チャプター9時点での登場人物まとめ
ダッグ
典型的なとっつきにくい金髪エルフの男性。
【Nature Guard Army】のリーダー。
ダブルプラスディザスターとは違い理想主義者で楽観的である。
孤児でダブルプラスディザスターが事も無げに
【Nature Guard Army】を運営していたので自分にもできると思ったのだろう。
今回の事件で細工された馬車に乗って事故を起こし死亡。
強く頭を打ってしまった為、 エルフの力を発揮出来なかった。
ダブルプラスディザスター
赤い長髪が特徴的なエルフ。
神代の時代から生きていると噂されているエルフであり
エルフ自治区の長老よりも長生きである。
嘗ては大軍を率い化外の軍勢相手に勝利したという伝説的な逸話を持ち
【キラー・クイーン】の異名を持つ。
仲間の墓が有る場所を守っていたが開発によりその場所を失いかけた事で
【Nature Guard Army】を結成し、 過激な自然保護活動に勤しんでいる。
本来はリーダーよりも現場指揮官の方が向いている為
実働部隊の指揮官になり、 後任のリーダーをダッグに任せた。
任せた以上、 起こるであろう問題は全てダッグに解決させる方針を取っていたが
まさかここまでの大事になるとは思っておらず、 途中で道を違える。
しかしながらただで済ませる気は毛頭無く、 活動家達の身辺調査を行う最中で
アーベントロートの遺体を発見し、 各新聞社にリークする
その結果、 ベネルクスゴシップのみが動き独占スクープに成功するのだった。
スイム
見た目よりも大分年老いた印象の女性。
【CurePretty】代表で元々は歌姫グループ【オレンジ・ボンボン】の前身である
【ウィスキー・ボンボン】のリーダーを務めていた。
地方回りをし続けた結果、 大舞台に立てるというタイミングで貴族に求婚され
仲間に一切の相談無くグループを抜け大迷惑をかける。
基本的にワガママで浪費をし続ける。
しかし歳を取るにつれて美しさが無くなる事を恐れて様々な美容品に手を出す。
その中の一つにドイツの美容品の虜となり、 若々しい頃の美貌を取り戻す
しかしながら浪費に耐えかねた息子から追い出されてしまい
貴族の座も失ってしまった、 しかしながら広告塔として【CurePretty】から勧誘される
その後、 声の大きさから【CurePretty】代表の座も得る事になった。
だがドイツの美容品には未認可の成分が含まれており、 内蔵に重篤なダメージを受ける。
それ故に素の状態では年齢よりも大分年老いた姿になってしまったのだった。
その醜い姿を見られたくない為に全ての容疑を認めて裁判すら起こさずに服役に着いた
だが内蔵のダメージが酷過ぎる為、 最早長く無いだろう。
エヌエムエル
眼鏡をかけた背の低い男。
【AtoZ】代表。
見ての通り冴えない男でモテる為のチャンスを伺っていた。
その時に亜人達に目を付けた、 彼の地元では亜人達は珍しかった。
彼は亜人達を扇動して自由独立を叫ばせようとした。
自分が亜人のヒーローになれば亜人女性からの受けも良いだろうと思ったのだ。
しかしながら特に亜人差別をしている地域では無かったので亜人からは
『何をしているんだコイツ』と怪訝な眼で見られた。
自分を否定されたと思ったエヌエムエルは激怒し亜人達の家数件を放火し
大々的に世間に『人間による亜人差別の実態』と称して亜人権利を叫ぶ活動家を
地元に誘致する事に成功、 この時点で相当過激だが
更に亜人保護を叫ぶ為に亜人を捕まえて拷問して殺す過程を描き続け
それを逆回しにして『人間に拷問された亜人を救う自分達』を演出する。
だが流石にバレてしまい、 地元から逃亡。
逃亡中に【AtoZ】を結成し亜人を救うと称して
亜人と人間の間に溝を作り分断し、 自らが亜人を救う事を妄想していた。
尚、 彼は一切悪い事をしている自覚が無く、 自分のやる事は全て『仕方のない犠牲』
と割り切っており、 自分は素晴らしい英雄と思っている。
今回の事件で細工された馬車に乗って事故を起こし死亡。
ナサカノ
剥げたおじいちゃん。
【Avenger wise man】リーダー。
魔法使いの大家の筈なのに魔法使いには見えない位、 大人しい風貌。
言葉遣いものんびりと話し、 悪意を一切感じない。
しかしながら本性は目的の為ならば手段を択ばす、 その責任を一切取らない卑劣漢、
更に犠牲も大した事無いとして全く意に介しておらず
自分達の志を分かって貰えるならば人が死ぬ事なんて如何でも良いと思っている。
寧ろ、 自分達ばかり責められているのは納得がいっていない様子。
今回の事件で逮捕された。
移送後、 留置所にてアウター騒動の実行犯として
自身が選んだ男の家族に襲撃され死亡。
ナゾライズ
ポマードで塗り固められた頭髪の男性。
【Noreturn Yesterday】首席
明確に商売で活動家をやっている利権ゴロ。
良い大学を出たが就職に失敗し奨学金が残った
真っ当に生きていてはやっていけないと思い詐欺師を志すが
ナゼラルズに引き留められ活動家になった。
今回の事件で細工された馬車に乗って事故を起こし死にかけるも
自身の足を切断してまで街道に移動。
何とか発見されて九死に一生を得た。
しかしながら大怪我による感染症の発症により
莫大な治療費が発生し、 今まで利権ゴロで稼いだ金が全て吹っ飛んだ。
利権ゴロから足を洗い、 これからは九死に一生を得た体験談と
治療までの過程を語って金を稼ぐつもりである。
ナゼラルズ
ポマードで塗り固められた頭髪の男性。
【Noreturn Yesterday】首席
明確に商売で活動家をやっている利権ゴロ。
ナゾライズと同じ大学に入ったが利権ゴロの活動を見て
『これは儲かる』と就職を捨てて在学中に人脈作りに勤しむ
卒業後にナゾライズを誘い彼と共に活動家になる。
今回の事件で細工された馬車に乗って事故を起こし死亡。
ドグラマグラ
穏やかな印象の壮年男性。
ベネルクス王国宰相。
先代ルクセンブルグ公爵の弟であるが
現ルクセンブルグ公爵よりも年下というややこしい生まれであり。
喋り方も特徴的でややこしい男である。
ベネルクス95世の補佐を行い、 的確に大臣達に指示をする。
また単なる貴族の男と言うだけでは無くダーティな事も平気でする。
エンペスキー
青い長髪が特徴的な男。
【旗国50家】ハーブ伯爵家の長男にして財務大臣。
長男だが金の計算に異常に五月蠅く、 両親の浪費に耐え切れずに出奔・
市井で才覚を表し女商人と結婚、 その後に子を設け
両親の浪費は子供が可愛いからだったんだなぁと両親と和解する。
因みに両親は出奔していたとは思っていなかった模様。
家を継がずに商人としての才能を存分に発揮するが
政治家の方が金が稼げると財政省に入省。
その後、 訳の分からないスピードで大臣にまで成り上がった。
ここまで出奔から僅か15年の出来事である。
金に五月蠅いが愛妻家で小さな家で妻と子と共に暮らしている。
貴族の生まれなので武芸も嗜んでおり、 B級決闘者ならば容易く打ち取れるレベルである。
ワームウッド
中年よりの壮年男性。
軍務大臣、 前王宮騎士団団長の息子で頑固な国家主義者だが
ヨーロッパ戦役でのシンゲツ・バロッグとの共闘でバロッグを認める柔軟さは持っている。
戦争は起こってからでは遅いと軍備の増強を声高に叫んでいる。
現役時はバロッグよりも多少劣る程度だったがそれでも超絶な力を誇り
現在もA級決闘者上位陣に相当する実力を持つ。
サイプレス
中年女性、 やや頬が突っ張っている。
民部大臣で自身は才能とコネがあるから安泰だと思っているが
実態はベネルクス95世からは大して重要と思われておらず
今回の出来事で解任が決定していた。
しかし不用意な発言でベネルクス95世の逆鱗に触れ殺害される。
死後、 彼女の名誉は部下達の手によって貶められた。
コロッサス
大柄な体躯の老人。
技巧大臣で大臣の中では最年長。
貴族だが彼の生家は重大な不正により取り潰しになっている。
一体何が起こったのかは記録が完全に削除されており
コロッサスも口を閉ざしている為、 何が起こったのかは誰も知らない。
しかしながらコロッサスの功績は非常に大きい為、 彼を排斥する事は出来ない。
メアリー
太った笑顔がステキなおばさん。
衛星大臣でネーデル公爵の妻の妹。
しかし言われなければ平民の掃除婦にしか見えない気さくな女性。
だが仕事は徹底的で殺人的で何時もの調子で徹底的で隙の無い仕事は
見ていて恐怖すら感じる。
ニコラス
金髪の少年。
神祇大臣で大臣の中では最年少。
平民ながら近代における新派の聖人で
恐ろしくストイックな性格で、 大臣だが平民よりも貧しい生活を行い
誰よりも勤勉に働き、 数度死にかける仕事中毒者。
何度も死にかけているが故に少年にしては恐ろしいまでの知恵と力を持つ。
コールスロー
やや太めの男性。
農務大臣、 ハウバリン公爵家当主の兄だったが優秀過ぎて
若い頃に大臣に選出されてしまった。
本人はもっと楽がしたいと言っているが仕事に手は抜けず
どんどん功績が重なりと言う状態に陥っている。
セカイウチ
セイウチの如く太った男。
教育大臣、 平民ながらも優秀な功績を挙げ続けて
ベネルクス王立学園の校長に就任し、 長年ベネルクス王国最高学府だったヘント大学から
ベネルクス王国最高学府の称号を奪い取りベネルクス王立学園をベネルクス王国最高学府にした
特級の教育者である、 彼の著書『セカイウチの受けたい授業』は
ベストセラーであり、 講演も多々務める。
温和な見た目と違いやる気の無い者は見捨てる冷酷さもある。
厳しいと称された場合には就職相談窓口勤務になった際の苦労話を延々と聞かされる。
ジョー
黒い長髪の男。
法務大臣、 刀術の名門シキ家の人間で極めて優秀な武芸者だったが
もう戦乱は怒らないと踏んで文官の道に進む。
その後、 最高裁判所に入所するも裁判長と決闘の末、 敗北し
裁判所を退職し刑罰省に入省、 長官を経て大臣となる。
文武両道と言う言葉が似合う男でシキ家が継承する
シキ流抜刀術と言う技を使用する事が出来る。
フラマン
明るいライトブルーの整った髪型
内務大臣で先王ベネルクス94世の兄だが
何故か王座に就けずに内務大臣をやっている。
一体如何言う事情が有るのかはフラマンは決して語らず
下手な噂を流すと、 噂を流した者は何時の間にか居なくなっている。
コーシー
常につばの大きい黒い帽子を被り顔を見せない.
外務大臣でフラマンと一緒に居る事が多い。
ベネルクス94世の養子であり、 ベネルクス95世との関係は姉妹となる。
男児の後継が居なかったベネルクス94世が養子を取ろうとした際に
何の手違いか女性の彼女が養子となった。
ベネルクス95世との仲は姉妹としては最悪だが友人としてならは悪くない。
主従としての仲ならばかなり良い。
誇大妄想
小汚い襤褸を纏ったぼさぼさ髪の子供。
モーント・ズンディカーズの重篤患者にして
今回の騒動の実質的な黒幕。
元々は死にかけの孤児だったが医者に拾われ
幼児性を一切抜かずに何でも出来ると言い続けた教育を重ねた結果。
出来上がった自己に対する評価が肥大化した、 その後、 薬品投与により
変身能力を得る事が出来た、 肥大化した自己評価は
医者に反抗した時に逆にやられた事により多少はマシになった。
今回の彼の目的は『活動家達を保険に加入させて殺して保険金を受け取る保険金殺人』と
『ベネルクス95世と接触して殺害、 あわよくば成り代わる』と言う内容だった。
その為にアーベントロートを殺害して成り代わる。
各方面にコネクションが有った活動家達がそのコネを活かせなかったのは
アーベントロートに成り済ました誇大妄想による妨害で
誇大妄想自体が社会的弱者が大嫌いなので
社会的弱者を殺して大騒ぎにしてベネルクス95世と接触する方向にもっていく為に
コネの使用をアーベントロートの立場で禁止したのだった。
ベネルクス95世の殺害は医者の指示で詳しい理由は知らなかったが
まさか戦えるとは思っておらず殺害される。
変身能力は一度見た技能ならば仕組みが分からなくても使えるという破格の性能で
重篤患者の中でも最強と噂されていた。




