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決闘の終り

不斬之斬と言う超絶の技。

不完全な代物だがフェザーに大ダメージを与えられた。

しかしながら三度も受ければ対応策も思いつく。

三度目にして力の方向を感じ取りその力をそのままザンゲツに返した。

不斬之斬とフェザーの小さな世界(ミクロコスモス)により強化された全力。

自分とフェザーのコンビネーション攻撃を喰らう事になったザンゲツ。


当然ながら倒れる。

が、 ここで起き上がるザンゲツ。


「!?」


幽霊を見るよりもあり得ない光景である。

|トラックの直撃を受けても死なない《お約束に縛られない》位あり得ない光景である。


「デスマッチにしなくて良かったよ」


ふっ、 と笑うザンゲツ。


仕返し(リベンジ)に来れる」

「今回の決闘で決闘したいと思う連中は居なくなるよ

それとも襲撃に来るのかい?」

「まさか、 気長に待つさ

ちゃんと不斬之斬使える様にするには大体200年(現実の50年)位かかるだろう

それ位、 時間が有ればお前と決闘したい奴も出て来るだろう」

「勘弁してくれ、 そんなに長い時間現役で居ないよ

もうお爺さんの年齢じゃないか、 そんな年寄りになっても働きたくないよ」

「はっ、 もったいねぇ話だ」


今度こそ倒れるザンゲツ。


「勝者!! フェザー!!」


立会人が宣言をして決闘は終わった。





再誕歴7703年オーガスト27日。


ベネルクス伯爵領内の街道にてドラップスが帰路についていた。


「偉そうな事を言っておいてあの男ッ、 本当に使えないッ!!」


ドラップスが馬車の中でワインを飲みながら悪態を吐いていた。


「如何しろって言うのよ!! 計画が台無しじゃない!!」


ドラップスはそもそも平民が貴族を倒したどうのこうのは二の次だった

彼女はこの領の近辺で金の産出が有ったという噂を聞きつけて

サンから領地を奪い、 金の産出を目論んでいたのだ。


と悪態を吐いていたが

ガタン、 と馬車が急に止まった。


「!? 御者!! 何をしているの!?」


除き窓から御者を見るドラップス。


「馬車が飛び出してきて」

「馬車ぁ? 一体誰の馬車よ、 まぁ良いわ護衛(兵隊)が何とか」


ドラップスは絶句した。


「ちょ!? あの紋章は!?」


慌ててドラップスは飛び出し、 馬車に向かって走り出した。


「アンタ達下がってなさい!!」


護衛に向かって叫び退かせる。


「・・・・・」


馬車に近付くドラップス。

馬車に描かれていたのは長方形の紋章。

この紋章は一般的にはベネルクス王国政府公用馬車として記録されているが

実態はベネルクス王国国王のお忍び用の馬車である。

その馬車が自分の道を遮ると言う事はつまり・・・


「・・・・・」


ドラップスは覚悟を持って馬車に近付き扉を開けた。

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