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異世界は残酷です  作者: シミアン・アザルド
1/1

主人公は(一応)彼です

神様視点って新しくない?

え? 結局一人称視点?

…細かいことはいいんだよ! さっさとスクロールしろ!

 ここに、どこにでもいる普通の高校生がいる。

彼の名前は田中雅弘(まさひろ)

学校に行き、部活に行き、あとは寝るだけといった、無気力な青春を送ってきた。

あの日までは。


「(はぁ~…なんか面白いことねぇかな~…)」


 彼は欠伸をすると共に教室の机に突っ伏し、退屈を嘆いていた。

教室には同じように机に突っ伏す者や、友人と談笑する者など、当たり前のことだが様々な者が存在している。

 このクラスは少しばかり学級崩壊気味で、教師が朝礼を始めようとしても、それに応えるのは委員長などといった優等生のみ。

他の者が応えるのは、いつも規定の時間から十数分経過した頃であった。

彼もその"他の者"に含まれる一人で、朝礼前だと言うのに夢の中に入ろうとしている。


 教師の声が掻き消えるほどの喧騒。

それがさらに掻き消えるほどの、耳を擘くような悲鳴が鳴り響いた。

悲鳴によって微睡みから連れ出された彼が足下を見ると、起き抜けには辛い痛烈な光が床から発されていた。

否、正確には光っているのは床ではない。


「…魔法陣?」


 教室に居る全ての人間を巻き込む大きさの魔法陣が、床に這いながら青く輝いていた。

その輝きが一層強くなったかと思えば、彼の意識は突然消失した。


「…………う…」


 鬱陶しいくらいの強烈な光に、彼は目を覚ました。

彼は光源を特定すべく、光が発される方向へと目をやる。

光に目が慣れてくると、そこに存在していたのは、謎の光に包まれた人型…つまり、私がいた。


「…誰だ、あんたは?」


 あんたとはなんだ。

古代から存在しとる神様やぞこっちは。

…まぁいいや。


「ハロー、暇人君。ラノベ読んでるかい?」


 玩具のことなんざ、いちいち考える奴がいるものか。

原稿用紙約2枚分とか少なっ!

次は頑張るから許してちょーだい!

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