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ロートリンゲン・フェミリーズ

ウィーンにある皇族であるロートリンゲン家の居城シェーンブルン宮殿。

ここは元々数代前の女帝が離宮を改築したのだが職人が本気を出し過ぎた結果

優雅な宮殿と背後に広がる美しい庭園が爆誕。

当時の女帝がここの宮殿を本拠にしたのは

ニュートンがリンゴと死闘を繰り広げる位必然※1。



※1:イギリス在住の超英国人(スーパーライミ―)の科学者であるニュートンが

リンゴの木の下で昼寝していると当然ながらリンゴの木はリンゴが落とし攻撃して来た。

当然ながらニュートンはリンゴを弾き飛ばすも次々と落ちてくるリンゴに悪戦苦闘。

その時、 ニューロンはリンゴを砕いた栄養素を皮膚吸収で摂取する事で

超英国人(スーパーライミ―)2になったのだった。

当然ながらリンゴの木の下で寝ていたらリンゴと戦いになるのは眼に見えている必然である。

しかしニュートンはその必然から先に進んだのだった。



シェーンブルン宮殿の大ダイニングキッチンに集められたフェザー一行だった。

そこには皇族関係者が集まっていた。


「来たかポリニャック」


オーストリア帝国皇族長男フェルディナント=ロートリンゲン。

ベルモンド伯爵と同じ位の年齢の男で現ロートリンゲン家の中で唯一の男である。

弟達は半島戦争で皆討ち死にしてしまった、 彼も右腕を無くしてしまっている。

現状、 次代皇帝に最も近い男だが妹のミケレの方が適任と考え身を引く考えである。


「随分と遅かったわね、 その子が貴女の娘かしら?」


オーストリア帝国皇族長女ミケレ=ロートリンゲン。

ポリニャックよりも二回り年上だがそれでも若々しい印象を受ける。

カロリングとは仲が良かったが彼女が女王を降りた時から疎遠になっている。

やり手だが保守的な傾向があり、 次代皇帝には兄のフェルディナントを推している。


「男連れとはな!! ませてるじゃないか!!」


オーストリア帝国皇族次女兼キプロス王国王妃ジョセフィーン・ベア。

男勝りな性格で女だてらに剣を振いちゃんと結婚できるのかと

周囲をやきもきさせていたが姉妹達の中では最も若く結婚した。

口調が荒いのが玉に瑕だが肝っ玉母ちゃんとして人気がある様だ。


「ジョセフィーン姉様ですら早く着いたのに遅すぎでは?

まぁ来ていない人も多いけども」


オーストリア帝国皇族三女兼アメリカ上院議員の妻マデリーン・ストウ。

何でもスパスパ言ってしまうジョセフィーンとは別の意味で困った女。

当時外交官だった夫と結婚して夫を精力的にサポートして上院議員にまでした実績がある。


「それよりもぉ、 家族所か貴族じゃ無い奴が紛れ込んでるんですけどぉ

最悪ー」


オーストリア帝国皇族十二女エイミー=ロートリンゲン。

彼女はサンと同じ位の年齢で良く似ているが皇族としての風格は見られない

まだまだ淑女には程遠い娘が机に突っ伏しながらぶっきらぼうに言う。


「エイミー、 あまりそうやって喧嘩を売るんじゃない

国家の緊急事態だぞ」

「はいはい」

「・・・・・まぁよく来てくれたポリニャック」

「お久しぶりです、 妹たちは?」

「君より下の妹たちはエイミー以外は嫁ぎ先が遠いからかなりかかるだろうと思ったが

この状況ならば来ない方正解だろうな」

「でしょうね・・・」

「詳しい話は聞いたか?」

「大まかには」

「そうか、 じゃあ改めて確認するという意味でクロヴィスとやらが如何言う宣言をしたのか

確認をするとしよう、 ベヌエ」

「へい」


フェルディナントの側近ベヌエが通信モノリスを操作する。

通信モノリスには通話履歴が残っており

この履歴を確認する事で以前に起こった出来事を皆で見る事が出来る。


「今回クロヴィスは通信モノリスに演説を一方的に送信して来た

その一部始終を改めて確認する

凄まじくイライラする内容だが心して聞いてくれ」

「イライラ?」


通信モノリスから立体映像が流れる。

何やら炎やら花吹雪やらが舞い、 そして奥からクロヴィス達が現れた。


「何だこのスカした演出はぁ!!」

「キレるなジョー※2」



※2:ジョセフィーンの愛称。



皆さんも想像して欲しい、 国会でこんな訳の分からないパフォーマンスをするだろうか?

しないだろう? つまりそう言う事だ。

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