それが目的のフロアだろうよ!」
橋や道から下の川へは、軽く10メートルはある。もちろん落ちたら無事では済まないし、上がる道があったとしても消耗が避けられない。
人間……特に重装備の騎士にはキツいフロアだ。
ユリエルは、もちろんそれを想定してここを作った。
「なっ……卑怯だぞ、神妙に下りてこい!!」
なんて的外れなことを言う騎士たちを横目に、ユリエルはさっと道から外れた。
下半身をクモに戻したオリヒメに糸でおぶわれ、クモの速さと器用さであっという間に丘の上に姿を消してしまう。
「ああっ……!」
これだけで、衛兵と冒険者たちの士気が下がった。
さっきまで手が届きそうだったのに、魔女は魔法のように逃れてしまう。見えていた終わりも、幻のように消えてしまった。
「ええい、進め!!進まねばいつまで経っても終わらんぞ!!」
だが審問官が、それを逆手に取って尻を叩く。
ここで仕留められなければ、これからこんなミッションが何度も繰り返されるだろう。
インボウズがこの破門者を放置する訳がないし、学園都市からこんなに近くに脅威があっては人々が安心して眠れない。
しかも、次はダンジョンが成長していてもっとひどい事になるかもしれない。
それを考えると、騙されていようが疲れが溜まっていようが、ここで追い詰めて仕留めるのが最善手に思えた。
……が、そう簡単に仕留められやしないのだが。
「俺だけなら追えるが、どうする?」
冒険者の中には崖を上れる者もいるが、腕利きのパーティーのリーダーは却下した。
「やめておけ、せめて敵が見えてからにしろ。
どうせ虫が待ち構えてるんだろ。おまえが上で倒れそうになって、誰が助けに行けるんだ?」
手間だが、堅実に行くしかない。
ユリエルが逃げ回っても、ダンジョンコアは必ずどこかにある。最悪それを壊せば、ユリエルは居場所も力も失うのだ。
いつものダンジョン攻略と同じだと言い聞かせて、冒険者たちは進む。
もっとも、いつものダンジョン攻略はこんなお粗末な準備ではやらないが。だからこそ、皆が短期決戦をと焦っていた。
ここでも、道はいくつも分岐している。
しかし今回は、衛兵と冒険者と騎士たちはできるだけ一丸となって進んだ。上の階層で、各個撃破される恐ろしさを嫌と言うほど味わったからだ。
だがこの狭い道でそれをやると、必然的に密集することになる。
そして当然ながらユリエルたちは、あらかじめここを知っている。
「落とせ!!」
ユリエルの号令とともに、上でガラガラッと音がした。
たちまち、人の頭ほどもある石が崖の上から降り注いだ。それが軽装の冒険者や衛兵の骨を砕く。
敵が下にいるなら岩を落とせ、定番の罠だ。
さらにそれを避けようとして、押し合いへし合いになり、何人かが足を滑らせて谷川に落ちていく。
「うわああぁ!!」
急速に遠ざかる悲鳴に、皆が胆を冷やした。
直後、ドバーンと派手な水しぶきが上がり……それが消える頃、川の流れに血の色が混じった。
落ちた者たちは、浮かんでこなかった。
「……下にも、何かいる!」
見ていた者は、青ざめた。
一月前までたった3階層のクソダンジョンで、アラクネと少しの虫しかいなかったのに……この短期間でユリエルはそれだけ戦力を揃えたというのか。
その底知れなさに、討伐部隊は言い知れぬ不安を覚えた。
そうして戸惑っている間にも、今度は矢が降り注ぎ始める。丘の上から、曲射で降って来る多数の矢。
きちんと狙いが定まっている訳ではないが、たまには当たる。それに、明らかにユリエル一人の手数ではない。
「早く進め!とにかく、先に続く道を探すんだ!」
一方的に攻撃されながら、討伐部隊は急き立てられるように足を速めた。
「さあ、どんどん撃って!」
ユリエルは、丘の上でワークロコダイルたちと共に自ら長弓で攻撃を続けていた。
ワークロコダイルといっても、ダンジョンの配下となったオスの戦士ではない。住み着いているだけの、メスたちだ。
ユリエルとシャーマンは、彼女らにも戦闘訓練をさせていた。
姿を見せずに、長弓で道に矢を落とすように射る訓練を。
なにしろ、ダンジョンが落ちれば彼女たちと子供たちも巣を失い、命が危なくなる。それが分かっているので、士気は高い。
力はあるから強い弓で射程を出すことができるし、ただ道に落とせばいいのでそれほど正確な狙いは必要ない。
それでも数撃てば当たるもので、時々手ごたえがあったらしいメスが喜んでいる。
「ヤッタ!レベルガ上ガッタミタイ!」
「ヌゥッ……私モヤッテヤル!!」
それに、別の理由もある。
「タクサン落トシタラ、子供タチ、タクサン食ベラレル!子供タチノ獲物、モット落トシテアゲル!」
そう、下の谷川には少し成長した子供たちが潜んでいる。
もちろん彼らだけではなく魔物化した水生昆虫やザリガニもいるのだが、弱った獲物はできるだけワークロコダイルの子供に回すとユリエルは約束していた。
自分の頑張りで子供たちがたらふく食べて成長する。母親たちが奮起しない理由がない。
そんな訳で、住み着いただけのワークロコダイルたちも積極的に防衛に参加していた。
「大丈夫よ、人間なんて崖や水中ではまともに動けないんだから。
そういう地形にしちゃえば、レベル差は結構埋められる」
ユリエルは、ドヤ顔で人の悲鳴を聞きながら呟く。
ダンジョンでの戦いや野戦では、地形そのものとの戦いになることもある。実戦経験の多いユリエルは、それを理解していた。
それに、物理的な意趣返しでもあった。
「ふふふ……悪い事して人間としてクズに堕ちたら、ふさわしいところまで落ちてもらわなきゃ!」
ユリエルの目には、残酷な光が宿っている。
「いくら足掻いても這いあがれない。自分じゃどうにもならない力に、流されるしかない。そして弁明すら聞いてもらえず、糧として狩られる。
その気持ちを、しっかり分かって死んでもらわなきゃ!
自分が何をしたか、分からせてやらないと!!」
ユリエルは、罪人を地獄に落とす審判の気分だった。
だって今来ている奴らが、罪人でなくて何なのか。
自分は純潔で、そうだと言っているのに、まるで聞く耳を持たず殺しに来る。もはや勝手に因縁をつけてくる殺人強盗だ。
特に許せないのは、さっきユリエルの言を嘘と判じた審問官。
(あいつ……私の言うことが正しいって見えてたはず!
なのに、真実を伝える役目なのに、みんなに嘘を広めた。
つまりてめーは役職も責任も投げ捨てたんだよ!そこまで悪に堕ちた野郎が、まともに生きていけると思うな!!)
あれはもう、聖職者でも堅気でもない。
ただひたすら人を惑わして笑う、魔物と同じだ。
衛兵や冒険者たちはその被害者とも言えるが、思考を放棄して盲目に命すら捧げるようでは救いようがない。
こういう奴らがはびこる限り巨悪は倒れず、多くの罪なき人を踏みつぶして世に君臨し続けるだろう。
ならば、罪を思い知らせつつ削らねば。
「私のこと、ただの人殺しって言う人もいるだろうね。
でも、道理のために人を殺すのと道理を曲げるために人を殺すのは、天と地くらい違う」
前者が蔑まれ後者が幅を利かせる、そんな世界は間違っている。
「……だから、ダンジョンの中だけでも、正しく報いられる世界を作ってやる!」
今、帰れない水面に落ちていく者は、皆人の道を踏み外した者たち。だからこれが、当然の報い。
ドブーンドブーンと、人が落ちる音が聞こえる。
当たり前にある空気が吸えなくて、苦しいだろう。だが、ユリエルだって当たり前に売られている食べ物を買えなくなった。
水に絡まれて、思うように動けないだろう。ユリエルだって、ここから離れて暮らそうと思ったのにそれすら許されなかった。
体が、止めどなく冷えていくだろう。ユリエルだって雨露をしのぐ場所さえ与えられなかったし、どんなに誠実なことを言っても冷たくあしらわれるばかりだった。
それを肯定したんだから、加担したんだから、自分もそうなってみろ。
水面のはるか上にいる仲間が助けてくれないのに絶望し、身も心も冷え切って、理不尽に食いちぎられるがいい。
それが、奴らにふさわしい終わりだ。
(……でも、審問官はさすがに固く守られてるわね。
それにこいつ、今殺しても言ったことを否定できる訳じゃないんだよなぁ)
審問官のことを思うと、ユリエルはひどくもどかしくなる。
今すぐ残酷を尽くして殺してやりたいのはやまやまだが、それをやったところで無実を証明できる訳もない。
むしろ、身勝手な魔女が暴力で口を封じたと、あちらにさらに正義感を与えるだけだ。
(ここにいる全員殺せるなら、闇に葬れるけど……判定を聞いてから地上に戻った奴もいるし、無理だな。
全く、あっちは私一人殺せば闇に葬れるのに……不公平よ!)
真実を闇に葬るより、悪意の偽りを闇に葬る方が難しい。おかしな話だが、こんなのがまかり通るのが現実だ。
……が、少なくともユリエルが生きている限り、真実は生き続ける。
だからユリエルは、使えるものは全て使って戦い抜くと決めたのだ。
しばらくそうしていると、下から人間の声がした。
「いたぞ、この上だ!」
「上がれる道がある!一気に追い詰めろ!!」
この丘の上につながる道を、討伐部隊が見つけたらしい。絶対に逃がすなと意気込んで、押し合いへし合いで上ってくる。
ユリエルは、冷静にワークロコダイルたちに指示を出した。
「オリヒメの糸をつけて、下にいる子供たちと合流して!
弓も矢も全部下に放り投げて!」
たちまち、そこにいたワークロコダイルのメスたちは崖から飛び降り、糸バンジーで衝撃を和らげつつ谷川に撤退する。
これでここにいるのはユリエルとオリヒメと、そして直径1メートルほどの黒い球のようなものがたくさん。
「さて……こいつを使いますか!」
ユリエルが呟くと、黒い球がひとりでに揺れた。
これも、魔物だ。ダンゴムシが魔物化した、球甲虫。それが、ボールのように丸まってたくさん待機している。
ユリエルは、攻め上がって来る討伐部隊を見据えた。
ここにつながる道は両側を崖に囲まれた狭い道で、逃げ場がない。しかも、こちらから見ると直線の下り坂。
何かを転がすにはもってこいだ。
「偽りで陥れた、人の痛みを思い知れ!!」
坂の上から、一喝。
その直後、オリヒメがあらかじめつけておいた糸を引っ張り、球甲虫を一気に転がした。黒く固い球が、勢いをつけて坂を下っていく。
それを目にして、討伐部隊は一瞬怯んだ。
だが、先頭にいる腕利きの剣士が落ち着いて言った。
「大丈夫だ、あれは強い魔物じゃない!
俺が跳ね上げるから、そのまま転がして下に落とせ!」
こいつの言う通り、球甲虫は大して脅威になる強さではない。防御力が高いだけで、攻撃力はからっきしだ。
こんなものに負けはしないと、腕利きの剣士は力を振るう。
転がって来た球甲虫を片っ端からすくい上げるように上に弾き、勢いを殺したうえで後ろに引き継ぐ。
……球甲虫だけなら、これで良かったのだ。
空中で突如、球甲虫が体を開いた。
その中から、黒っぽいダンゴムシの体にはない色……鮮やかな蛍光グリーンがのぞく。
落ちながら、球甲虫の腹からその蛍光グリーンの物体がばらまかれた。体長は20センチほどで丸っこく、全身に鋭く枝分かれした棘を生やしたイモムシ。
雷に打たれたような痛みを与える元イラガの幼虫、爆痛虫だ。
それが、空から爆撃のように降り注ぐ。
「ぎぃえええ!!?」
たちまち、それに当たった者からものすごい悲鳴が上がる。棘に少し触れただけで、千の針を刺されたような痛みが襲う。
「嘘ついたら、針千本飲ーます♪」
ユリエルが、ほの暗い声で歌う。
逃げ場のない道の先に陣取ったのも高い所にいるのも、全てはこのため。
爆痛虫は痛みがすごいだけで攻撃力自体は低いし、防御力も機動力も頼りにならない。ならば、球甲虫の中に仕込んでばらまけばいいのだ。
逃げ場のないこの道なら、避けられることもない。
いや、先の方の悲鳴に気づいた後方は、上り口近くの吊り橋に逃げようとした。
……が、その橋が落ちた。
「わああ、やめろ押すな!!」
既に渡り始めていた者のみならず、逃げようとする人の勢いで押し出された者がバラバラと落ちていく。
騎士たちが落ち着けと叫ぶも、激痛に我を忘れた冒険者には通じない。
刺されて狂乱した冒険者が爆痛虫を放り投げて、さらに被害が拡大していく。それで刺された者が始めに刺された者を怒りのあまり攻撃し始め、同士討ちが始まる。
「おいおい、今度は何だ!?
今集中してるんだから、気を散らさないでくれ」
前だけ見て球甲虫を跳ね飛ばし続ける腕利きの剣士は、後ろの惨状に気が付いていない。
そんな彼を止めようと後ろの冒険者たちが攻撃するのを、仲間が必死で止めている。
「仕方ねえ、空中にいる間にあれを燃やすんだ!」
「無茶言ってくれ……え?」
大人っぽい魔法使いが魔法を放とうとするも、その胸元にピタッと何かが張り付いた。見れば、爆痛虫の複眼と目が合った。
「待て、払うな……」
「やっ!……ひぃいえええぇ!!!」
反射的に手で払おうとして、刺されてしまう。
次の瞬間、手がもげるかと思うほどの痛みが湧いてきた。元々後衛で攻撃を受けることが少なかった彼女に、耐えられるものではない。
「もうイヤやめて助けて!!……ぁぁあああァッ!!」
あっという間に生存本能と闘争本能で魔法が暴発し、燃え盛る炎の渦が狭い通路にぶちまけられた。
「あづううぅ!!」
「いでえよぉお!!」
ようやく球甲虫が尽きて後ろを振り返った剣士は、その地獄絵図に絶句した。
「何だよこれ……どうなって……!」
「あら、好きでしょこういうの?」
ユリエルが、見下ろして声をかける。
「自分が痛い目に遭うのが嫌だから、平気で他人に押し付ける。自分に見えない真実なんて、気にする価値もない。
その結果がこれよ。
みんな私にそういうことをしたんだから、返されても文句言わないでよ!」
「ふざけるな、何てことを!!」
一瞬で頭に血が上り、ユリエルに斬りかかろうとする剣士。
しかしその後ろから、不穏な湿った嗚咽が聞こえた。
はっと振り向くと、魔法使いが胸の谷間から血濡れの刃を生やしていた。顔が半分焼けただれた冒険者が、狂気の形相で後ろから剣を突き立てていた。
「いたっ……いだいよぉ……」
「な、仲間の……仇ぃ……おごっ!」
崩れ落ちる魔法使いの後ろで、刺した冒険者もまた痛みにガクガクと震えている。彼らにしてみれば、魔法使いに傷口を焼かれたも同然だっただろう。
苦しくてどうにもならずやったことで憎まれ恨まれ、命を奪われる。しかしそれでやった側の苦痛が消えることはない。
やる方もやられる方も、地獄。
それでもやらずにはいられない、地獄。
唖然とする剣士の背中に、ぶすりと毒矢が刺さった。
「あなたたちが私をそうして、あなたたち自身を堕としたんじゃない。
あなたはそこで終われるけど、私はずっと長く味わってるのよ」
静かな悲痛のこもったその言葉を聞きながら、剣士は愛しい魔法使いに折り重なるように倒れた。
その惨劇の模様は、かろうじてそれを逃れた審問官にも届いていた。
審問官は腰が抜けて尻餅をつきながら、決断した。
「わ、私は真実を持ち帰るのが仕事だ!死んではならんゆえ、3階層に戻るぞ!
戦いは騎士たちの仕事だ、後は頼んだぞ!」
自分の判定でこれだけのことをしておいて、逃げようというのだ。だが彼も自分と家族が惜しくてそうしたのだから、逃げない理由はない。
「あっよくも!でも覚えてなさいよ、絶対死んだ方がマシなくらい苦しめてやるから!!」
ユリエルの負け惜しみを聞きながら、審問官は離脱した。
後には、上の意向と偽りに従って戦う騎士たちだけが残された。
球甲虫:デカいダンゴムシ。攻撃力はそれほどなく、単体ではバリケードとして使うか転がしてぶつかったら離脱させるくらい。ただし、丸まった腹の中には少し余裕があるため、中にあまり動けないけど凶悪な虫を詰めると……。
審問官さんは守るものがあるので、離脱してしまいました。手柄に目がくらんだ軍人共より賢いです。
つまり、因縁はまだまだ続くということです。
根は悪い人ではないのですが……どうなってしまうやら。