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マシーン・ホワイ・ディド・ノー・ベリボル

拘置室には一人の男が寝っ転がっていた。


「おい」

「!!」


スクイドの声に男は飛び上がってフェザー達を見た。


「ス、 スクイドの旦那・・・俺はもう洗いざらい全部話したぜ?

そろそろここから出してくだせぇよぉ・・・」

「このフェザー君に情報を改めて話せ、 そうしたらこの街から出て行って貰う」

「暴風で吹っ飛ぶじゃねぇか」

「よその街に連れてってやるよ」

「ならありがてぇが・・・」


男はチンピラ風のチンピラだった。

そこ等の不良と言う言葉すら生温いチンピラだった。

人間の落伍者と言っても良い負け犬的なゴミ野郎だった。


「それじゃあ、 まず必勝法って言うのは何?」


フェザーは端的に尋ねた。


「あー・・・まず俺の雇い主のMr.Xって奴から機械を貰ったんだよ

その機械の指示通りに行動するって訳だ」

「・・・・・」


ちらっ、 とスクイドを見るフェザー。


「機械は持っていた、 だがまぁ単純な代物だ

懐中時計を一回り大きくした代物で、 時計版の代わりに矢印が付いている」

「矢印?」

「そう、 その矢印が上だったり下を指し示す訳だ

あぁ、 言い忘れたがゲームの内容はトランプの数字当てだ」

「数字当て?」

「大小当てと言った方が良いかな、 例えば最初に3が出た場合

次のカードは3より上か下か、 当てるゲームだ

ゲームに使うカードはA~Kまでの13枚」

「・・・・・それって面白いのですか?」


サンが尋ねる。


「まぁポーカーやブラックジャックに比べたら地味だわな

だが分かり易いし、 そもそもゲームの面白さと博打の面白さは別物だ

何かを賭けると言う事自体がそもそも面白い」

「なるほど・・・即ち機会が指し示す矢印が上ならば次のカードは上、 とかそう言う事ですか?」

「7割の必勝法って言ったけども、 ただ単に数の偏りを計算しているだけじゃないの?

5だったら↑を指すとか」

「それだったら普通に機械無しでも良さそうな気がしますが・・・」

「いや、 確率的に低い筈なのに何故か的中するパターンもある」

「?????」


首を傾げるフェザー。


「そもそもの話、 機械を分解して調べれば良いのでは?」

「分解してみたが矢印の向きを変える機構位しか分からない

もっと機械工学に詳しい奴が居れば分かるだろうが・・・」

「動力は?」

発条(ぜんまい)

「なるほど、 その機械とやらはどう動かしているんですか?」

「だから発条(ぜんまい)だって」

「失礼しました、 言葉足らずでしたね

例えば・・・そうですね

機械の動作にはスイッチを入れたりレバーを引いたりする必要が有るじゃないですか」

「いや、 操作は一切要らないらしい」

「え・・・」


呆気に取られるフェザー。


「じゃあ状況も何も分からないじゃないですか」

「状況って?」


今度はサンが首を傾げる。


「その機械とやらが如何言う仕組みで動いているかは分かりませんが

勝率7割とは言え結果を出している以上

その結果を導き出す為の情報が必要な筈です」

「情報が必要? どういう事?」

「機械が何を計算して結果を出したかって事だよ

例えば10-X=3だったらXは7になる様に機械が情報を収集した結果、 矢印の方向が変わる

ここも意味が分からない所だな」


解説するスクイド。


「・・・機械が自分で状況を判断しているのでは?

何か昔、 自分で考えて行動する 戦闘用自動人形(バトル・オートマタ)が有るとか何とか」

「超高機能故に超高コストでボしゃったとかって聞いた事有りますね

そんな物を作れる財力が有ればこんな事はしてないと思いますが」

「それもそうか・・・」


フェザーの言葉に納得するサン。


「では次に君とそのMr.Xとはどんな関係なんだ?」

「どんな関係って・・・面接で会っただけだ」


フェザーに答えるチンピラ。


「面接・・・知り合いじゃなかった?」

「あぁ、 いや知り合いかもしんない」

「どういう事?」

「Mr.Xは顔を隠していたんだよ」

「何でそんな奴を信用したんだよ」

「最初は本気にしてなかったが

嘘でも【カジノ・アタリメ】に来れるんだし良いかなって思った

前々からこの街に来たかったんだ

だが指示通り動いて儲かり始めたんだ」

「じゃあ、 今捕まっているのは指示に違反したと言う事か?」

「そうなるな」

「・・・・・面接の時の状況と指示、 後、 君の他の連中についても話してくれ」

「分かった、 その前に水をくれないか?

喋り過ぎて喉が渇いたよ」

「男爵」

「別に構わないよ、 長い話になるし椅子も持ってこさせよう」

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