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【GapanRestaurant】裏口にやって来たフローラ、 アンテイア、 クローリスの3人。

爆発音に驚きながらも即座に身を隠した。


「何事?」

「い、 隕石かな?」

「いや、 落下音が聞こえなかった、 襲撃と考えるのが正しい」

「アハハハハハッハハッハハハハ!!!」


爆笑しながら裏口に突入する火の玉の様な何か。

叫び声が聞こえる。


「な、 何、 今の・・・」

「"放火癖"のヴォルカヘキさんだね」


アンテイアの後ろからにゅ、 と一人の男が顔を出す。

アンテイアは裏拳で殴る。


「っ!?」

「ふふふ・・・」


顔面に拳が叩き込まれたにも関わらず笑う男。

笑顔がステキな中年男性だがかえって不気味である。


「アンテイア!! 離れて!!」

「く、 くっついてる!! 離れられない!!」

「何だと!?」

「あぁ、 自己紹介がまだだね、 私は”窃盗症(クレプトマニア)”のクレイトン

既に君の腕は盗んだ」


クレイトンが離れるとアンテイアの腕が文字通り外れた。


「!?」

「腕を千切った!?」

「いやいや、 盗んだだけだよ、 私の体に触れた者は何でも盗む事が出来る

感覚はあるだろう? 御嬢さん?」

「・・・・・」


アンテイアは気色の悪さに震えている。


「妙なウィルパワーの使い方ね」

「ふむ、 ウィルパワーとやらは知らんね

我々モーント・ズンディカーズはそういう修練無しで投薬する事により

特異な能力を得られるんだ、 いずれにせよ攻撃=盗まれるんだから私には対処出来ないだろう?」

「・・・・・要するに攻撃は防げず喰らうって事でしょ? 一撃で倒せば良いじゃない」

「投薬実験で身体能力も上がっている、 倒せるかな?」

「一人じゃあ無理ね、 アンテイア、 下がってて」


クローリスと前に出るフローラ。

そしてそのままダッシュする。


「うん? 何をするつもりかな?」


攻撃、 にしては二人の距離が離れすぎている。

しかもクレイトン自体にも触れない位に離れた。

そしてそのままクレイトンを通り過ぎた。


「何がしt」


言葉を言い切る事は出来ずにクレイトンは喉を抑えた。


「!? !? !!!? !!!?」


息が出来ない!? 一体何が!?

そう思った刹那に後ろに惹かれて周囲に在った木に叩きつけられる。


「!? !!!? !!!!!!!???」


この上なく混乱していたクレイトンだったがその内、 意識を失った。


「久々だけど上手く言ったわね」

「そうね」


二人が行ったのは天蚕糸(テグス)※1 による拘束だった。



※1:ヤママユと呼ばれる蛾の繭を加工して作った糸である。

ヤママユは山に住む蛾で山とは当然富士山である。

オリジナル富士山は木端微塵になり、 各国に富士山が有る為

生息数は意外と多いが加工には技術が居る為、 天蚕糸(テグス)を作るのは困難を極める。

しかしながら強靭さは他の追随を許さない。



まずフローラとクローリスは天蚕糸(テグス)の端を互いに持ちそのままダッシュ。

勢いそのままにクレイトンの首に

天蚕糸(テグス)をひっかけて首を絞めて木に叩きつけた後に拘束する。

天蚕糸(テグス)の強靭さ有っての技である。


「何とかなった・・・!?」


ごろごろとアンテイアの外れた腕がアンテイアの元に転がりアンテイアにくっ付いた。


「も、 戻った・・・」

「大丈夫?」

「も、 問題は無いよ、 ちゃんと動く・・・」

「意識を失えば能力が解除されるのかしら・・・

じゃあ如何する? こいつを起こして情報を引き出す?」

「いや・・・さっさと行った方が良いと思う」


【GapanRestaurant】内部から悲鳴と笑い声。

様々な破壊音が響き渡っていた。


「起こしている間に滅茶苦茶になるわ、 さっさと行った方が良い」

「う、 うん、 早く行こう」

「そうね、 その前に」


改めてクレイトンを頑丈なロープでグルグル巻きにするクローリス。


「じゃあ行こうか」

「「うん!!」」


3人は【GapanRestaurant】に走って行った。

内部は炎が回っていた、 先程の爆笑しながら走り回る火の玉の様な何かが炎を燃やしているのだ。


「くっ・・・何なのよ一体!! 何なのよアンタ達は!!」


そう言ってしゃがむフローラ。

フローラを天井から釣り下がりながら襲おうとした男は

アンテイアとクローリスによって引き摺り落とされ叩き落とされた。


「ぐへっ!? くっ、 だがこの”深爪”の」


即座に手首を縛りあげられた”深爪”のナントカさん。


「お前達は何者? 何人居る? 何が目的?」


ナイフを突きつけるクローリス。


「へっ、 やれるもんならやってみな」

「・・・・・」※2



※2:貴方が思う最も恐ろしい無表情をしています。



「わ、 分かった、 喋る、 から、 ナイフ、 おろ、 おろして・・・」


彼は失禁し泡を吹きながら命乞いをした。


「お、 俺達はモーント・ズンディカーズの・・・患者(クランケ)20人

も、 目的はここのお宝を奪、 奪い取る事・・・・・」

「お宝って?」

「わ、 わかんねぇ・・・金目の物全部奪えって・・・」


クローリスは拘束を解いた。

男は全力で逃げた。


「逃がしていいの?」

「良いよ、 本当に命の危機に直面して喋る様な奴は生きていた方が害よ」

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