110.人生に、さようなら
ついに、生きるために大きなものを手放す決断を下すユリエル。
ダンジョンマスターの力は、本来人の手に余るもの。
しかし、使いこなせなければこの先生き残れない!
そしてユリエルは、なぜその種族を選んだのか。
戦略面、戦術面、そして恋の戦略面も……変わったって、その先に大切な夢の可能性があれば笑顔でいられるんだ。
ダンジョンに帰って休む間もなく、ユリエルの下には不穏な情報が次々と入って来る。
「学園に潜ませた目玉によると、おまえを討伐しに聖騎士と名のある楽聖女が近いうちに来るらしい。
楽聖女は強力な補助で、秋の魔族の反攻作戦で何度も人間側の防衛成功に与した強敵だ。
神敵という大義名分を得て、教会が本気を出してきたな」
ミツメルの目玉から、リストリアに起こる変化が伝わってくる。
「死肉祭以降減っていた、冒険者の流入も増えた。
しかも明らかに前の奴らより柄が悪くて、街の治安が少し悪化している。……まあ、明らかに例のふざけた免罪符のせいだろうが」
ユリエル討伐の大攻勢の準備が、着々と整っている。
これまでのユリエル討伐失敗と聖呪失敗で消沈しかけていた街は、別の意味でにぎやかさを取り戻しつつある。
教会は強力な正規軍のバックアップ準備を進め、冒険者ギルドもふんだんに補助金をばらまいて人をかき集めている。
そこでも、インボウズの魔女分からせ免罪符が火を噴いていた。
地方でこんなはずじゃないとくすぶっていたり、横暴で煙たがられていたりする冒険者が、わんさかと引き付けられて来たのだ。
聖騎士を堕とす極上の女体を味わい尽くして、おまけにたんまり賞金をもらえる。こんないい話はない。
おまけにリストリアには、これまでのユリエル討伐や死肉祭で父や夫を失った女がたんまりいる。
正義の名のもとに、ヤり放題だ。
そんな輩が大量に押し寄せたため、街のあちこちで性犯罪が多発している。
……それでも、父や夫を失った哀れな女たちは、仇を取って世を正してくれるならと、身も心も捧げているのだ。
「……そんな目に遭っても、そっち行っちゃうか。
本当の仇は誰なのか、そんなに分かりたくないの?神敵認定ってすごいね。
これじゃ本当に、死ぬまで目を覚まさないかも」
インボウズのいいように操られる女たちの有様に、ユリエルは悲しくなった。
だが、ユリエルがその父や夫に手を下したのは事実なのだ。父や夫が何に従ったかに関わらず、それは変えられない。
そしてこれからも戦い続ける限り、人間の中にそういうどうしようもない恨みがどんどん積もっていくのだ。
「……そうだね、うん、潮時かな。
私も、あなたたちの側に行くよ」
ユリエルが言うと、ミツメルはわずかに悲しそうに返した。
「仕方ないさ……君は人の身でよく頑張ったよ。
君の新たな生に、祝福を」
ダンジョン最下層の庭園に、主な者たちが集められた。
ユリエルは聖女であった時のように、きっちり戦聖女服を着て、髪をしっかり結わえ、今はもう使わない短弓を持っている。
聖女のころと違うのは、聖印章が黒く変わっている事だけ。
その懐かしい姿に、ミエハリスたち人間勢は深い感傷を覚えた。たった半年ちょっと前、ユリエルはこうして一緒に学園にいたのにと。
思わず涙ぐむ魔物学の教師に、ユリエルは頼んだ。
「先生って、魔物の観察でイラストとか書きます?」
「ああ、そういう仕事もしてきたよ」
「じゃあ今から、私のこの姿をスケッチしてください。
ミツメルの目玉で撮ってはおけますけど、やっぱり人間の感情を通した表現も大事だと思うんですよ。
だってこれが……私の、人間としての最後の姿ですから」
その言葉に、ミエハリスたちは絶句した。
ユリエルは今、何と言ったのか。人間として最後とは、どういうことか。
これには、かつて人間だったミーハも悲鳴を上げた。
「ええっどういう事!?人間じゃなくなるなんて……」
「いやいや、真っ先に人間やめてるあんたが何言ってんのよ。ダンジョンって、元々それができちゃう所だからね。
私は、あなたたちと同じことを生きたままするだけ」
そう言われると、ケチンボーノとミーハは思い出したようにお互いの体を見つめ合った。半人半虫の、奇妙な姿を。
ユリエルを何も知らずに殺そうとして、それでも二人の未来をつなぐために生を欲して手に入れた体を。
ミエハリスたち人間勢は、真っ青になってそちらを見ている。
ユリエルは、少しでも不安を和らげるように言った。
「大丈夫、多分そんなにえぐいことにはならないと思う。
私、レジスダンと同じ妖精種を選ぶつもりなの。だから、今の姿からそこまで大きく変わる事は……」
「そういう問題じゃありませんわぁー!!」
ユリエルの軽いなだめを、ミエハリスの叫びが遮った。
ミエハリスは、ボロボロ涙をこぼしながら、ユリエルの手を握った。
「何で、被害者のあなたが人を捨てなきゃいけないのよ!?
そんなの、絶対に間違ってますわ!
あなたは、何のために戦ってきたのよ!?真実を知らせて冤罪を晴らして、また人間の中で生きていくためでしょう!?
なのに、そんなことをしたら……」
ユリエルは、悲し気に首を横に振った。
「うん、初めはそれができると思ってた。
でも、もうさすがに無理だよ……前半はともかく、後半はとても。
私がこれまでの戦いで、どれだけ人を殺したと思う?たとえ黒幕で一番悪いのがインボウズだって分かっても、その人たちは戻ってこない。
それで、失わせた人たちの隣でまた仲良く生きていけると思う?」
その言葉に、ミエハリスは肩を震わせて唇を噛んだ。
ユリエルの言う通りだ。たとえインボウズの悪だくみがバレたとて、ユリエルへの人の感情は元に戻らない。
たとえ失われた家族が無実の乙女に刃を向けていたとしても、それで死んだことを素直に納得できる訳がない。
どうして捕らえて生かしてくれなかったのかと、そういう思いに駆られるだろう。
まさにミエハリスたちが、無事戻ることになれば。
この時点で、ユリエルが勝ったとて、元々仲の良かった人たちと慣れたところで暮らすのは不可能なのだ。
いや世界中どこに行っても、ユリエルを恨む人々はその姿を追い続ける。知らぬ地で幸せを掴んでも、いきなり壊されてしまうかもしれない。
今までユリエルがしてきたことは、そういうことだ。
たとえ正当防衛でも、相手は知らなかったといくらでもかぶりを振って、やり場のない感情に押し流される。
もはや、人間社会でそれから逃れられる場所はない。
「それは、そうかもしれんが……それじゃ筋が通らんだろ!
むしろ君はそんな思いをさせられて追い込まれた分、返してもらうべきなんだ!
そうだ、教会に保護してもらおう。インボウズたち腐った奴らを取り除いたら、そこがユリエルちゃんの防壁に……」
「防壁っていうか……牢獄の間違いじゃないですか?
それに、目に見える悪い奴だけ除いたって、世話になったりおこぼれをもらったりしてた残党がいたら?
安全な訳ないでしょ!」
どうにか引き留めようとする魔物学の教師の言葉も、ユリエルはぶった斬った。
今の教会は、上から下まで大部分が腐っている。どこもかしこも悪徳にかしずく奴らばかりだ。
そうでなければ、ユリエルがここまでの目に遭うものか。
その腐った根まで一発で全部なくすのは不可能だろうし、逆にそれをやって弱体化した教会にユリエルを守る余裕などあるものか。
教会の現状を見ていると、結局そうなのだ。
それに、そんな未来のことよりもっと重大なことがある。
「ミエハリス、先生、これは本当に今やらなきゃいけないんです。
ダンジョンは元々、強い魔物や魔族が管理すべきもの。大きくなったダンジョンの力は、レベルの低い人間の手に余るものなんです。
……ここまでダンジョンを大きくして、実は今、けっこう辛くなってきてます。
でも、もっと大きく強くしないと、私も真実もあなたたちも守れない!そのために、このままじゃいられないんです!!」
それを聞いて、ミエハリスたちは愕然とした。
確かに漠然と、人知を越えた力だなとは思っていた。
しかしそれを人間のユリエルが平気で使い続けられることに、何の疑問も持たなかった。
だが、そんなうまい話はない。それができるなら、人間はとっくにダンジョンを我が物として使っている。
強大な力には、代償が伴う。そういうことだ。
「で、でも……だったらユリエルちゃんがもっとレベルを上げて、強くなれば……。
ほら、人間にも英雄とか勇者とかいるじゃないか!」
魔物学の教師はそれでも、希望にすがろうとするが……。
「それに、どれだけ時間がかかると思います?
私は夏から自分も戦ってあんなに敵を殺してますけど、それでもまだレベル40いかないんですよ。
一気にレベルを上げられる強敵なんか、それこそ今の私じゃ歯が立ちません。
そういう敵が、すぐにでも突っ込んで来るんですよ!!」
それからユリエルは、怯えている神官や仲間たちの方を見回した。
「先生一人の命がかかってるなら、好きなようにしてください。
でも私は、真実を認めてくれた大切な人たちと、私を信じてついて来てくれる仲間を守らなきゃいけないんです。
先生に、それが守れるんですか!」
その言葉は、雷の様に人間たちを打った。
そうだ、ユリエルがダンジョンの力で敵を撃退し続けないと、皆ここで死ぬのだ。そして、人間たちに、自分を守り切る力などない。
死にたくなければ、せっかく真実を知って正しい道に踏み出したことを無駄にしたくなければ、守ってもらうしかないのだ。
魔物学の教師は、観念して頭を垂れた。
「分かった、描くよ。
でも、それならミエハリスちゃんも入ってくれ。普通の人間と一緒に普通に生きていたことを、表現したいんだ」
ミエハリスも、静かにうなずいた。
「分かりましたわ……学園にいた頃は、仲良くなんかありませんでしたけど。
こうなるくらいなら、もっと知ろうとしておけば良かったですわ」
そうぼやいて、ミエハリスはゆったりと座ったユリエルに寄り添った。
魔物学の教師が筆を走らせる間も、ユリエルたちはただ休んでいる訳ではない。
これから種族が変わったら、その分できることが増える。その後にやることを、今から優先順位をつけて考えておくのだ。
「ダンジョンの知識によるとね、ダンジョンマスターと同系統の魔物は維持DPが安くなるみたい。あと、進化にかかるDPも減るって。
だから私が妖精になったら、今いる小妖精さんたちを進化させて人手不足を解消できるかもしれない。
今と違って、具体的に何言ってるか分かるようになるし」
「ふーん、便利ですのね」
虫けらのダンジョンには今、シャーマンが連れてきたり同族につられて来た小妖精がたくさんいる。
しかし、その力を十分生かせているとはいいがたい。
なぜなら、妖精が何を言っているかはっきり分からないからだ。
シャーマンは、魔力や供物と引き換えに契約して動かしているだけ。ユリエルが南国の舞踏衣装をまとっても、大まかに感情が伝わる程度。
妖精は魔力に強く寄った存在で、人間や大部分の魔族と成り立ちが異なるため、交信が難しいのだ。
しかし、ユリエルが妖精になればその問題は解決する。
「……逆に、わたくしたちにユリエルの言葉が分からなくなったりしませんわよね?」
心配そうなミエハリスに、レジスダンが突っ込む。
「大丈夫だろ、魂が元人間なら。
俺は肉体が妖精ベースでこれだ。肉体まで元のを使える姉御なら、きちんと通じ合えると思うがね」
「……こいつは、通訳になりませんでしたの?」
「レジスダンにあかの他人への思いやりや気遣いを求めちゃダメだよ」
実はレジスダンならもう両者の言葉が分かるのだが、性格的な問題でレッドキャップ系以外と仲良くするのは無理だった。
そのため、これまで小妖精たちはおおまかな指示を出すか、シャーマンの契約で命令するしかなかったのだ。
「生まれ変わる先すら、ダンジョンのために決めますのね。
あなたのことだから、大好きな虫にでもなるのかと」
ミエハリスに言われて、ユリエルは苦笑した。
「それもいいかなーとは、思ったけどね。
種族が変わると、どうしてもそれに合わせて能力も変わるのよ。
虫だと防御力とか体力とかは上がるんだけど、これまで磨いてきた能力とガラッと変わるのもなーって」
虫は基本的に、固い外骨格をまとった頑丈で力強い種である。戦い方は、それを生かした肉弾戦を得意とする。
しかしユリエルはこれまで、聖女として魔法による癒しと遠距離攻撃を磨いてきた。
それに、虫という種が適さなかった。
逆に魔力の高い妖精ならば、今の技と戦い方をそのまま使える。鍛え直す時間が取れない今、そちらが最適解だ。
オリヒメは、少し寂しそうにしているが。
「仕方ないでありんす……ユリエルが選ぶなら。
たとえ種族が違っても、ユリエルは誰より大切でありんす」
その言葉に、ユリエルはあっけらかんと返した。
「何を今さら、最初からそうだったじゃん。
それに、ここの虫のボスは始めからオリヒメちゃんだからね。ここはあなたの城にしてあげる。その座を奪ったりしないよ。
これからも、大好きな虫たちのボスは任せたよ!」
「ひょえ!?や、やっぱり優しいでありんす~!!」
ユリエルの言葉に、オリヒメは感激して変な声が出てしまった。
ユリエルが妖精になると聞いて、自分たち虫を好きじゃなくなるのかと心配になってしまったが、ユリエルに限ってそんなことはない。
ユリエルは人間の中で暮らしていた頃から、虫が大好きだったのだ。
それに、これまで共に戦ってきたオリヒメにきちんと敬意を払ってる。オリヒメを、虫の女王として立ててくれる。
これに、オリヒメはユリエルへの敬意を新たにした。
しかし、オリヒメにはもう一つ心配があった。
「でも、妖精ということは……想いの虹色甲爵殿とも、違う種族ですえ。
確かに先ごろ甲爵殿は女を連れておりんしたが……諦めてしまうのかえ?」
「ううん、そんなことないよ」
ユリエルは、よくぞ聞いてくれましたとばかりに目を輝かせた。
「ふふーん、妖精ってね、幅広い種族と子供を作れるんだよ!だからむしろ、いろんな男と結ばれることができる訳!
もちろん、虹色甲爵様もね!
はぁ~甲爵様……他の女の子がいたからつい引いちゃったけど、子作りできる種族なれば私をもっと見てくれるかなー」
ユリエルは、そこに希望を見出していた。
人間ではなく子供を作れる魔族になれば、虹色甲爵に対して同族っぽいあの娘と同じ土俵に立てるだろうか。
引け目を感じずに、ぶつかっていけるだろうか。
燃え上がる恋の予感に、ユリエルの目は熱く潤んでいた。
「まあ……もう魔族の中に意中の方がいらっしゃるの?
以前はオークに振られたとか言ってましたのに……良かったですわね。
というか、その話もっと詳しく聞かせなさいよ!」
そのあまりの真剣さにミエハリスが食いつき、たちまちユリエルの恋バナが始まった。二人とオリヒメは、学園の他の女の子たちと同じように、夢を膨らませて話に花を咲かせた。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、魔物学の先生はついに鉛筆を置いた。
「描けたよ……人間の君だ」
キャンバスには、同じような聖女服のミエハリスと身を寄せ合い、弾けるような笑顔で談笑するユリエルが描かれていた。
和合とつながりを表わすのか、ユリエルが膝の上に置いた桃にはミエハリスの手が添えられている。
胸の聖印章の色だけが違う、仲良しな二人の聖女の姿がそこにあった。
「……この絵をユノたちに見せたら、どんな顔をするかしら?」
ミエハリスが皮肉っぽく言うと、ユリエルは悲しそうに呟いた。
「本当の友達だと思ってたユノたちの、助けが届かなかった結果がこれだよ。あいつらに、とやかく言う筋合いはない。
あいつらの助けの手が届いてたら、今私はこの一線を超えなくて良かったもの」
未練を振り払うようにこう言って、ユリエルはダンジョンコアの前に立つ。
今この瞬間にも、上層には欲と悪徳に目がくらんだ冒険者が侵入してきている。強くなるのを、ためらってなどいられない。
「マスター種族変更、妖精種!」
ユリエルはわずかに震える指で、ダンジョンコアに指令を伝えた。
「一本目の矢は、どこに落ちても後悔しない!!」
決意の言葉とともに、ユリエルの体にこれまで味わったことのない力が流れ込む。
これまでずっと安定していた体の成り立ちが根本から崩され、訳の分からない形に組み直されるような気持ち悪さ。
ダンジョンマスターになった時とは全く違う、異質な変容。
ユリエルは思わず、その場に膝をついてうずくまった。
しばらく、そのまま静かに時が流れた。
これまで聞こえなかったにぎやかな声の中で、ユリエルはゆっくりと顔を上げた。
ピクシーが、イビルフェイスが、たくさんの小妖精たちが自分に祝福の言葉をかけてくれている。
ユリエルは背筋を伸ばすと、新しい流れに魔力を乗せた。
すると、ユリエルの背中に聖女服をすり抜けて半透明の羽が出現した。ふわりと羽ばたくと、細かい粉のような光が散った。
「ふふ……あはは!」
ユリエルは、高揚に突き動かされるように自分のステータスを見た。
名前:ユリエル
種族:ワイルドニンフ 職業:ダンジョンマスター
レベル:38 体力:450 魔力:760
「やれる……もっとやれるよ、これなら……!」
ユリエルは、ダンジョンコアから伝わる情報をきちんと把握して整理しきれるようになっていた。
新しい扉を開いたように、世界が違って見える。
しかし同時に、体中に見えない穴が開いたような喪失感があった。それが、人間を失った悲しみなのだろう。
これからも命をつなぐために、ユリエルは生まれ持った人間を手放した。
「そうね、インボウズも……生きたまま『人間』を奪うのもありね」
そう呟いたユリエルは、人の考えが及ばぬ妖精らしい無邪気で残酷な笑みを浮かべていた。
タイトル回収まで、無事こぎつけました。
次回から、強化された妖精キャラがたくさん出てきます。
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