一瞬の決闘
再誕歴7703年オーガスト5日。
決闘場所である広場で待っているフェザー。
立会人も既にスタンバイしている。
「・・・・・ガッチャコさんは場所と時間は分かっていますよね?」
「勿論、 決闘申込書に記載されているし確認している
でも始まる迄、 あと5分有る」
懐中時計を見る立会人。
「5分前行動とか知らないかな」
「まぁあんまり頭が良さそうなタイプじゃないし「誰が頭が良さそうなタイプじゃないって?」
ガシャン、 ガシャンと全身重鎧に身を包んだ
ガッチャコがやって来た。
「・・・・・」
「ガッチャコさんですか?」
「あぁ、 そうさ」
兜を外すガッチャコ。
「武器は無しだが防具が無しとは言ってないよな?」
ニタァと笑うガッチャコ。
「ですね、 じゃあ時間速いですがやりましょうか」
「あん?」
「何か問題でも?」
「いや・・・まぁ良い・・・あ? おい、 サン令嬢は何処だ?」
「居ませんよ」
「何故?」
「私と貴方の決闘ですよ? 何故御領主様が居る必要が有るんですか?」
「彼女にも関係が有る事だろう」
「別に来る必要は無いのでは?」
「何でだよ?」
「私の勝ちは決まっていますし」
事も無げに言うフェザー。
ガッチャコはこの小僧をぶち殺すと決めた。
「・・・じゃあやるか」
「両者が納得しているのでそれでは決闘を始めます!!
立会人は№409が行います!! 両者名乗りを!」
「ゴディバ公爵配下騎士の息子ガッチャコ!!」
「ベルモンド伯爵が長子の執事、 フェザー」
ガッチャコが構える。
フェザーはスタスタとガッチャコに近付く。
「らぁ!!」
ガッチャコはフェザーを殴る。
格闘術により体重の乗った拳は人間の頭部など簡単に陥没させる。
が、 フェザーは紙一重で躱し、 ガッチャコの腕を掴み
ガッチャコの拳の勢いを利用してそのまま地面に叩きつける。
「ぐへっ!?」
ガッチャコは地面にバウンドした。
「な、 何が起こった!?」
「ガッチャコダウン!! 勝者フェザー!!」
「なっ!? ま、 待!?」
ガッチャコは激痛に襲われた。
「動かない方が良い、 幾つか骨が折れている」
立会人が待機していた医療班に指示をしてガッチャコを担架に乗せる。
「あ、 ありえん・・・何で俺があんなガキに・・・」
ガッチャコが言葉をひねり出す。
「驚く事は有りません、 彼は|EUDR《ヨーロッパ連合決闘代理人格付け機関》
に最上級のS級格付けをされたS級決闘者でもあるのですから」
「なん・・・だと・・・そんな・・・」
ガッチャコは意識を手放した。




