22.水面の上と下~虫と殺虫剤
三連休なので二回目です。
もう総合ポイントが150を超えて、感謝感激雨あられです!
これまでの連載完結作品で一番低かった「デッド・サンライズ」をもう超えた!このままの勢いでそのうち200を超え、「白菊姫物語」「袁紹的悪夢行」を超えられる日を心待ちにして書いております。
今回は虫と殺虫剤のお話、学園では菜園などを守っていた後輩がメインです。
そして外の生き物の楽園に戻れなくなったユリエルが、ダンジョンの中で求めたことは……。
ようやく妖精がちょっと出てきます。
照り付ける太陽の下、一人の乙女が青々と茂るハーブ園を見回っていた。
素朴な麦わら帽子と白いローブの組み合わせは、優雅にガーデニングを楽しむ令嬢のよう。
しかし、実情はそんな生易しいものではなかった。乙女の肌は日に焼け、玉のようなあせが浮かんでは滴り落ちている。
「ハァ……ハァ……ここにも……あっ!」
乙女が手を伸ばした側から、ピョンと小さなものが跳ねる。
それは、1センチほどの緑色のバッタだ。
乙女が汗を拭って見回すと、同じようなのが何匹もハーブの葉を貪っている。しかしふと目を離すと見失ってしまうし、見つけてもうまく捕まえられない。
「ハア……やっぱり、私だけじゃだめだ!
ユリエル先輩は、すごかったなぁ……」
誰もいないうだるような炎天下で、つい本音が漏れてしまう。
この乙女はヨナ、ユリエルの一学年下の後輩だ。ユリエルがいた頃は共にハーブ園や菜園の管理をし、虫の対処もやっていた。
今、このヨナ一人が学園の緑を虫から守ろうとしていた。
……が、うまくいく訳がない。
ヨナはあくまで植物が好きで手伝っていただけで、ユリエルほどの虫対策の知識と技術はないのだ。
ユリエルほど早期に虫を見つけることはできないし、機敏に捕まえることもできない。
……もっとも、そうして人並みに困っているから、ユリエルの後継者として目を引かずに放置されている面はあるのだが。
しかし、これでは十分に管理できない。
心強い味方であった用務員さんも、最近退職してしまった。
虫の発生を早期に知らせるユリエルがいなくなったことで果樹園にかなりの毛虫が発生してしまい、対応に疲れ果てて体を壊したらしい。
(……ああ、やっぱり多少目を引いても防虫剤作るべきだったのかな。
でも先輩には自分を守れって言われてるし……私も、破門されたら生きていけない!)
ユリエルの残した虫対策ノートには、ハーブやトウガラシを使った天然農薬のレシピがある。
だが、ヨナはそれを使っていない。
なぜなら、あれは作る時にものすごい臭いがするからだ。以前ユリエルとやった時に、魔女の邪悪な儀式じゃないかと言われたことがある。
ユリエルは元から変わり者だったので、まあユリエルだからで済まされていたが……そのユリエルが破門された今、ヨナが同じ目で見られたらどうなるか分からない。
そんな訳で手で取って何とかしようとしているうちに、ずいぶんバッタが増えてしまった。
(どうしよう……でも、助けを求められる人なんて……)
爪ほどの小さな生き物を相手に、ヨナは途方に暮れていた。
と、そこに数人の男がドカドカと入って来た。
「君、どいて!
今から殺虫剤をまくから、危ないよ!」
「え……さ、殺虫剤!?」
ヨナはびっくりして、反射的にハーブ園から出た。
見れば男たちはこの暑いのに全身を覆う防護衣を着ており、大きな缶とつながった噴霧器を携えている。
ヨナは、嫌な予感を覚えた。
「あの……その殺虫剤は、食べても大丈夫なんですよね?
ここのハーブや野菜は、学園の食堂で出たり、懇意にしているレストランや高貴な方にお売りしているものです。
そんなものを着ないと危ないようなものをまいて、本当にいいんですか?」
すると男たちは顔を見合わせ、うなずいた。
「ああ、これは人や獣に安全性が高い新型でな。さすがにまいた直後は危険だが、一週間もすれば食べても大丈夫になる。
パクリウス伯爵の新製品だそうだ」
「パクリウス……って、前やらかしたとこじゃない!」
その殺虫剤の制作者の名を、ヨナは知っていた。
以前ここに導入の話が持ち上がったが、後から欠陥品だと分かって立ち消えになったヤツと同じだ。
あの時はユリエルがだいぶゴネて、導入を遅らせてくれた。
しかし、今は……。
思わず身を固くするヨナに、男たちは説明した。
「ああ、あの時のはひどかったらしいな。
でも今回のはその反省点を踏まえて、三年間奴隷や犯罪者で実験したらしい。だから人間には何の問題もない」
(……でも、それ以上経って大丈夫な保証はないですよね。
それに、これではユリエルさんの言っていた……)
まだ不安そうなヨナに、男たちは労わるように言った。
「君、こんな原始的な方法で管理するのは大変だろう?こんなに日に焼けて汗だくになって、女の子の見た目は大事だぞ」
「後は僕たちがやっとくから、日陰に入って休みなさい」
「それにほら、ハーブが虫よけになるなんて迷信だよ。バッタが湧いちゃってるじゃないか。
こういうのは、確かな方法でやらないと!」
(でも、ダニやアブラムシやイモムシはつきにくくなるんです!
私がバッタを処理できていれば、ここはこれで守られたのに……)
ヨナは心の中で反論したが、口に出すのはやめておいた。
自分がバッタを処理できない時点で、結局自分では守れないのだ。だったら不毛な反論より、自分を守るべきだ。
「……そうですか、ありがとうございます」
ヨナは頭を下げながらも、探りを入れる。
「……でも、きっとお高いんでしょうね。これのお値段が上乗せされたら、学食のお値段が上がっちゃうかしら?」
「うーん、そいつはどうだろうな。
これで虫食いのないきれいな商品ができたら、聖なる園の糧とかいってもっと売り出せるって理事長は言ってたから……学食は安い野菜を仕入れるんじゃないか?
これまでは、虫食いのヤツを学食に回してたらしいぜ」
「そうですか、なら良かった」
ヨナは、心から安堵した笑みを浮かべた。
(これなら、学食で悪いものが出されることはない)
学食は、安くて栄養も考えられていて、貧乏学生の味方である。ヨナはそこまで貧しい出ではないが、ユリエルと学食で食べるうちにそれが命綱になっている子の存在を知った。
そんな子たちが犠牲になってはたまらない。
だが、そうでないなら見逃しても心が耐えられる。
それに……売り出した先で何かあったら、責められるのは管理していた者なのだ。それを考えると、ここらで身を引いた方がいいかもしれない。
「では、これからここや果樹園や花壇は皆さんが管理してくれるんですね。
助かりますわ。こんな調子では勉強の時間が減ってしまうと思っていたところなんです。どうかお願いしますね!」
ヨナがそう言うと、男たちも嬉しそうな声で言った。
「おう、変なモン触ってねえで、本分を全うしろよ。
理事長も、そう言ってやってくれって言ってたんだよ。おまえ、結構優秀らしいじゃん?頑張れば聖女なれるんじゃねえの」
「理事長が?まあ、光栄です!」
太陽のような笑顔を浮かべながら、ヨナは内心ぎくりとした。
(理事長が……確かに私は、このままの順位なら聖女になれる。
だけど……これがユリエル先輩から全てを奪うってだけならいいけど……私が同じようにされたら……。
私も、注意した方がいいのかも)
聖女となった先輩の末路を考えると、今は素直に喜べなかった。
だが、今は何よりも自分のことだ。ヨナは理事長の望む方向に振舞いながら、ユリエルと共に守った園を後にした。
ヨナが歩いて行くと、教官のおばさん神官がしゃべるのが耳に入ってきた。
「とうとう、例の殺虫剤を導入するそうよ!」
「まあ、これで栽培活動がやりやすくなるわ!
ハチにも毛虫にも刺されなくて済むし、土を掘っても気持ち悪い虫が出てこなくなるのね。
毎年、それが嫌で栽培活動は人手を集めるのが大変で。聖なる乙女が育てた恵みって看板に、偽りがあってもまずいし」
この会話に、ヨナは憂鬱になった。
このおばさんたちは、虫を畑にとって悪いものだとばかり思っている。そしてそれを除けば、全て今より良くなると思っている。
虫が苦手な子が多いのは本当だから、畑や果樹園に出てくる子は増えるだろう。
しかし、その時に世話をする作物がどうなるかは……。
(みんな、知らないんだ……虫はとっても大切なのに。
ハチだってミミズだって、いないと困るのに……気持ち悪いから邪悪とか、そんなんじゃないよ!)
ユリエルに付き合って教えてもらったヨナは、それを知っている。だが大多数の人間は、見た目とちょっとした被害ばかりで拒絶して、知ろうともしない。
知っているヨナには、それが悲しかった。
しかも、虫を愛でたユリエルが破門されたことで、虫など愛でるべきじゃないという偏見が学園にはびこっている。
ヨナ自身の安全を考えると、それを正すこともできない。
結果、ユリエルが守ろうとした豊かな命の園は失われようとしている。
(……ああ、ごめんなさい先輩!
私、先輩の遺した大切なものを守れませんでした……)
ユリエルがこの世からいなくなり、思い出の場所も壊れてしまう。ヨナは、ユリエルが二度殺されるようで胸が痛んだ。
(先輩……先輩が地獄に落ちる人じゃないって、私知ってます。
どうか天国では、虫に囲まれてのどかに暮らしてくださいね!)
虫を愛でるユリエルの弾けるような笑顔を思い出しつつ、ヨナはその冥福を祈った。
そのユリエルは、まさしく天国のような状況にあった。
「ふおおお!!虫さんがいっぱいだ~!!
イモムシ丸々してプニプニかわいい!甲虫はスベスベかわいい!そしてこの子は……モフモフ最高~!!」
ユリエルは大量の虫に囲まれて、満喫していた。
様々な種類と大きさのイモムシ、色彩も光沢もとりどりの甲虫たち、そしてフッサフサの毛虫たち。
ユリエルは毒無効になったことで、毒のある毛虫も心置きなく触れるようになった。
今は、栗色の立派な毛並みのヒトリガ(魔物化してデカくなった)をクッション代わりに頬をすり寄せている。
「ふぅ~一回やってみたかったのよ!
ここなら他の人間がいないから、とやかく言われないし。
おーよしよしモフモフモフ~!もっと食べていいのよ、強くなれよ」
可愛がりながら、タフクロコダイルガイの肉を小さく切って与える。お気に入りの子が、簡単に殺されない強さになるように。
もちろん、他の虫たちなら使い捨てていい訳ではない。
ユリエルは必要な犠牲ならやむを得ないと考えるが、無駄に仲間を死なせたくはない。だから、死なないような強化は考えている。
「はいは~い、新しく魔物化した子たちはそこに集めてね。
いくよ……付与、毒耐性!」
ユリエルは、手に入れた虫の全種類に毒耐性を付与していた。
「よーし、これで殺虫剤をまかれても簡単には死なないぞ。
そして生き残った子たちが繁殖して、どんどん毒に強くなるんだ!」
本当は毒無効を付与するのが一番なのだが、それをこの数にやるとDPがいくらあっても足りない。
なので全種類の一部に毒耐性を付与し、後は虫たち本来の耐性化に任せることにした。
「大丈夫、君たちはできる子だって知ってるぞ~!
誰かが殺虫剤を作るたびに、君たちの仲間は乗り越えてきたんだ!」
ユリエルは、そんな虫たちの強さを知っていた。
なのでこれまではとにかくダンジョンと相性がいい虫たちをワニに集めさせ、容易に全滅しないよう数と種類を揃えていた。
そこに、シャーマン率いるワークロコダイルたちが帰ってきた。
「お帰りなさい。
例の魔物は捕まえた?」
「ああ、首尾は上々だとも」
シャーマンと弟子のメスたちが杖を振ると、ふよふよと不定形の魔物が前に出てきた。
「あんたとの戦いでも使ったミストスピリットと、もうちょっと強いウィルオーウィスプさ。攻め手には欠けるが、惑わすのは得意だよ」
湿地に漂う霧が固まって弱い意志を持った、ミストスピリット。湿地に漂ういたずら好きな火の玉、ウィルオーウィスプ。
物理より魔力が主体の、妖精系の魔物だ。
ユリエルはこの低級な妖精たちを捕まえてくるよう、シャーマンたちに依頼していた。
「ふーん、何か弱そうだし、ダンジョンとの相性がいい訳でもないけど……」
それを見て、アラクネは怪訝そうな顔をした。
しかしユリエルは、大喜びでそれらを受け取った。
「必要だよ、虫たちとこのダンジョンを守るのに!
虫たちはどうしても物理攻撃が主体だし、防御力が高いのも物理だからさ……偏るんだよね。物理の対策をしっかりされたら、すぐ攻めあぐねる。
だから、少しは魔法面で攻められる駒を確保しないと」
「それ、強い魔法使えるの?」
「今は無理だよ。
でも人を惑わして道に迷わせたり、逆に目を引いて誘いこんだりはできる。虫や罠と組み合わせたら、使えると思う。
そうやって成長させていけば、虫対策される頃にはそれなりの戦力になるんじゃない?」
「ふーん、先のこと考えてるなぁ」
アラクネは、関心半分理解できない半分で呟いた。
「殺虫剤対策したのに、ダメなのかい?」
アラクネの問いに、ユリエルは苦い顔でうなずいた。
「完全に無効じゃないからね、ものすごい量まかれたら全滅するよ。それで死なない戦力も、時間稼ぎ用だけでも備えておかないと」
「でも、そんなにまいたら人間だって無事じゃ済まないだろ。
教会の学のある奴らがそんな事するかねぇ?」
「学のない冒険者が訳も分からず使ったり、教会がそういう冒険者を特攻させてくるかもしれないでしょ!
ワニさんたちは実際にやられたし」
レジスダンがワークロコダイルの集落にやったことを思い出すと、アラクネは納得した。
殺虫剤に用法用量が定められていても、人間がそれを守るとは限らない。目先の利益や危機に引きずられると、後先考えなくなるのが人間なのだ。
そういう暴走への備えは、守る者として絶対に必要だ。
「……そんなんで、この子たちが殺し尽くされたら悲しいから。
この楽園を守るためなら、虫じゃない子もしっかり育てるよ」
ユリエルは切ない目をして、周りの虫たちを撫でた。
ユリエルの周りには、数えきれない虫がいる。ワニたちに言えば、戦いになるまではいくらでも取ってきてもらえる。
だが、逆にユリエルはもう外の虫たちに会いに行くことができない。
だからここは、ユリエルの心を慰めるたった一つの楽園。ここにいる虫たちは戦力であると同時に、ユリエルの大切な癒しなのだ。
「よしよし、一緒に幸せに暮らしていこうね」
ユリエルは赤子を愛でる母のような顔で、毛虫に覆いかぶさった。
ダンジョン内に広がる偽りの自然を眺めながら、ユリエルは思う。
ここは一見外と同じに見えるが、不完全だ。生き物の種類は外よりずっと少なく、しかも偏っている。
(これでは、弱い。脆い。
虫たちがもっと栄えるためにも……もっと種を増やして、網を広げないと)
外の本物の自然の中では、虫たちは他の多くの生き物と共に生きている。食い食われ、時に支え合い補い合い、網のようにつながって生きている。
そうしてつながる者が多ければ多いほど、豊かで安定した環境が作られる。
ここにはまだ、それがない。
「生き物はみんな、本来たくさんで関わり合って生きてるんだよ」
ユリエルは、外をよく知らないアラクネに説明した。
「草花があって、それを食べる虫がいて、さらにそれを食べる虫や動物がいて……そのフンや死体を食べて土に戻して、草花を育むやつがいて。
虫たちだって本来、その一部として暮らしてるんだ。
でもここでは、今のこの編成だと、虫たちに本来に近い暮らしをさせてあげられない。それじゃ、虫たちも本来の力が出ないと思わない?」
アラクネは、静かにそれを聞いていた。
自分だって本当ならどんな暮らしをしたいかと問われれば、何も食べず巣も張れずに大人しくしているだけでは絶対にない。
これまで強いられた生活は、本能が全く満たされずただ空虚だった。
ユリエルが虫たちにそんな生活をさせず、一緒に幸せになりたいというのは、口だけではないと実感できた。
「そっか……で、具体的にどうするの?」
アラクネの問いに、ユリエルは切望をにじませて答えた。
「ここに、生態系を作るんだ。
みんなが網みたいにつながって、ちょっとやそっとじゃ破れないしすぐ回復する環境を。
そのために、虫じゃ補えない力……植物や天候に少しでも力を与えられる存在がほしい。虫たちと共に、豊かな土地を作ってほしい。
地上で守れないなら、ここに作ればいいんだ」
ユリエルの目には、抑えきれない郷愁が浮かんでいた。
思い出すのは、学園で守ってきた命豊かな菜園や果樹園。もっと前にいた孤児院の、田舎のじゃじゃ馬のような畑。
もう二度と行くことができないなら、せめてここに楽園を作ろう、と思った。
切ない顔のユリエルに、シャーマンが提案する。
「そうかい、ならもっと妖精を連れて来てあげよう。
ピクシーやパックなら植物と相性がいいし、最近はレプラホーンの連中も教会のせいで人家から締め出されて暇にしてる。
いたずら好きな連中が多いが……いたずらなら、侵入者にどれだけしてもいいだろう?」
「もちろんですとも!
ぜひ花と虫と妖精の楽園を作りたいな!」
ユリエルにだって、可愛らしい趣味はある。
きれいな花や蝶が大好きで、そこに可愛い妖精がいたらもっと大好きで……ただ、その中に普通の人が愛でない虫やゲテモノを含めているだけだ。
ただし、その一線が普通の男にモテるか否かの分水嶺になるのだが。
もっとも、今さらそれを気にしても仕方がない。ユリエルと結ばれて未来を紡げる男は、ここにいないのだから。
だったら、もう我慢しないで趣味と実益に突っ走るのみ。
「ありがとうシャーマンさん!
妖精が来て管理の手が空いたら、お魚増やすから!」
「ああ、期待して待ってな。
あたしたちはこれでも、妖精とは交流があってね」
聞くところによると、元々粗野で不器用なワークロコダイルたちは、シャーマンの交渉によって細かい作業を妖精に任せていたらしい。
代わりにワークロコダイルが、彼らを人間や他の魔物から守っていた。
これもまた、生物同士のつながりだ。
生物は皆、自分たちだけでは栄えることも、生きることすらできない。それを理解しているユリエルは、寛容に様々な種族に手を伸ばす。
(いつかこの大切さを分からせてやったら、教会やパクリウスはどんな顔をするかしら?)
排他的で偏見に満ちた教会との激突は、日一日と迫っていた。
今でこそ畑や田んぼでも自然の力が見直されていますが、一昔前は殺虫剤と虫の耐性の戦いでした。虫は一世代が短いので、動物よりはるかに早く選択淘汰で耐性を獲得します。
それから生態系の中で、虫は生産者(光合成をする植物等)以外の役割全てに含まれています。ということは、あとは生産者の補佐を入れてそこをコントロールできるようになればいい訳で……。
二月もあと少しなので、販売期間あと少しの出版作品の宣伝を。
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