表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
75/479

ハウバリン公爵門閥貴族まとめ

スタメン発表後、 フェザーは自室のベッドで横になっていた。


「・・・・・」


フェザーを腕で目隠しをしながら考えていた。


「お嬢様の話によると護衛にしても多過ぎる

・・・何を考えているんだ?」


元S級決闘者と元ドラゴヴァニア五連星だけでも過剰戦力なのに

一体何を考えているのだろうか、 まさか戦争が起こる?

それならば自分に話が来ても可笑しくない筈・・・


「分からん!! 後で旦那様に聞くか・・・問題は・・・」


フェザーはちらりと横を見る。

書類の束である。

ハウバリン公爵門閥貴族のデータが一通り載っている。

スタメンは門閥貴族達のデータを知らなければならないので

フェザーはこの分厚い書類の束を読まなければならない。


「・・・やるしかないかぁ・・・」


溜息を吐いて書類の束を読み始めるフェザー。



ハートレス男爵

切羽詰まった様な表情の藍色の髪の青年。

ハウバリン公爵門閥貴族の中では最年少だが彼から若さは感じない。

ハートレス家はベネルクス建国時から存在する【旗国50家】の一つで

功績が称えられ先代の頃には準公爵の地位を得ており

騎士団と配下貴族子女が中心となった

女中団(メイド部隊)と言うシンクタンクと共に領地を治めていた。

特に先代は優秀でベネルクス王国五公爵を六公爵にするべきと言う声が挙がり

ハートレス自身もまだ王位を継承していなかったベネルクス95世の婚約者になっていた。

しかし先代がテロにより亡くなり少年の頃に家督を継ぐ。

家督を継いだハートレスは年若い為、 王国政府からの摂政を付ける予定だったが

摂政を着任を拒否、 これにより準公爵から準侯爵に格下げとなった。

更にベネルクス95世との婚約を解消し、 女中団の女中長であるロザリオと結婚する。

歳の差が離れすぎた結婚に領内に混乱が起こる。

ロザリオはブリュッセルハウスに在住する事になったが

結婚後に様々な改革を行っていた事から実権を握っていたのはロザリオだと容易に想像が付く。

先代がテロを阻止できなかったからと騎士団を縮小し女中団の実権を拡大

女中団に代官までさせると言う事態に陥る。

改革の失敗から悪名高いハートレス判例を引き起こす原因となった重税を課す事を発端に

失態を行い続けた、 これはシンクタンクである筈の女中団の平民の割合が多い事から

政治的視点に欠けていたからと想像が付く。

失態を続けていく内に準侯爵から伯爵まで落ちぶれていた。

それと同時に領地も縮小、 女中団の無理な悪法の発布等、 問題が山積みだったが

それでも旗国50家の一つだからと何だかんだと優遇されていた。

しかしロザリオが海外のテロ組織の一員だと発覚し、 知りながらも結婚した事により

優遇が全て取り除かれ男爵まで降格し監視迄付けられる事になった。

再び成り上がる為に様々な取り組みをしているが全く上手くいかず

門閥貴族から転げ落ちるのも時間の問題とされている。



スクイド男爵

白い触手の様な髪型の少年。

一見すると子供に見えるが実年齢はハウバリン公爵門閥貴族の中では最年長。

古い魔法の様な何かで金を支払う事で若さを手に入れているらしい。

金で爵位を買った成り上がり者で貴族としての特権で公営カジノを作り

領内全て賭博場や盛り場にした、 通称【カジノ・アタリメ】。

博打の腕もさることながら人間の射幸心や欲望を付くのが上手い為

ハウバリン公爵門閥貴族の中でも一番の稼ぎ頭である。

本来ならば伯爵位になっても可笑しくないが自分の政治能力が街一つ分位だと認識し

これ以上の爵位は余分と固辞し続けている。



ルン子爵

中華系の美女。

ルン家は中国とのハーフの家柄でベネルクス国内の華僑に多大な影響力を持っている。

更に中国とのパイプを持っている為、 中国との交渉役も務める。

黒色火薬による武器、 兵器製造にも着手しており

戦争に転用できる物への投資を惜しまない。



セイバーダー子爵

大柄な粗暴な雰囲気の男。

祖先の中にバイキングの血が混ざっておりそれっぽい風貌をしている。

元々はセイバーダート男爵家に仕える騎士の一人だったが不正を告発し

跡継ぎが居ないセイバーダート家をそのまま受け継いだ。

中継ぎとしての当主だったが領地の運営手腕は荒っぽいながらもキチンと行い

子爵まで格上げされ門閥貴族に加入する偉業を達成した。



ヒューガルデン伯爵

顔下半分を鏡の様な鎧で隠している金髪の男。

ハウバリン公爵門閥貴族内の内部調査官で

ハウバリン公爵門閥貴族に怪しい動向が無いか見張っている。

職務に忠実な男で融通が利かない、 ハートレス男爵の没落理由の大半は彼が見つけた。

また決闘代理人の資格も所有しており等級はBランク。



エトナ伯爵

常にヘルメットを被った若い女性。

セルデン侯爵の最初の妻の妹、 低所恐怖症を患っており常に頭をガードしている。

彼女自身には特に能力は無く、 良く言えば落ち着いた悪く言えば覇気のない女性。

しかしエトナ伯爵領は石炭や鉄などの鉱業が発展しており

無難に過ごせば問題は無いだろう。



デトネーター伯爵

変形した赤い巻き髪が特徴な妙齢の女性。

セルデン侯爵の二番目の妻、 ジョンやジャンの母親。

正に女傑と言う言葉が相応しい逸材で

普段は見せないが気性が激しく人の心を大事に思っている。

離婚後デトネーター家を継いだ兄を決闘で下し当主となる。



バーリィ侯爵

とてもふくよかで落ち着いた男性。

ハウバリン公爵門閥の中でも特に農業と畜産に力を入れている家系。

その為、 バーリィ侯爵領だけでもハウバリン公爵門閥内での食料を賄える程である。

また税が低く、 領民達からも慕われ、 報いようと仕事熱心である。

しかしながら最近はエコテロリストが領内に入り込み破壊活動を行い

報復として処刑する等、 容赦なく対応している。

領民から慕われ、 敵には容赦がない理想的な貴族の体現者と呼ばれている。




「・・・・・」


簡易的な資料でこれとは目がくらみそうだ、 とフェザーは思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ