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イン・ザ・ルーム

再誕歴7701年ジュニアリー2日。


ベネルクス王国グリーンピース侯爵領の

決闘代行業【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】の支社にやってくる

【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】社内決闘者序列1位AAA級決闘者ポイニクスと

【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】ゼネラルマネージャーのへのへの。


「あ、 どうもあけましておめでとうございます

新年からお疲れ様ですー」


受付嬢が挨拶する。


「ん、 先方は何時もの部屋に?」

「はいー」

「そう」


ポイニクス達は階段を上り支社長室に。

支社長室を通り過ぎて秘密の部屋に入る。

部屋には窓が無く真っ暗で蝋燭の明かりしかない。


「何時も御世話になっています」


優雅にカーテシー※1 をするグリーンピース準侯爵。



※1:ヨーロッパおよびアメリカでの女性の西洋文化的挨拶法。

社会的ランクが下の者からランクが上である相手に対して行うものだったが

謙遜の文化が有る現代では女性ならば相手が誰でもカーテシーを行う。



「いえいえ、 ルクセンブルク公爵門閥の中でも

名高い貴女からお呼び立て頂き光栄の至りです」


へのへのもカーテシーを行う。


「御謙遜を、 ルクセンブルク公爵の懐刀の貴女方の方が名高いかと」

「・・・・・」

「(小声で)ポイニクス、 挨拶」

「どもーっす・・・」

「・・・・・閣下、 それで本日の御相手と言うのはそのお二人ですか?」

「えぇ」


椅子に縛り付けられた二人の老夫婦。

彼等は猿轡を銜えさせられ憔悴し切っている。


「まだご年配の方ですか」

「そうなんですよね、 奴隷禁止三原則を軽視しているのかどうかは知りませんが

奴隷の売買を行うのは決まってこういう連中なんですよね

しかもただの奴隷売買なら兎も角、 敵は外国の犯罪組織なんですよ」


【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】は決闘代行の仕事だけでは無く

ルクセンブルク門閥下の荒事を引き受ける立ち位置にも有るのだ。

普段は各々で対処するが今回は相手が大物だった為、 ポイニクスとへのへのが呼ばれた。


「何と醜悪な・・・だがこんな老夫婦が奴隷売買? 厳しいのでは?」

「コイツ等は息子の嫁に薬を持って昏倒させた所を売り渡した外道なんですよ」

「何と、 息子さんは?」

「出張中でしたが昨日呼び出して事情聴取を行いましたが無関係です」

「・・・・・どういう神経で息子の嫁を奴隷にしようと思うんだ? 金に困っていたの?」


ポイニクスが心底見下した目で老夫婦を見下しながら言った。


「いや、 このお爺さんは元騎士団で年金で充分な収入が有りました」

「じゃあ何で?」

「嫁さんがアジア圏の人種なのが気に食わないそうです」

「また人種か、 ヴァカらしい、 で? 如何するの? 私達で情報聞き出すの?」

拷問(事情聴取)は既に終えました

今回は敵地に乗り込んで貰うのでお喋りして下さい」

「ふーん・・・」


ポイニクスが老夫婦の指先を見る。

釘が爪と肉の間に突き刺さっている※2。



※2:アルバート・フィッシュと言うマゾとサド

何方も行けるという殺人鬼が途中で断念する程の痛みを伴う拷問。



「・・・・・」


爺さんの方が首を挙げてポイニクスを睨む。


「何か喋りたそうだね、 猿轡を外しても?」

「別に良いですよ」


ポイニクスが猿轡を外す。


「拷問は・・・ジュネーヴ条約違反※3だろうが!!

貴族がそんな事して良いのか!?」



※3:戦時国際法としての傷病者及び捕虜の待遇改善のための国際条約。

捕虜の拷問等を禁じる。



「奴隷の売買した奴が権利をほざくか」

「良いだろうが!! あんな猿擬きが居なくなって大騒ぎし過ぎだ!!

そもそもあんなのが嫁になったら我が家の血統が汚れるだろう!!」

「それは問題無い」


グリーンピースが指を指す。


「貴方の家はそんなに価値が無いし、 そもそも」

「馬鹿な!! 我が家は十二代続く騎士の名門だぞ!?」

「調べたけど貴方の家が騎士を始めたのは四代前ね」

「そんな馬鹿な!? 家系図を見ろ!!」

「偽装屋が作った奴ね、 そもそも貴方が奴隷禁止三原則を破ったから

貴方の家の記録は四代前から遡って消しておくわ」

「馬鹿な!? 何故!?」

「奴隷禁止三原則を破ったから」

「だからアジアの猿だろうが!!」

「ポイニクス、 お婆さんだけ居れば良いからお爺さんの方は始末しちゃいましょう」


へのへのがポイニクスに指示を出すとグリーンピースはお香を焚き始め

ポイニクスは隅に有った棺を取り出し、 生ゴムを準備。

そして棺の中に爺さんを置いた。


「おい、 おいおいおいおい!! ふざけんな!! ふざけんなよ!!」


じたばた暴れる爺さんだったが両手両足を縛られている為、 叫ぶ事しか出来ない。

生ゴムを持つポイニクスの身体が熱を持ち、 生ゴムが溶け始め

ゆっくりと爺さんの体に流れる。

爺さんは熱さで言語化出来ない絶叫を上げ失禁。

婆さんも失禁、 お香を焚かなければ失禁で酷い匂いが充満していただろう。

そして絶叫を上げ続けた爺さんだったが溶けた生ゴムで棺が一杯になり絶命したのだった。


「さて、 と」


爺さんが座っていた椅子を持って来て座るへのへの。


「お婆さん、 貴女にチャンスをやろう」

「!!」

「貴女の情報を聞いておきたいから正直に答えて下さい

ちゃんと協力すればモルヒネを打って苦痛無く死なせてあげましょう」

「!?」


暴れる婆さん。


「・・・・・生ゴムの方が良いのですかね?」

「・・・・・」


婆さんは涙を流した。


「協力して頂けますか?」

「・・・・・」


婆さんは力なく頷いた。

ポイニクスが猿轡を解いた。


「まず名前は?」

「・・・マタ」


5時間後、 自らの個人情報(パーソナル)を全て喋らされたマタは

致死量のモルヒネを投薬された後に自らの夫同様に溶けた生ゴムの中に入れられた。


「さてと、 それでは始めましょうか」

「うん、 オッケー」


へのへのは

【ルクセンブルク・インフェルノ・フェニックス】ゼネラルマネージャーとしての地位だけの女ではない。

彼女は天才的なメイク技術を持っており、 メイク技術を使う事で変装を行う事が可能である。

あっという間にポイニクスをマタとそっくりにさせるへのへの。


「相変わらず凄い腕ですね」

「それ程でもないです、 今回はN5まで言って来て犯罪組織から

奴隷に売られた娘を取り返し、 可能ならば犯罪組織を壊滅させる、 それで構いませんね」

「えぇ、 それでお願いしますよ、 ポイニクスさん」

「了解っす」

「ポイニクス、 マタは喋り方にイントネーションが有ったでしょそれを真似て喋って」

「ん、 ん、 じゃあ行きましょう↑!!」

「そうそうそんな感じね」

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