飯!!!!!
ジョンとグレゴリオは屋敷内を探し回っている。
「さっきから誰も居ないな」
「フェザーサンが上手くやってるカト・・・」
「確かに、 アレを足止め出来るだけでも凄まじい」
「腹減ったぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
大声を挙げながらどたどたと走って来る大男がやって来た。
「「!!」」
ジョンとグレゴリオは戦慄した。
グレゴリオは二本の棒を繋げて渾身のウィルパワーを込めて1本の長い棒にして
槍の様に突き出した。
もはや槍の刺突と遜色無い威力の攻撃をまるでつまようじを圧し折る様に
べぎと圧し折った。
「イエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエェエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!」
突撃し全身全霊で剣を振り下ろすジョン。
ざく、 と大男の肩に剣が食い込むもそこからまるで動かない。
「!!!!?」
人間を斬っている感じがしない。
筋肉の鎧、 いや、 要塞!!
「おらぁ!!」
「!!」
殴り飛ばされるジョン。
まるでゴルフのフルスイングで吹き飛ばされるゴルフボールの如く
飛ばされたジョン。
「がはっ」
血を吐き出すジョン。
「ジョンサマ!!」
「視線切らすな!!」
振り返ろうとするグレゴリオに叱責するジョン。
「ぜぇ・・・ぜぇ・・・」
息も絶え絶えになるジョン。
「お前が・・・脚無しのボスか!!」
死にそうなりながらも絶叫しながら尋ねるジョン。
「あぁ~? 脚無しは如何したぁ? 飯作りを任せてるんだがぁ」
「殺した」
「そう、 まぁ如何でも良いけどさぁ!! 飯は如何した飯!!」
「お前が人を喰ってる奴か!!」
「そうだよ!! ったく飯食いてぇって言うのによぉ!! 邪魔しやがって!!」
「人を殺している奴が飯なんか食うな!!」
「それは酷くないか? 死刑囚だって牢屋で飯は出るぜ?
俺が如何に悪人でも飯を喰う資格は誰にだってあるんだよ!!」
「人を喰う資格は誰にも無い!!」
「しゃあねぇだろぉ!!」
絶叫する大男。
「俺にはそうしなきゃならない理由が有るんだ」
「・・・・・良いだろう、 聞いてやる」
「ありがと」
語り始める大男、 ジョンは彼の理屈なんて如何でも良いと思っているが
怪我の回復を少しでも図る為に話を聞いてやる事にするのだった。
「あぁそうだ、 名乗って無かったな
俺はトニー・グラーン
一応暴食って二つ名で患者やってる
お前等の名前は」
「ジョン」
「グレゴリオ」
「そうかい、 じゃあ話してやろうかねぇ・・・」




