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このチャプターの登場人物まとめ

ポール

赤茶髪の短髪。

若い頃のベルモンド伯爵。

ベルモンド準伯爵の三男。

若くして茶道の流派2つを極めた茶道ダブル・マスター。

特級茶葉を扱えう為に鍛え、 並の貴族とは訳の違う身体能力を持つが戦闘経験が殆ど無い。

しかしながら体の動かし方を知っており、 タダの甘ちゃんでは無い。

二度の戦争の後に兄達が死亡し、 家を継ぐ事になった。


ジュン

金髪の大人しめの髪型。

若い頃のセルデン侯爵。

セルデン伯爵の十七男。

ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派に所属している。

当時から喧嘩っ早い性格だったが兄達の方がヤバい連中が多いので

相対的に大人しめになっている。

二度の戦争の後に兄達が死亡もしくは再起不能になり、 家を継ぐ事になった。



キョウ

ジュンと似ているがオールバックと言うより逆立った髪型をしている。

セルデン伯爵の十三男。

語尾を上げる癖がありハイテンションだが本気になるとトーンとテンションが下がる。

ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派に所属している。

ベルモンドの倅であるポールに牽制しようとちょっかいをかける。

示現流の達人であり、 本来ならばポールでは勝ち目が無かったが

油断から攻撃を受けて尻もちをしてしまい、 恥と感じ自害する。



リョウ

ジュンと似ているが眼鏡をかけている。

セルデン伯爵の十四男。

キョウとは歳が近く、 仲が良い、 また下に対する面倒見も良く

孤立しているジュンの面倒も見ていた。

ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派に所属している。

示現流の達人であるキョウを見て同じ流派ではキョウの役には立てないと

小太刀によるベネルクス二刀流を主に使う。

キョウが切腹し介錯を行った後、 暫く休学するも

ブリュッセルに出稽古に来た、 ベネルクス二刀流師範テラーに

『負けた後は負けた後に考えれば良い』と諭されポールに決闘を挑む。

が、 リャクに『切腹したキョウの名誉の為に蒸し返すな』と真っ二つにされ死亡。


ジュウ

覆面を被った男。

セルデン伯爵の十男。

過去に盗賊に捉えられ拷問の末に顔面を剥がされており

その為か、 少し言動がおかしい、 また指にも拷問の麻痺が残っている為。

主に蹴り技を主体として戦う。

リャクに重用されリャクを特に慕っている反面、 その他の下の兄弟や

下の身分の者にはやや冷淡、 しかし見込みが有れば話を聞いたりする。

半島戦争により戦死。


キュウ

少し気の抜けた金髪の男。

セルデン伯爵の九男。

ジュウの拷問の様を見て怖気付いて文官になった男。

ナンナの素性を調べに国外に出た後にナンナの手の物に殺害される。


リャク

無精髭を生やした整っていない金髪の男。

セルデン伯爵の七男。

ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派を率いている。

留年し過ぎて間違っても学生には見えないが

ベネルクス王立学園に長く在籍して自分の領地の人間に便宜を図っている。

粗暴で粗野だが、 策略を練るタイプ、 武官よりも文官の方が向いている。

その為、 手下には武力を求めておりジュウやキョウの様に性格に難があっても

武力が有れば受け入れる。

本人も示現流の達人であり、 人を真っ二つに出来る程度なら容易い。

また、 勘が鋭く、 『歴戦の武人の家系である自分の勘が外れる事は無いだろう』と

勘に全幅の信頼を寄せている為、 行動に迷いがない。

ヨーロッパ戦役により戦死する。


レーラレラ

金髪の美丈夫。

ヒューガルデン伯爵家の六男。

ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の穏健派を率いている。

学生ながらも学内政治や家との政治にも従事している。

近年のレオポルドの態度によりハウバリン公爵の過激派の抑えが効かなくなって来ている為。

様々な家に通達してベネルクス王立学園に転入して来て貰っている。

戦闘力は左程無いが、 隠密等を遣った情報収集や破壊工作を旨とする。

ヨーロッパ戦役により戦死。

ヒューガルデン伯爵家は親戚筋から後継を探す事になった。


ヘルミネイト

赤い巻き毛の美女

デトネーター伯爵家長女だが上に兄が居る、 兄弟仲は最悪。

兄と同じベネルクス王立学園に行きたくないという理由でヘント大学を受験したが

何の因果かレーラレラに呼び出される。

名目上学校間(インターカレッジ)サークルとしてやってきたため交友は広い。

ジュンと後に結婚するが離婚する。


キュレイ

逆立った髪の男。

セイバーダート男爵家長男。

髪型とは逆に意外と常識人であり平民にも優しい男。

優しすぎるあまりに行動が遅かったりする事が多い。

後にセイバーダート男爵を継ぐがカスムンドの孫であるグズムンドによって

家を乗っ取られる事になる。


カスムンド

粗野な印象の男。

セイバーダート男爵家執事。

バイキングの血筋を引いており、 キュレイの護衛も務めている。

外様ながらも騎士の地位を与えてくれたセイバーダート男爵家に感謝している。

結婚し、 妻の妊娠が分かったが

子の出産を待つ事なく向かった半島戦争により戦死。


クラセイド

小太りの男。

バーリィ侯爵の四男。

侯爵家の子息でレーラレラよりも地位は上なのだが

本人にやる気と能力が無い為、 まとめ役をレーラレラに譲った。

保守的な男で保身に走るタイプだがヘルスタッドとは交流が有り仲が良いと思っている。

半島戦争、 ヨーロッパ戦役に出陣するが

戦闘とは全く関係無い所で病気に罹って家に戻される。

その後、 家と関係の有る職場で縁故採用される。


ヘルスタッド

黒髪の美男子。

【旗国50家】の一つクレイズ伯爵家の二男。

ダウナー系男子であり、 常にかったるそうにしている。

やる気と能力が無いのに何故か自分は出来る男と思っており

いざという時に動けると確信している。

クラセイドを鬱陶しく思っているが周囲からは嫌われており距離を取られている

そしてその事に気が付いていない。

学校間(インターカレッジ)サークルとしてやってきたが大して動かず

周囲から忘れ去られていた。

半島戦争時に怖気づき逃走、 その後行方不明。

クレイズ伯爵家は領主と子息が半島戦争時に全員戦死した為取り潰しの憂き目に遭う。


(マオ)

中華系の美女。

ルン準男爵家の五女。

近年まで外国留学をしていたがポール同様に呼び出された。

言葉がやや可笑しいが、 青龍刀を模した薙刀を使った武術は一級品

なのだがその腕前を披露する事無く、 中国へ嫁に行った。


スクイド

ヘント大学経済学部教授。

白い触手の様な髪型の少年の様に見える。

ヘント大学学校間(インターカレッジ)サークルの引率としてやってきた。

前々から自身の経済理論【賭博都市理論】に基づいた都市運営を構想しており

ハウバリン公爵に興味を持たれ、 ハウバリン公爵穏健派として協力する。

彼の構想は賭博区画として本人の希望よりも小さな物になったが

スクイドの想定以上の成果が上がり、 賭博都市構想が現実化する。

半島戦争、 ヨーロッパ戦役で彼の都市構想は一旦頓挫するが

その際に戦争時にあぶれた労働者達を集めて新しい都市を作り出す事に成功し

爵位を得る事が出来た。

王家と貴族のイメージを保つために『スクイドは金で爵位を買った成り上がり者で

貴族としての特権で公営カジノを作り領内全て賭博場や盛り場にした』と言う

事実とは順序が逆の噂が流布されたがスクイド自身は大して気にもとめていない。


アンポール

丸刈りの男。

セルデン伯爵麾下の騎士の息子。

がっしりとした体躯でリャクの付き人の様に付き従っている。

彼も留年しているが不本意の結果であり、 単純に学力が低いからである。

しかし身体能力は本職の騎士と相違が無い。

リャクとは長い付き合いがあり強い忠誠心を持っている。

ヨーロッパ戦役で死亡したリャクの遺体をボロボロになりながら取り戻し

自陣に戻ると共に死亡した。

後に彼の名前は男の中の男としてセルデン侯爵領に轟き

アンポールと言う名付けられる男が増えた。


メリー

筋骨隆々の大男。

今回ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派の補充要員として送られた

セルデン伯爵家出身平民。

平民だが両親ともに兵士でありセルデン伯爵家への忠誠心は強い。

しかしベネルクス王立学園に入学し、 様々な人々との交流を得て価値観が変化する。

優秀な騎士となり半島戦争、 ヨーロッパ戦役を戦い抜き男爵への昇格目前にして

セルデン侯爵の妻となったシャンと浮気。

自害する事でシャンの延命を求めた。


イネ

汗っかきの小男。

今回ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派の補充要員として送られた

セルデン伯爵家出身平民。

メリーとシャンに比べて力では無く頭脳労働担当であり

損得勘定を第一に考える、 だがプライドを傷つけられての仕返しは

最優先事項を考える位には好戦的である。

後にセルデン伯爵家の会計士になるが、 後に野に下る。

後にデンエンと言う子を授かるが親子仲は最悪。


シャン

ポニーテールの美女よりの普通な見た目の少女。

今回ベネルクス王立学園のハウバリン公爵の過激派の補充要員として送られた

セルデン伯爵家出身平民。

野心が強く、 戦士として戦場を駆けて戦果を挙げて貴族になる事を望んでいる。

だが女として身分の高い男の嫁になると言うルートも捨てていない。

結果として戦士として力量を上げて女性騎士となりジュン直属の部下となり

半島戦争を戦い抜きジュンと結ばれた。

だが結婚当時は国内が不安定で家を空ける事が多く

メリーと浮気をしてしまい、 後の惨劇に続く。


アリストッド

アイシャドーが特徴的な美しい女性。

ハウバリン公爵家の五女。

極めて経済観念が高い女性であり若くして商売人としても多大な成功を収めている女性である。

レオポルドの不貞に(かこつ)けて多大な慰謝料等を王家からせしめている。

半島戦争時に鎮静剤に着目し当時小さな薬問屋【ウマイ】が売り込みに来たメタンフェタミンを

大いに気に入り投資を行い大量生産をさせて巨万の富を得る。

ヨーロッパ戦役でもメタンフェタミンは大いに売れてアリストッドは独立し

エルンスケ伯爵となるが、 この当時から父と折り合いが悪くなり

ユーベル公爵の後釜の新興侯爵であるネーデル公爵と接触しネーデル公爵の門閥貴族となり

自身が出資している【ウマイ】改め製薬会社【ネルネル】の企業城下町N5の高級住宅街に移住するも

後の『高級住宅街崩壊虐殺事件』にて死亡する。


ハイメ

おとなしめの金髪の男。

ハートレス侯爵の長子で親戚筋の父兄として卒業パーティに参加していた。

ポールやジュンの一個上の世代の人間。

誰からも慕われる人間だが裏工作等の政治工作のスペシャリスト。

その政治手腕で父の跡を継いだ後にハートレス侯爵家を準公爵にのし上げ

息子をベネルクス95世の婚約者にして政治的地盤を固めるがテロにより無くなる。

息子には良い人の顔しか見せておらず息子は潔癖な性格になり

後にハートレス家は消滅すると言う悲惨な事になる。


レオポルド

ベネルクス王国第三王子

金の短髪の男で端正な見た目をしている。

見た目以外は何の能力も持たない男で狭量で自分への意見は許さない性格。

ポニカに惚れている。

婚約破棄からの大騒動を引き起こしたが騙され利用され死亡。

大それたことをしたが後に二度の戦乱が起きた事により忘れ去られ

忌み名にすらなっていない。


クレメンタイン

長い黒髪の男。

ネーデル準侯爵の三男。

レオポルドの元側近、レオポルドには過剰に減り下っているが本心では見下している。

王子の側近になれば甘い汁が吸えるかなと思っていたが

思った以上にレオポルドが無能で男爵令嬢との恋愛に発展した事から

これ以上は危険と判断して父から呼び出されたと嘘をついて学園から逃げ出す。

ポニカの事は上手くやっているな、 と思っており関心は無い。

半島戦争において上手く立ち回り良い顔をして前線からは逃れたが

フェンリルの裏切りにより横領の罪を擦り付けられ斬首。


フェンリル

銀髪の小男。

端正な見た目だが人相が小物の為、 台無しになっている。

しかしとても賢く人を出し抜く事ばかり考えている。

暫くは大人しくクレメンタインの付き人をしていたが後に裏切り

得た資金により月の住人と接触しマーナガルム男爵を築く礎を作った。


ミュー

緑髪の気易そうな男

商人から貴族に成りあがったズベイ男爵家の子息。

レオポルドの側近、 ズベイ男爵家は商才は有るが政治には疎い様で

レオポルドに与する事の意味を良く分かっていない様だ。

だが後に父の商会の経営が傾き投資詐欺に手を染める事になった。

ポニカに惚れている。

ポールの決闘から逃げようとしてポールに殺害される。


ダーロング

黒の角刈りの筋肉質の男。

王国騎士団団長ベローダ伯爵の子息

レオポルドの側近、 自身は側近の中ではリーダー格と思っているが

周囲は『何でコイツが仕切るんだ?』と思っている

しかしリーダーの自負から進んで貧乏くじを引く事も多い。

ポニカに惚れている。

ジュンとの決闘に敗北し死亡する。


ラーカー

なよなよした印象の男。

ルクセンブルク公爵の7男で自称ベネルクス王立学園のファッションリーダー。

コロコロと髪型や衣装を変える。

奇抜なファッションセンスを実行する勇気はあるが

その他は極めて優柔不断であり一人では決められない。

ポニカに惚れている。

ロームルスとレムスの暗殺を知り自責の末に自害した。


エルカーラ

顔が皺だらけになった男。

ユーベル公爵門閥だったベルクスタイン伯爵家の一人息子。

家族旅行中に魔物に襲われ恐怖の末に頭を抑えた結果、 顔の皮膚が滅茶苦茶になり

顔が皺だらけになった、 その為、 周囲から距離を置かれ

父を残して家族は死に絶え、 父も重傷を負い門閥貴族からも外された。

自暴自棄になっていた所をレオポルドに拾われた。

他の側近と違って、 明確にハウバリン公爵に失礼と分かっており

悪い事をしていると思っているがレオポルドへの忠義から従っている。

常識を持っているがポニカには惚れている、 が身を引いている。

戦闘スタイルは持っている特製の炭酸ガスが出る剣と見せかけた環境利用闘法。

周囲の物で目晦まし、 投擲、 隠し持った斧で殴りつけるなど多彩。

ルール無用ならばA級決闘者を容易に倒す事が出来る。

ジュンと激闘の末に死亡し、 その後燃やされた。


ガロガン・ベルタッチ・ハーバレン・ブロドマ・キャホロン・ラケシ・ピーマン

スカートを履いた美しい長い白銀髪(プラチナブロンド)の美丈夫。

ガレーガン伯爵家の一番最初に生まれた次男。

代々魔術師の家系でエクスプレメント家と並ぶ

ベネルクス王国の魔術師の大家でもあったピーマンの父親が

ガレーガン伯爵家に婿養子として入り貴族になった。

長い名前はスカートを履いている事や

最初に生まれたのに次男等は(まじな)いの類である。

ポニカに惚れている。

深刻な中二病であり、 まどろっこしい喋り方やネーミングセンスだが

指摘されると口調全部投げてブチギレる。

戦闘スタイルは魔力を込めたナイフを自在に操る。

直接手に持って強力な一撃を放ったり、 周囲にナイフを漂わせて操る事も可能。

しかし操るスピードは左程でも無い為、 ジュンにナイフを掴まれ

蹴り殺される。


モモレード

大柄で無口な男。

ポニカの幼馴染であり平民、 ポニカの身の回りの世話役としてベネルクス王立学園に入学した。

口から先に手が出るタイプ、 他の側近の多くがポニカに惚れているが

彼は推しのポニカが誰かと付き合って、 尊さを感じたい派。

ポニカを守る為にかなり気合の入った修練を続けていた為

肉体だけは頑強だったが我流の体術と戦闘経験の無さからポールに倒される。


ナンナ

異国から来た良く焼けた肌のくねくねとした留学生。

おねえっぽいが本性は剃刀のように鋭い男。

異国の貴族を名乗っているが実は背乗りした別人であり正体はモーント・ズンディカーズ

に成り済ましている月の住人、 レオポルドの婚約破棄に乗じて

ベネルクス王国に混乱を齎し政権奪取を目論むも思った以上に

ハウバリン公爵門閥の抵抗が激しく、 時間を稼がれてポールとジュンに殴り込まれて倒される。

戦闘スタイルは扇子にウィルパワーを流して風を起こして地面を波立たせ、 波をぶつける。

また応用として建物を波立たせて穴を開けたり、 崩壊させたりも出来る。

月の住人として人間を超越した身体能力を持っていたが

ポールとジュンを舐めてかかり本気を出す前に死亡。


ポニカ

ピンク髪が美しい美少女。

ポイント男爵家令嬢で元々は平民で養子であった。

ポイント男爵の友人の娘だったが友人が亡くなり育てる事になった。

貴族社会の常識を知らずにレオポルドを始め色々な貴族男子に声をかけていき

何時しか逆ハーレムの様な状況になったが

あれよあれよと事態が急落し、 処分される。


ニガヨモギ

ざっくばらんな緑の髪をしている男。

二人の王宮騎士団副団長の一人。

戦闘能力は高いが事務仕事が苦手の平民たたき上げの男。

独身主義だったが半島戦争で相棒のヨビミズが戦死し自らも深手を負う

その際に可愛がっていた部下が必死に足止めをし

部下の未亡人を世話する内に結婚した。

その未亡人の息子が後のワームウッドである。

ヨビミズが構想していた特命騎士団構想を提言し特命省として樹立させた。


ヨビミズ

整った青髪の男。

二人の王宮騎士団副団長の一人。

戦闘能力は低いが事務能力が高い貴族の男。

結婚しており、 騎士団よりも安全な大臣職を目指している野心家。

半島戦争で人員不足の為に宮廷騎士団長と共に最前線に立ち戦死。


ベネルクス93世

髭を蓄えた老人。

現ベネルクス王国国王だが将来に関して

土地の不足を憂いてネガティブになっている。

彼もベネルクス国王なので寝る度に地獄を見る羽目になるのだが

将来への不安の方が勝ると言う割ととんでもない男。

冗談で戦争でも起これば良いのにと言って

後に本当に戦争が起こってしまい、 ショックを受け寝込む事になる。

地獄の事を知っていた長男のフラマンでは無く

次男のケーカドがベネルクス94世を継ぐ事になる。


フラマン

明るいライトブルーの整った髪型のやる気のない青年。

ベネルクス王国第一王子だが地獄の事を知っている為に

跡を継ぐのを拒んだ、 その際にカリスマ溢れた人格からやる気のない男になり

人望が無くなった、 地獄には王族も行くのかどうか不安になっており

極めて不安定な人格である。

しかし家族を傷つけられれば激昂し、 冷徹な裁きも加えられるため

ベネルクス93世からの信頼はとても厚く地下最下層の事も知っている。


ロームルスとレムス

金の短髪の男で端正な見た目をしている双子。

二人合わせてベネルクス王国第七王子。

彼等を区別する必要はない。

一卵性双生児で有り、 常に仲良く一緒に行動している。

仲が良く考え方も同じだが微妙にタイミングが合わないので

エコーの様な喋り方になる。

喋り方と双子である事以外は特に特徴が無い様に思えるが

意外と毒舌であり、 陰で兄のレオポルドを呼び捨て

父のベネルクス93世をペコペコバッタ呼ばわりしている。

今回の事件で暗殺される。


ピチピチ

セイウチの如く太った男。

ベネルクス王立学園の教師だがあまり仕事熱心ではないらしく

適当に仕事をしている、 その為、 教師の中での立場は低く雑用な事ばかりやっている

そして更にやる気を無くす悪循環である。

コネで結婚した嫁が居るが関係は冷めきっている。

後に二度の戦争により戦後の予算削減により教員を首になり離婚し

不摂生が祟り病死。

後に彼の様な人生を渡るまいと真剣に勉学に励み

真剣に仕事をした彼の息子は現在の教育大臣セカイウチである。


ガガレッチ・ベロタ・クリェーラン・テシケン・ロケシ・キャゥホン・パプリカ

白銀髪(プラチナブロンド)の美少年。

ガレーガン伯爵家の三男である。

魔法の実力が大した事無いので政略結婚として婚約を結んでいたが

婚約者と実に話が合い、 かなり仲が良かった。

しかし兄のピーマンがレオポルドと共に無茶苦茶をやっていたせいで

婚約は破棄になった、 何時かピーマンを殺そうと思ったら

ピーマン相手への決闘が解禁となったので殺しに向かい返り討ちに遭い死亡。

彼はガレーガン伯爵家では魔法は不得手だったがそれでも一般的な魔法使いよりも強く

家で習う剣魔法も業物を使っているので実力は左程低くない。

寧ろ彼は交友関係を重視していたのでガレーガン伯爵家の中でも

一番交友関係が広い人間らしい男だった。


ククルナシ

平凡なおっさん。

ブリュッセル外側(アウター)エリアの一般的な警備兵。

アジアよりの顔立ちをしているが言われてみればと言う程度の違和感で

忠誠心よりも家族の方を気にするタイプである。

妻子持ちの一児の父である。

カタンに言われるがままポールを救って逃げたが。

瓦礫に埋もれた、 しかし後に重傷を負いながらも生還する。

しかし再起不能になり年金生活に入る。

独立した息子に誘われてブリュッセルから引っ越した事で

後のヨーロッパ戦役の王都ブリュッセル戦で戦闘に巻き込まる事はなかった。


カジット

活発そうな若者

ブリュッセル外側(アウター)エリアの警備兵だが

内側(インナー)エリアへの異動と言う名の出世が決まっていた。

手槍と長槍の二つの槍を巧みに扱うもナンナに殺害される。


ヘリオット

やや小太りな男。

ブリュッセル外側(アウター)エリアの警備兵だが

見た目に反して荒っぽく問題ばかり起こす為に決闘者への転職を試みる

その結果B級決闘者になる事が確定していたが

ナンナに殺害される。


プークス

がっしりとした大男。

ブリュッセル外側(アウター)エリアの警備兵で

警備員達の武術大会で優勝していた猛者。

ナンナに殺害される。


カタン

気持若い男。

ブリュッセル外側(アウター)エリアの警備兵。

恋人にプロポーズをして結婚が決まっていた。

自分より強い同僚達が死んでいくのを見て

ポールがナンナ打倒の要と直感して自分の身を挺してポールを救った。

ナンナに殺害される。


狂犬病(レイビーズ)

牙が異常に肥大化した男。

モーント・ズンディカーズの患者(クランケ)

医者(ドクトル)の命令でナンナに従っている。

荒っぽそうな見た目だが名乗る時は端的に『裏稼業の人間』としか名乗らず

自分の姿を見た者は味方以外は一般人でも処理する冷静な男。

ウィルパワーを自分の涎に混ぜて涎に触れた者を大雑把に支配する能力を持つ。

命令は大体聞くが知性が無くなるので複雑な事は出来なくなり

代わりに身体能力の向上と牙を与える事が出来る。

ジュンを警戒させて能力を発動させようとするが

最終的に喰らっても良いやと攻撃したジュンに真っ二つにされる。



テラー

金髪の筋骨隆々の男。

ベネルクス二刀流師範。

先代師範からの世襲で実戦経験が無い事から軽んじる声も多いが

傲慢な所もあるが自信に満ち溢れ、 カリスマ性も高い事から彼を慕う者も多い。

リョウの稽古に付き合った後に『負けた後は負けた後に考えれば良い』と諭し送り出した。

後にテラーは半島戦争のピエモンテ戦で強敵の戦いを避けて

生き残ったが、 後に腐り、 悲惨な最期を迎えるのだった。



ジョイ

緑髪の男。

ベネルクス二刀流師範代。

テラーの弟だが世襲では無く実力で師範代になった男。

あまり前に出ないタイプの人間で良くも悪くも常識人である。

後にテラーと共に半島戦争のピエモンテ戦を戦うが死亡。



ズベイ男爵

禿げの男。

商人から貴族に成りあがった剛腕商人。

しかしミューのせいで取引が軒並み停止し詐欺の被害にも遭う。

一連の騒動の後、 自害。



ポイント男爵

立派な髭を蓄えた貴族然とした男。

ゴディバ公爵門閥貴族ビター侯爵配下のカミドス準子爵配下の男である。

元々は騎士でありゴディバ公爵内に蔓延していた家格至上主義に真っ向から対立していた

カミドス伯爵に仕えていた、 ゴディバ公爵門閥内の決闘に置いて数々の輝かしい功績と

何度もカミドス伯爵の危機を救い、 正に騎士の中の騎士である。

ゴディバ公爵領の男児は彼を尊敬し、 ゴディバ公爵領の女児は彼に恋をした。

英雄豪傑と称される彼だったが政治に対し疎く、 貴族として舐められないと行動してはいるが

ややから回っている感は否めない。

婿養子の為、 先代ポイント男爵の娘だった妻が手綱を握って居れば問題無かったが

ポニカの出産時にポイント男爵に恨みを買っていた刺客に殺害される。

ポニカを大事に育て甘やかしていた為にレオポルトとの交際に発展していた。

身分を気にしないポイントは気にもせず寧ろ王家の後ろ盾が有れば

ゴディバ公爵領内部の家格至上主義を是正出来ると考えていたが

待っていたのは『レオポルド王子の婚約を台無しにした下級貴族等信用ならん』

と家格至上主義に反対する者達への粛清であり家格至上主義の大義名分である。

準侯爵以下の門閥貴族が門閥貴族から格下げされカミドスも格下げを受け

カミドスを始めとした仲間達から憎悪の眼で見られる。

その事を伝えられ申し訳無さから自害する。

だが仲間だった者達からは『責任から逃げたクズ野郎』『貴族の恥知らず』

『あんな奴を信用した自分が恥ずかしい』と全否定される。

家格至上主義達は彼の記録を残し、 後世まで語り継ぐつもりだったが

後にカミドスの方が酷いやらかしをしたため、 ポイントの事は如何でも良いかと放置され

やがて家名諸共忘れ去られた。



ピー男爵

やや小柄な男。

ゴディバ公爵門閥貴族ビター侯爵配下のカミドス準子爵配下の男。

男爵だが武勲にも優れポイントとは同僚であった。

竹馬の友であったがポイントの今回のやらかしに激怒し彼の顔を蹴りつけた。

後にカミドスと共に離反し処刑される。



カミドス準子爵

やつれた男。

ゴディバ公爵門閥貴族ビター侯爵配下。

【旗国50家】に次ぐ位に古い家柄だがゴディバ公爵内の家格至上主義に

真っ向から対立し数々の改革を成した男だった。

このままいけばゴディバ公爵内の家格至上主義は撤廃される筈だったが

ポイント男爵のやらかしによって全てが台無しになった。

領地のほぼ全て、 数々の先祖由来の品々、 離婚される娘や息子

心労で亡き者になる妻、 家格至上主義に対抗する者達全員からの非難の声。

門閥貴族を辞めさせられ嘗ての政敵の元で働く事になった。

この惨状を作った嘗ての親友であるポイントを締め上げるもビターに制止される。

後の半島戦争末期に部下達を纏め上げてゴディバ公爵に反旗を翻すも鎮圧され

ゴディバ公爵領史上最大の恥知らずとして後世まで語り継がれる。


ガボレ

がっしりとした体格の男

ゴディバ公爵門閥貴族ビター侯爵配下のカミドス準子爵の庭師。

身分さは有ったがポイントとは夜明かし呑む仲でも有った。

長年堅実に働いた功績が認められ準男爵の娘の婿養子にと誘われたが

今回のポイントのやらかしで台無しになりポイントを憎んでいる。

カミドスの離反後、 生き残ったが後に自分の職場だったカミドス準子爵邸の庭で焼身自殺。



ベスレとカリー

金髪の二人、 巻き毛がペスレと短髪がカリー。

ゴディバ公爵門閥貴族ビター侯爵配下のカミドス準子爵の門番で互いに子爵。

家格至上主義に対して特に何もしなかった事からカミドスに避難されており

カミドスに対しての非難等を行っていたが上から見れば両者とも下級貴族であり

共に処罰対象であり今回の一件で領地を取り上げられ

配置転換としてカミドスの門番と言う体で見張り役にされた。

カミドスとポイントに対して強い恨みを持つ。

カミドスの離反時に殺害される。



プレとアージ

ゴディバ公爵門閥貴族ビター侯爵配下のカミドス準子爵の門番だった騎士二人。

実力は有ったが今回の件で騎士を引退して後にA級決闘者としてそれぞれ名をはせる事になる。


ビター侯爵

世代は違い別人だが現在と大して変わらない。


セルデン伯爵

尖がったサングラスのファンキーな男。

サングラスは幼少時の親友からの遺品である。

見た目よりも冷静な性格で淡々と物事を進めるタイプの男。

とは言え激昂する時は激昂する熱しやすいタイプでもある。

土葬が一般的な土地柄だが『解剖に必要だから』と言う実利的な理由で

キュウを勝手に火葬した現地当局にブチギレていた。

後の半島戦争では自領に攻め込んだスペイン軍を蹴散らし

牛をも斬り倒した事から【牛殺し】と称され、 更に五体満足で帰って来て

孫の顔を拝む事が出来た事から歴代セルデン領最強とも称される強さを持つ。


ファンク

適当な髪型の男。

床屋ではお任せで、 意外の言葉を口にした事が無い。

セルデン伯爵の最も信頼厚い男であり、 息子の世話を任される程である。

寧ろセルデン伯爵よりもセルデン伯爵の子の事を大事にしていた節がある。

忠義に厚い男だが実力的には中の上程度、 とセルデン伯爵は見ていたが

後の半島戦争では側近がファンク以外は死に絶え

ファンクはボロボロになりながらも敵将を打ち取ると言う大業を成した。

後にファンクは『セルデン伯爵領は家族であり家族に襲い掛かられたら誰だってこの位は出来る』

と言ったいた事からセルデンの評価も変わり

後のセルデン侯爵時代では尤も重要な腹心として活躍するのだった。

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